「トリミングをしない」なんて考えられますか!?
一ヶ月に一回のトリミングが当たり前になっている、というワンちゃんがほとんどかと思います。どんなに時間をおいたとしても、二ヶ月に一回はシャンプーをするなど、お手入れされていると思います。
トリミングには、シャンプーやカットはもちろん含まれますが、爪切りや耳掃除や歯磨きなども含まれます。ブラッシングも欠かせませんよね。もし、トリミングをしないという選択をした場合、どのようなリスクを負うことになってしまうのか、一緒に考えてみましょう。
トリミングをしないと起こること
1.被毛が伸び続ける
トイプードルなどの被毛が伸び続ける犬種にとって、定期的な被毛のカットが欠かせません。みなさんがよく目にするトイプードルの姿は、トリミングによって被毛をカットし、作り出されたスタイルです。放っておいても、あの姿を維持することができるわけではありません。被毛が伸び続ける犬種であることを知らずに飼ってしまった、という飼い主さんも中にはいらっしゃるようです。
2.ケガをしてしまう
トイプードルなど被毛が伸び続ける犬種、ポメラニアンなどの長毛種である場合、手足の裏や肉球が被毛で覆われてしまい、フローリングなどで滑りやすくなってしまいます。滑って転倒し、脱臼や骨折などのリスクを負う危険があります。
3.不衛生、悪臭、着色汚れの原因に
お尻周りの皮膚や被毛には、排泄によって糞や尿が付着します。長毛種である場合には、拭く・洗うなどの毎日のお手入れが欠かせません。短毛種である場合にも、お尻周りの皮膚や被毛には、糞や尿が付着しています。定期的なお手入れやシャンプーをしないでいるとどうでしょう。とても不衛生な状態ですし、悪臭の原因にもなります。被毛の色が白やクリーム色であると、着色汚れにもなってしまいます。
4.毛玉ができる
ブラッシングも欠かすことができないトリミングのひとつです。長毛種の場合、ブラッシングを怠ると毛玉ができやすいです。被毛の根本からカットし、取り除いてあげなければなりません。
5.部屋が抜け毛だらけになる
ブラッシングには、抜け毛を取り除く役割があります。ブラッシングをしないでいると、部屋中が抜け毛だらけになってしまいます。ソファーやクッションやマットなども毛だらけになりますし、飼い主さんの服も毛だらけになるでしょう。抜け落ちた毛が部屋中に散らばり、ソファーやベッドの下、家具の裏などに溜まってしまうこともあります。
6.皮膚病になりやすくなる
トリミングをしないでいると、皮膚の状態が悪くなり、皮膚病にかかりやすくなってしまいます。たとえば、ブラッシングやシャンプーをしないでいると、皮膚や被毛にフケやホコリや花粉などの汚れが溜まったままでいるからです。
病院へ定期的に通っている理由は皮膚病が多いとも言われています。感染症やアレルギーが原因となることもありますが、適切なトリミングが行われておらず、不衛生な状態で病院へ来るワンちゃんも意外と多いようです。
トリミングの目的と頻度
目的
トリミングの目的は主に3つあります。「衛生面」と「生活面」と「見た目」をよくするということです。皮膚や被毛に付着した糞や尿や汚れを取り除き、衛生面をよく保つこと。
手足の裏や肉球の周りの被毛をカットしケガを予防する、ブラッシングで抜け毛を取り除くなど、生活面をよく保つこと。ブラッシング・シャンプー・カットなどによって、見た目を可愛く美しく整えてあげること。被毛をカットするときは、季節や年齢や生活に合ったスタイルに仕上げることができると良いのではないでしょうか。
頻度
一ヶ月に一回を目安にトリミングされることがほとんどです。しかし、毎日のブラッシングを欠かさない、排泄の後は必ずお尻周りをシャワーで洗い流すなど、普段からこまめにお手入れをされているワンちゃんであると、シャンプーは二ヶ月に一回ということもあります。
また、老犬の場合、カラダへの負担を考え、トリミングの頻度を減らすこともあります。愛犬の皮膚や被毛やカラダの状態をよく考え、頻度を調節してみてください。
まとめ
犬をトリミングしないでいると、
- 被毛が伸び続ける
- ケガをしてしまう
- 不衛生、悪臭、着色汚れの原因に
- 毛玉ができる
- 部屋が抜け毛だらけになる
- 皮膚病になりやすくなる
などの状態になります。トリミングを行わないことで何らかの病気になってしまうと、つらい治療や通院を続けなければならなくなってしまうかもしれません。多額の費用もかかります。飼い主さんにとっても大きなリスクですよね。
愛犬にはどのようなトリミングが必要なのか、どれくらいの頻度で必要なのか、適切に行うことができているかなど、改めてじっくり考えてみましょう。