わんちゃんの咳が始まり 吐いたり、長い時間咳き込む事ってありませんか?
私の愛犬(チワワ)も、「最初は風邪を引いたのかな?」と思っていましたが、色々と調べて見て絶句。・・・・様々な病気の可能性があることを知ったのです。
「咳」だからといって、軽くみていると重症になってしまうこともありますし、私たち飼い主が、少しでも咳に関する知識があるだけで、重大な病気の早期発見も可能です。
重大な病気を見落とさないためにも、今回は、「チワワが咳をする時に考えれられる病気」について、どのようなものがあるのか?また、どのような処置をしたらよいのか、詳しくまとめてみました。
チワワの咳について
チワワに限らず、運動をして呼吸が荒くなるのは当たり前のことですが、何もしていない時や、寝ている時に、「浅くて速い呼吸」をしたり、「苦しそうな咳(声)」をしたりするときは、知らずのうちに重大な病気が潜んでいる時があります。
飼っているチワワが急におかしな咳や呼吸をしたりしたときは、動物病院で早く診断を受けることをお勧めします。
犬がかかる病気の中には、初期の段階では無症状で、重症になるにつれて咳などの症状がでてくるといった病気もありますので、早期発見が大切な”カギ”となります。動物病院の先生にうまく説明出来ないときは、咳が止まらない状態を携帯電話などで動画撮影しておくと微妙な違いを伝える事が出来ます。
中には病気だけではなく、チワワが誤飲や誤食をして、異物がのどに詰まっている場合もあります。
なかなか、「咳」だけで全ての病状を飼い主が判断することは難しいことなので、ちょっとでも気になる症状が見えたら動物病院で検査を受けましょう。
原因として考えられる事は?
フィラリア症
フィラリア(犬糸状虫)という10㎝~30㎝位の糸状の寄生虫がチワワの心臓に寄生する病気です。蚊が媒介する病気で、感染してすぐは無症状ですが、日にちが経つにつれて元気がなくなり、ぐったりしてきて、咳をしたり、貧血になり、やがて脱水などの症状も出てきます。
最悪の場合、急死することもある恐ろしい病気です。
フィラリアの予防接種や予防薬があるので、必ず予防していきましょう。予防期間は、蚊がいる時期の5月から12月まで行います。
咽頭炎
口と食道の間にある柔らかくなっている所が咽頭で、その部分に炎症が起きたり、腫れたりしておきる病気。症状は、食欲不振、咳、呼吸困難、泣き声が変わってきたりします。
気管虚脱
呼吸をする時に気管が扁平になり、やがて呼吸が荒くなって、アヒルの泣き声のような「ガーガー」といった咳や呼吸をします。症状がひどくなると、呼吸困難になったりします。
症状としては、乾いたような咳することが挙げられます。
心不全
生まれつき心臓に穴が開いていたり、心臓の壁が薄くなってしまったり、老化するにあたって、心臓が血液を送りだしていく働きが弱くなってしまったり、心臓弁が閉まらなくなったりする場合を総称して”心不全”といいます。
乾いたような咳が、初期症状と言われています。
僧房弁閉鎖不全症(僧房弁逆流症)
心臓には、4つの部屋、左心房・左心室・右心房・右心室があります。「左心室」と「左心房」を区切っている弁が「僧房弁」になります。
左右の心室が収縮して、血液を血管から一気に全身に送っていきますが、その時、普通は僧房弁は閉じているはずですが、何らかの異常により閉じなくなってしまっている状態のことを、僧房弁閉鎖不全症といいます。
このような異常があると、全身に血液をうまく送ることが出来なくなってしまいます。
胸水
心臓病や血管の病気などによって、胸腔に、血液やリンパ液、膿などが漏れ出したり、滲み出たりしてたまっていく病気です。
主な症状は呼吸困難や、咳、重症化すると体が動かなくなってしまいます。
ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)
細菌やウイルスなど伝染性の強い呼吸器疾患です。病原体には、イヌアデノウイルスⅡ型・イヌパラインフルエンザウイルス・イヌヘルペスウイルス・気管支敗血症菌・マイコプラズマなどの病原体があります。乾いた咳をしたり、微熱、食欲不振などの症状があります。
気管支炎
外から吸い込んだ空気の通り道が気管であり、その部分に炎症がおきて、腫れたりする病気です。乾いた咳がでたり、食欲不振・呼吸困難などの症状があります。
心室中隔欠損症
軽傷だと、表だった症状はありません。心室中隔欠損症は、先天性の遺伝の病気です。
胎児の時期に、右心室と左心室の間にある心室中隔が発達しない状態で、心室中隔に欠損孔と言われる穴が開いている病気です。咳がでて、呼吸困難の症状がでます。
拡張型心筋症
原因不明の突発性心筋症や、基礎疾患からなる二次症状の続発性心筋症があります。咳がでて、呼吸困難の症状がでてきます。不整脈を起こしたりすることもあります。
悪性リンパ腫(リンパ肉腫)
リンパ球がガン化する病気です。悪性リンパ腫には、「多中心型」「縦壁型」「消化器型」「皮膚型」の四種類があります。
犬の場合は、「多中心型」が多いです。下顎リンパ節や浅頚リンパ節が大きく腫れた時には気管を圧迫するので 呼吸が苦しそうになり、咳がでて、食欲不振などの症状がおきます。放っておくと、命を落とすことになります。
犬ジステンパーウイルス感染症
「犬ジステンパーウイルス」というウイルス感染によって起きます。咳や鼻水などの呼吸器症状がおき、嘔吐などの症状もでてきます。脳に障害がおきることもあります。
肺腫瘍
乾いた咳をするのが特徴です。他の臓器のガンが転移して起きることが多いです。
インフルエンザ
咳やくしゃみなどの、上部呼吸器症状がでます。高熱を出すこともあります。
肺炎
細菌やウイルス感染、アレルギーなどによって起きる病気です。咳がでて、食欲不振、発熱、呼吸困難などの症状がでます。
まとめ
チワワが「咳」をしたからと言って、単に乾燥して咳をしていると決めつけるのは危険です。
「咳と心臓の病気が関係あるの?!」などと思うかもしれませんが、全く別の場所の病気が潜んでいることがあります。
心臓の病気は命に係わることもあるので、症状が出たときに、早期発見・早期治療ができるように動物病院で検査を受けましょう。
愛犬チワワを守れるのは、「飼い主」です。チワワも、頼れるのは、「飼い主」なのです。お互いの信頼関係を大切にしながら、チワワの生涯を素敵なものにしてあげましょう。
ユーザーのコメント
女性 ゆん
女性 みぃ
私はそのころ知識もなく、わんちゃんが咳をすることを知りませんでした。もちろん家族みんな、咳を咳と認識してなかったので癖だとおもっていたみたいです。けどある日いきなり痙攣をおこして倒れました。その時すぐに病院に連れていき検査をしてもらうと「憎房弁閉鎖不全症」の診断を受け、その症状の説明を受けて初めて、わんちゃんが咳をするということを知り、その咳とはどういう感じなのかというのも教えてもらいもっと知識があったら、倒れる前に解決出来てたかもしれないのに…と、とても悲しかったです。
それから15歳まで生きてくれて、今ではいないのですが、今私は動物関係のお仕事をしていて、知識もそれなりにつき、わんちゃんを4匹飼っています。
もう亡くなったマルチーズのように「愛犬の変化に気づかない」事が無いように生活しています。
20代 女性 ちびまる
チワワに限らず、小型犬は年齢を重ねると心臓の病気になる確率が非常に高いです。
一度心臓の病気を患うと残念ながら治ることはありません。何も治療をしなければどんどん進行してしまいますので治療によって進行スピードをゆっくりにしていきます。心臓の病気は早期発見が鍵になります。
年だからと見落としがちですが、心臓の病気になると必ずなにかしら病気のサインが出てきます。そのサインを見落とさないようにしてあげて下さい。
《心臓病チェックリスト》
・元気がない
・カッカッ…と咳をする
・ゼーゼーと呼吸が荒かったり苦しそうにしている
・以前に比べ活発さがなくなり大人しくしていることが多くなった
・散歩に行きたがらない
・散歩中立ち止まったり歩かなくなる
・以前まわっていた散歩コースをまわれなくなった
・舌や歯茎の色が悪く紫色になる
・フラフラしたり倒れることがある
あてはまるものがあれば、一度動物病院で診てもらいましょう。
また犬は1年で人間に例えると4つずつ年を取って行きます。犬は7才からシニア期に入ります。7才以降は年1回、10才以降は半年に1回の健康診断を受け病気の早期発見に努めましょう。
女性 あめたま
すぐに動物病院の先生に相談したところ、気管支炎と診断され最悪の事態を回避する事が出来ました。
以前に飼い主の自己判断で咳が止まらないチワワをすぐに病院に連れて行かず、愛犬を失ってしまった事があった為、すぐに行動する事が出来ました。
しかし、過去の私と同じようにチワワの咳をただの咳と判断してしまう飼い主も少なくありません。
したがって、チワワを飼育する人は「咳」の様子を注意深く観察し、長時間咳が止まらなかったり、毎日のように発作のような咳を起こす場合には動物病院の先生の指示を仰ぐようにしていく事が重要だと感じられました。
しかし、チワワを飼育する以上、最低限の病気の症状や名前を知っておかなければなりません。
知識を仕入れてしまい、愛犬に異常が起きた際に自己判断を下してしまう可能性が高いですが、病気について一定の知識を備えていると心構えが出来ます。
よって、チワワの咳に関して知識を備えておくと共に、飼い主は動物の医学に精通していない素人である事を理解する事が大切です。
そして、自己判断をせず、専門の医師と連携を取る事が愛犬の命を救う可能性を高めます。
40代 女性 かえで
元気だったのですが、ある日に咳を頻繁にしはじめまして、獣医さんに診ていただきましたら、ケンネルコフでした。
入院をさせて、治療が始まりまして面会に何度も行きました。
最初はなかなかお薬が効かなくてしんどそうでしたが、お薬が効きだすと、みるみる咳の回数が減りました。
年をとっていたので、正直完治するのか不安でしたが、見事に、完治することができました。
いつもは、元気に公園を走り回っている元気な女の子でしたのでまたその姿をみたいと願っていましたら、元通り、元気に駆け回るようになりました!家族全員で喜びました。
早期発見、早期治療がいちばんですね。
女性 きょん