1.トイ・プードル
- 体高:約25cm
- 体重:約4kg
- 被毛の種類:シングルコートの巻き毛
- 原産国:フランス
日本でもとても人気な犬種の一種『トイ・プードル』はトリミングが必要な犬種となります。抜け毛の少ないシングルコートはカットしないと伸び続けるという特徴があるので、定期的なトリミングが大切といえるでしょう。
また、トイ・プードルを含めたプードル種はテディベアのような可愛い巻き毛が特徴的ですよね。この巻き毛はとても愛らしい見た目である一方、毎日ブラッシングを行わないとすぐに被毛が絡まったりゴミが付着してしまい被毛や皮膚を清潔に保てなくなってしまうというデメリットがあります。
ですので、定期的なトリミングはもちろん毎日ブラッシングを行うことが大事といえるでしょう。
監修トリマーによる補足
トイ・プードルは月1回のトリミングペースがオススメです。被毛を長めに残したスタイルの場合、2〜3週間に1度のペースが良いでしょう。
2.ミニチュア・シュナウザー
- 体高:約30cm
- 体重:約7kg
- 被毛の種類:ダブルコートのしっかりとした被毛
- 原産国:ドイツ
基本的にトリミングが必要となるのはシングルコート(被毛が伸び続けるタイプ)の犬種となり、ダブルコート(換毛期に被毛がたくさん抜けて生え変わるタイプ)の犬種はカットしなくても大丈夫だといわれているのですが、シュナウザーはダブルコートの犬種なのにもかかわらず被毛が伸び続けるのでトリミングが必要な犬種となります。
もし、トリミングをしないで放っておくとしっかりとした被毛とダブルコートの特徴である被毛の多さによってすぐに毛玉ができ、被毛と皮膚の健康を損なってしまいます。ちなみにシュナウザーといえばなんといっても立派な眉毛と髭ですが、こちらも定期的にお手入れをしなければすぐに汚れてしまいますので毎日のお手入れが必須でしょう。
3.マルチーズ
- 体高:約23cm
- 体重:約3kg
- 被毛の種類:シングルコートの細い被毛
- 原産国:イタリア
真っ白な細い被毛をもつマルチーズもトリミングをしないで放っておくと被毛が伸び続けてしまいますので、定期的にカットが必要となる犬種の1種となります。
また、マルチーズは被毛が目に入ったり刺激を与えたりすることで『涙やけ』を起こしやすく、細い被毛はとても絡みやすいので清潔を保つために毎日のブラッシングが欠かせないといえるでしょう。
マルチーズのカットスタイルは床に届くくらい被毛を長くしたフルコートスタイルと、子犬を思わせるような短くカットしたスタイルが人気のようですね。
4.シー・ズー
- 体高:約25cm
- 体重:約5kg
- 被毛の種類:ダブルコートの細い被毛
- 原産国:中国
マルチーズと似た外見をしているシー・ズーを見て「シングルコートかな?」と感じる人はたくさんいると思いますが意外にもシー・ズ-はダブルコートの犬種となります。
ダブルコートのシー・ズーは2種類の被毛が生えているので被毛の量が多いのですが、他のダブルコートの犬種と比べると抜け毛が少ないという特徴があります。
つまり言い方を変えると毛量が多いことで毛が絡みやすく、湿気の多い日本では定期的にブラッシングをしてあげないと皮膚や被毛に菌が繁殖して皮膚病などのトラブルが起きやすくなってしまうといえるでしょう。加えて被毛は伸び続けるので定期的なトリミングを行う必要もあります。
シー・ズーも毎日の丁寧なお手入れが大切となる犬種といえますね。
5.ヨークシャー・テリア
- 体高:約20cm
- 体重:約3kg
- 被毛の種類:シングルコートの細い被毛
- 原産国:イギリス
ヨークシャー・テリアは「シルキー」と呼ばれる繊細な被毛を持ち、その被毛は絹の様な美しさがあります。ヨークシャー・テリアの毛色はダーク・スチール・ブルー&タンであり、別名『動く宝石』と呼ばれています。
そんなヨークシャー・テリアは被毛の量が多いのでカットしないとすぐにボサボサになったり被毛が絡まりやすくなってしまいます。また、他の犬種同様に被毛はカットしないと伸び続けてしまいますので定期的なトリミングが必要といえるでしょう。
マルチーズやシー・ズーのように涙やけをしやすい犬種となるので、被毛が目に入らないように短めにカットする場合が多いみたいです。
まとめ
今回は絶対にトリミングをしなければいけない犬種を5種お伝えしました。ご紹介した犬種以外にも、基本的には抜け毛が少ないシングルコートの犬種はカットしないと被毛が伸び続けてしまうのでトリミングが必要といえるでしょう。
定期的にブラッシングやトリミングを行わないと皮膚病になる可能性が高く日頃の生活にもさまざまな支障をきたす恐れがありますので、愛犬が絶対にトリミングが必要な犬種なのでしたら、こまめにブラッシングやトリミングを行うようにしてあげてくださいね。
監修トリマーによる補足
トリミングは、「被毛をカットし清潔に保つ」という意味です。
グルーミングは、トリミングの一種で「犬の全身を清潔に保つためのお手入れ」という意味を持っており、爪切り、耳掃除、肛門腺絞り、足裏・足回りカット、ブラッシング、シャンプーブローなどのことを言います。
どの犬種も必ず月に1度、グルーミングは必須になります。その中でも今回の記事で挙げられている5犬種は必ずトリミング、つまり毛をカットしてあげる必要があります。
また、定期的にブラッシングを行わないと簡単に全身毛玉になってしまい、皮膚病のトラブルに繋がる可能性がありますし、トリミングの際ワンちゃんに多大なストレスと危険を伴うことがあります。
これらのことから、ワンちゃんのおしゃれのためだけではなく健康維持のためにトリミングを行うことが大切です。