ハンドシャイはこころの病気…犬の気持ちを知ろう!

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ハンドシャイはこころの病気…犬の気持ちを知ろう!

「ハンドシャイ」という言葉を聞いたことがありますか?犬が人の手を怖がり身体をすくめる仕草は「ハンドシャイ」です。なぜハンドシャイになってしまうのか、その原因や症状、ハンドシャイを直す方法をご紹介します。

ビション

犬がハンドシャイになってしまう原因

「ハンドシャイ」とは、人の手に対して恐怖を感じた体験があったり、痛みを感じた経験があったりして人の手を病的に怖がるようになってしまいます。

これは暴力的な虐待を受けていた犬に多く見られる心の病気の症状ですが、実は普通に可愛がられていただけでも、飼い主さんに悪気は無かったけれど、じつは知らない所で愛犬が「ハンドシャイ」になっていることもあります。

しつけ=体罰

愛犬がいたずらをしたり、言うことをきかなかったり、飼い主にとってマイナスになることをした時に、身体を叩いて罰を与えて「これは悪いこと」と教えるというしつけ方があるそうですが、このように体罰を与えるしつけ方を完璧に行える一般の飼い主さんはおそらくいないでしょう。

多くの飼い主さんは、体罰を与えるタイミングを間違えて、やみくもに叩いて大きな声で叱っているのが現状です。

犬の気持ち

「なぜ叱られているのか分からない」
「怖い」
「痛い」

犬がシュンとして小さくなっている様子を見て、反省している悪いことだと理解していると思っている飼い主さんが多いかもしてません。ですがこれは、反省しているのでは無く、「全く理解をしていない」だけで、それどころか「恐怖と不安を抱えて身体をすくめている」だけなのです。

手でそのほかにも、家具や床を叩いて大きな音を出すことで犬を叱る飼い主さんもいますが、大きな音を立てる時の飼い主さんの手の動きを見て、「手が動く」=「怖くて嫌な音がする!」と学習してしまいます。このため、近くで手を動かされることに拒否反応をみせるようになり、「ハンドシャイ」になってしまうことがあるのです。

ハンドシャイになってしまった犬にとって、人の手は「恐怖」「痛み」「不安」「混乱」など精神的に辛い状況と結びついてしまいます。このために人間の手を病的なまでに怖がるようになっていくのです。

撫でられているボルゾイ

ハンドシャイの症状

犬はもともと、顔などを触られることは得意ではありませんが、飼い主との信頼関係のもと触られることを許していたり、撫でられることが好きになるよう教えてもらうことで、スキンシップの1つにすることができます。

ですが、どの犬も突然顔や頭の上に急に手を出されることは、「苦手」もしくは「不快」です。ハンドシャイの犬ではなくても嫌がるしぐさをします。

ハンドシャイってどうやって分かるの?

優しくゆっくりと犬の正面から身体の側面を触るように手を伸ばしてみます。

軽度
  • 身体を避ける
  • 出された手を見ながら警戒して離れていく
  • 耳を倒して怯える
  • 尻尾を丸めて足の間にしまう
  • 震える
  • 目をギュッと閉じる
  • 唸る
  • 噛みつく
重度
  • 吠えかかる

手を出された時に良く叩かれる所をかばおうとします。

頭ばかりを叩かれる子は首をすくめ、お尻ばかりを叩かれる子は尻尾を後ろ足の間に挟み込み、へっぴり腰になって逃げようとします。

見られる症状は軽度のものから恐怖性攻撃行動まであります。

ハンドシャイの直し方

人の手は優しくて温かい、人の手が大好きになるようにしつけをしてあげることは飼い主の義務ともいえます。

恐怖心で心の病気になるほどの体罰は、犬にとって幸せな環境とはいえません。飼い主さんが犬への正しい接し方、しつけ方を習得していれば犬は体罰を受けることも、心を痛めることもありません。

愛犬のハンドシャイは軽度の症状であっても、飼い主さんが日頃の接し方を改めて「人の手は怖くない」ということを教えてあげましょう。

バーニーズ後ろから手

身体への暴力をうけたことがなく、手からの恐怖を感じた事がない犬は大きな声で手を振りかざして叩くそぶりをしても、ポカンとしてその意味も分からず「なに?なに?」と飼い主の目をじっと見つめます。

全身のスキンシップで手の優しさを教える

重度の症状が出ている場合は絶対に無理をさせず、長い時間をかけて心の傷を癒していく必要があります。飼い主に対して噛むという恐怖性攻撃行動がなければ、リラックスしている時間に少しずつ優しく身体全身を触って褒める。

おやつを食べさせながら、身体を触る練習をしても良いです。褒める時は無理に頭を撫でず、手からおやつをあげて短い言葉で褒めます。

手を出して犬から近づかせる

手の平におやつを乗せたまま、犬から少し距離があるところ(最初のうちは1歩、2歩)のところに出して見せます。

おやつがあることを教えて、犬から手に近づきおやつを食べられたら体には触らずに短い言葉で褒めます。

さいごに

愛犬と飼い主さんの間には絶対的な信頼関係が必要で、飼い主さんは愛犬にとって信頼できる、強くて大好きな絶対的なリーダーでなければいけません。

この関係が崩れ、愛犬が日頃から「不安」「恐怖」を感じてしまう原因のほとんどは、飼い主さんの間違ったしつけ方です。

犬を躾けるための体罰には賛否両論ありますが、体罰を与えるタイミングを間違えばしつけでもなんでもなく、ただの虐待にしかなりません。そして愛犬は「混乱」し続け心の病気になってしまいます。

撫でられるシェパード

しつけ=叩く(体罰)という習慣は無くしましょう。

手は撫でるために、愛犬を守るために、一緒に遊ぶために、美味しいご飯を用意する為に使いましょう。

大好きな飼い主さんから身体を撫でられるだけで、愛犬が毎日大きな幸せを感じることができるとしたら、叩くのではなく撫でてあげたいですね。

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あなたの体験談やハウツー・解決方法など、他の飼い主さんやその愛犬の為にもなる情報をみんなで書き込んで、犬と人の共同生活をより豊かにしていきましょう。

  • 40代 女性 匿名

    ミニチュアダックスの子と暮らしています。
    2カ月で我が家にやって来てから数年は、しつけを頑張らなきゃ!と躍起になっていた時期がありました。正直、言うことを聞かない時は、しつけと称して軽くですが頭を叩いたこともあります。
    吠えてはいけないところで吠えることが多く、しつけをしようと焦っていたのだと思います。
    無駄吠えと人間が言っているだけで、吠え ることにも理由があります。
    その理由を聞きもせず怒ったところで意味がありませんでした。
    愛犬には本当に申し訳ないことをしました。

    本を読んで分かったつもりになっていただけで、本当に無知であったと思います。無知は時として罪だという言葉を聞いたことがありますが、本当にそうだと思います。

    叩いたことで一瞬言うことは聞くようになります。これで効果があったと思いがちですが、記事にもあるように、これは恐怖からの行動であって、納得しているわけではありません。
    結果、生まれるのは飼い主への猜疑心、不信感、もっと状況が悪くなると恐怖心しかありません。
    このような方法でしつけをして数年後、私の顔をいつも伺って、目が合うとお座りをするようになりました。端から見るといい子ですが、この子、あまり笑わないな、、、と思うようになり、犬のカーミングシグナルなど、いろいろと勉強するようになりました。
    私が読んでいた本は、飼い主側からの考えや要求を一方的に押し付ける方法であって、犬の感情やその行動の理由はあまり重要視していませんでしたが、本当はそこが一番大事なところだと思います。

    厳しいしつけを一切やめて、止めて欲しいことがあるときは、きちんと話をする、押し付けではなく、ちゃんとコミュニケーションをとる方法に変えて3年程経ちます。
    最近ようやく、頭の上に手を置いても目をつぶったり、肩をすくめるといった仕草をしないようになりました。記事に書かれているような何?とポカーンとするほどにはなっていませんが、だいぶ改善されてきたのかなと思います。

    この人は自分に危害を加えることはない、いざというときは守ってもらえる、決して裏切ることはないと分かってもらえるまで、今まで接してきた年月と同じ又はそれ以上、かかると思った方がいいかもしれません。

    最近は、触って!と鼻でツンツンしてくるようになりました。その際は、胸の辺りを優しく撫でるように触り、決して頭を上から触ったり、体をガシガシ撫でることはしないようにしています。
    よく犬好き?と自称する方のなかに、このような触り方をする人が多いのですが、小型犬は体が小さいので、嫌がる子が多いです。ハンドシャイの子は口が出ることもありますので、知らないワンちゃんには特に、このような触り方は止めた方がよいと思います。
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