犬にバジルを食べさせても大丈夫!
結論から先に言えば、少量であれば犬がバジルを食べても大丈夫です。人間にとってバジルは健康食材ですが、犬にとってバジルなどのハーブ類は刺激の強いものとなるため、日常的に大量に摂取することはおすすめできません。
バジルにはβカロテンが豊富に含まれており、高い抗酸化作用が期待できます。独特の香りにもリラックス効果や安眠効果がありますが、何と言ってもバジルは香辛料の1つです。
極少量で十分効果を得られるものですが、大量に摂取してしまうと犬によっては、下痢や嘔吐、食欲不振、胃の感覚麻痺などを引き起こしてしまうことも。
自家菜園されているバジルを好み、バリバリと食べる犬も存在しますが、どんなものでも適正な量がありますね。犬がバジルを摂取していい量は1日に0.5g程度です。
そして、毎日ではなく最低でも週に2日はバジルなどのハーブ類をお休みする日を作ってあげなければいけません。
健康にいいからと大量に毎日摂取させるのは、逆に愛犬の胃に負担をかけることとなり逆効果となるため、十分に注意してくださいね。
犬にバジルシードは与えても良い?
近年は健康食材ブームもあり、バジルシードにも注目が集まっています。バジルシードとは、『バジルの種』で黒緑色をした小さな粒です。水分を吸収すると30倍に膨張し、カエルの卵のような見た目になります。
食物繊維が豊富で満腹感が得られることから、ダイエットや便秘の解消に効果があるとされています。必須脂肪酸や鉄分、ビタミンKなども豊富に含まれている、スーパーフードになりますが、あくまでも人間に対しての話。
バジル同様、少量であれば犬に与えても問題ないとされていますが、人間にもたらしてくれる健康効果を犬にももたらしてくれるかといえば、まだ解明されていない現状です。
人間でも大量に摂取すると消化不良を起こしたり、ワーファリンなどの抗凝固薬を服用している人は摂取を控えるように指示されるものです。
バジルシードを愛犬に与えるならば、必ず水に戻し、水を含ませた状態で1日に5g以下にしておきましょう。また、バジルシードを初めて与える際には、愛犬の様子をよく観察してくださいね。
犬にバジルを与える時のおすすめレシピ
犬にとっても少量のバジルは、香りによる食欲促進や豊富な栄養による健康効果が認められています。ドッグフードの原材料にバジルやハーブが使用されているものもあるため、まったく口にしてはいけない、というものでもありません。
バジルは生でも加熱したものでも、愛犬が消化しやすいように細かく切って与えてあげればOKです。ここでは、犬にバジルを与える際のおすすめのレシピをご紹介します。
いつものフードにトッピングをする
一番簡単なのは、いつものフードに細かく刻んだバジルをトッピングしてあげる方法です。でも、バジルの匂いが苦手な犬もいますね。そんな時は、ちょっと工夫して贅沢なトッピングにしてあげてはいかがでしょうか。
{材料(体重5kgの犬の2~3回分)}
- タラ...1切れ
- 卵...1個
- バジルの葉...1g
- 油...適量
- 小麦粉...適量
{作り方}
- タラは食べやすいサイズに切り、小麦粉を軽くまぶしておく。
- バジルをみじん切りにする。
- ボールに卵を割り入れ、バジルと混ぜ合わせる。
- バールにタラを入れ、卵液をからめる。
- フライパンに薄く油を敷き、タラを入れて蓋をして中火で2分焼く。
- 片面に火が通ったら、ひっくり返して中火で3分焼く。
- 程よく冷めたら、いつものフードにトッピングして完成!
トッピングする際は、いつものフードの量を10~20%減らしてくださいね。また、使用しなかった分は冷蔵庫に保管して、次回のフードにトッピングしてあげましょう。
ウェットフードに混ぜる
ウェットフードに混ぜる場合は、ウェットフードの匂いが強いため、細かく切ったバジルを混ぜるだけで食べてくれるでしょう。
いつもと違う食感に戸惑う場合は、『ドライバジル』がおすすめです。ドライバジルはウェットフードだけでなく、ドライフードのふりかけとしても使用できますよ!
{材料}
- バジルの葉...適量
{作り方}
- バジルを洗ったあと、キッチンペーパーでよく水気を拭き取る。
- バジルを天板に並べ、170度に予熱したオーブンで5分焼く。
- 手で触れる温度まで冷めたら、ビニール袋などに入れて手で揉んで細かく砕く
- パットにあけ、硬くて細かくならなかった葉のスジ(葉脈)などを取り除く
- 密閉できる保存容器に入れて、冷蔵庫で保管する
- 使用する分だけ取り出し、ウェットフード(ドライフード)にふりかけたり混ぜて完成!
ドライバジルは冷蔵庫で3~4週間保存できます。お料理にも使用できるため、多めに作っておくと便利かもしれませんね。
手作りレシピに使用する
いつもの手作りレシピにバジルを追加する、という方法もあります。この機会に、初めて手作りレシピに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。
簡単にできるバジルを使用したレシピとして、『ささみと野菜の卵スープごはん』はいかがでしょうか。
{材料(体重5kgの犬の1食分)}
- ささみ...1本
- キャベツ...10g
- ニンジン...10g
- トマト...10~20g(ミニトマト1個分位)
- ごはん...30g
- 卵...1個
- バジルの葉...0.5g
{作り方}
- トマトは湯むきして1cm角にカットしておく。
- キャベツ、ニンジンは粗みじん切りする。
- バジルはみじん切りにする。
- ささみの筋を取り除き、食べやすい大きさにカットする。
- 卵を溶いておく。
- 鍋にお湯を沸かし、ささみ、キャベツ、ニンジンを入れて茹でる。
- ささみに火が通ったら、トマトを入れる。
- 沸騰したら卵を流し入れ、再沸騰したら火を止める
- 器にご飯を盛り、その上にささみと野菜と卵と茹で汁(適量)をかける
- みじん切りしたバジルを散らして完成!
できたら、食べやすいようによく混ぜてあげるといいですね。また、パセリやパクチーなどを使用した手作りご飯のハーブ類を、バジルで代用してもいいかもしれません。
こちらの記事は馬肉とリンゴを使用した手作りご飯のレシピですが、馬肉は高タンパクで低脂肪なお肉です。必須脂肪酸を含んでいて、栄養素も満点な健康食材。
アレルギーが出にくいことでも知られていますね。仕上げにパセリを使用していますが、バジルで作ってもおすすめです。
そしてもう1つ。砂肝ときのこ、みかんを使用した手作りご飯のレシピです。砂肝は良質なタンパク質や、犬にとって必須ミネラルである亜鉛を含んでいる食材です。胃腸の働きを高めてくれるため、他の食材の栄養素を吸収しやすくしてくれます。
こちらのレシピでは仕上げにパクチーを使用していますが、パクチーは好き嫌いがわかれやすく苦手な人も多いのではないでしょうか。バジルに変更することができるので、ぜひ作ってみてくださいね。
まとめ:犬にバジルを与えても大丈夫!でも量には注意して
今回は、犬がバジルを食べても大丈夫であることをご紹介しました。バジルは香りの効果、栄養素の効果と2つの効果を得られるものですが、愛犬に与える際は、量には十分に注意をしてあげる必要があります。
愛犬にとって必要な栄養素は、年齢に合わせた総合栄養であるドッグフードで摂取することが前提です。
手作りご飯や特定の食材だけの毎日では、栄養バランスが崩れる・偏るといった可能性が高く、犬が1日に必要とする栄養素が不足してしまうことも。
他にも、ドッグフードにバジルが使用されている場合では、トッピングすることで摂取量が多くなってしまうことも考えられます。バジルが大好きな犬もいますが、大好きであっても与えすぎないことが愛犬のためでもあるのですね。
ドッグフードのトッピングや手作りご飯を上手に活用し、バジルを与える際には量や頻度に十分注意してくださいね。