犬にとっても『歯』は超重要!必ずすべきお手入れや注意したい病気とは

【獣医師監修】犬にとっても『歯』は超重要!必ずすべきお手入れや注意したい病気とは

歯のケアは犬の命に関わることがあります。愛犬の口臭や歯石を放っていませんか?犬の歯のお手入れについてまとめました。歯のお手入れをしないでいると、どんな病気を発症してしまうのかについてもご紹介しています。

はてな
Pocket
お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛犬の歯の健康のために必ずすべきお手入れは「毎日の歯磨き」

歯ブラシを口にくわえたジャックラッセルテリア

飼い主のみなさんは、毎日の歯磨きを欠かすことなく行っていますよね。朝起きたとき、夜寝る前、この1日2回が当たり前だという方がほとんどなのではないでしょうか。では、愛犬の歯磨きはいかがでしょうか。毎日の歯磨きが習慣になっているでしょうか。

そうではない場合、なぜ行わないのでしょうか。毎日の歯磨きをしっかり行ってもらうことができている犬の口の中は、とても美しいです。着色汚れや歯石がなく、真っ白い歯をしています。犬独特のニオイはありますが、歯垢や歯石による口臭や悪臭はありません。

歯のお手入れをしていない犬が注意したい病気

歯を磨いてもらうダックス

多くの方が歯周病を思い浮かべるのではないでしょうか。成犬の8割が歯周病を抱えていると言われているほどです。しかし、歯のお手入れがされていない犬の場合、お口の中の病気だけでは済みません。歯周病が悪化すると、顎の骨を溶かします。さらに進行すると、顔の皮膚に、穴が開きます。そこまで重症化しなければ気づかない飼い主さんも多く、顎が壊死した状態で病院へやって来る犬もいます。

また、お口の中の細菌は、毛細血管を介して、全身へと運ばれて行きます。その結果、内臓や骨髄などへの感染症を引き起こすことがあります。歯やお口の中の病気が原因となる最も重大なことは、全身の部位に細菌が感染して引き起こされる病気です。死に至るケースもあります。

飼い主さんがやりがちな間違った犬の歯のお手入れ

ガムを食べているビーグル

歯磨きガム

毎日、歯磨きガムを食べさせているからと、安心していませんか?愛犬のお口の中をチェックしてみてください。毎日、歯磨きガムを食べているにも関わらず、口臭や歯石が気になるのではありませんか?歯磨きガムでは、歯磨きをすることと同じ効果は得られません。歯磨きガムの食べ過ぎによって、肥満になるなどの健康被害も考えられます。

スケーリング

犬用のスケーラーが市販されています。ホームセンターのペットコーナー、ペットショップ、インターネットなどで購入することができます。大人しくジッとしていることができるワンちゃんであれば、飼い主さんによって、スケーリングしてあげることが可能でしょう。歯石がポロっと剥がれ落ちることが快感になっている、という飼い主さんもいらっしゃるようです。

しかし、飼い主さんがスケーリングすることには、大きなリスクが伴います。目には見えないかもしれませんが、スケーリングをした後の歯には、細かい傷が必ずできます。これは、獣医さんが行っても同じです。その細かい傷に歯垢や汚れがたまり、スケーリングを行う前よりも歯石が付きやすくなってしまいます。技術や知識や経験を持つ獣医さんであれば、正しい処置が可能ですが、飼い主さんでは行うことができません。

無麻酔での歯石除去

無麻酔での歯石除去に定期的に通っている、というワンちゃんが多くいるようです。先にもお話したように、歯石の除去に関する技術や知識や経験を持ち、除去後の正しい処置を行うことができなければ、歯には細かい傷が付き、そこへ再び歯石が付きやすい状態になります。ずっとそれを繰り返しているだけなんです。また、無麻酔で歯石の除去が可能な範囲は限られています。

無麻酔の歯石除去では、 全ての歯の歯石を取り除くことは難しいです。ワンちゃんが嫌がらない範囲、目に見える範囲です。無麻酔での歯石除去の施術を行ってくれるのは誰ですか?トリマーさんですか?専門的な歯科治療が可能な獣医さんですか?お願いする前にしっかり確認しましょう。

まとめ

赤い歯ブラシとノーフォークテリア

愛犬の歯の健康のために必ずすべきお手入れは「毎日の歯磨き」です。歯やお口の中の病気だけではなく、全身の病気を予防するためにも必要なことです。しかし、毎日の歯磨きができていないワンちゃんと飼い主さんが多くいるのも事実です。

子犬のころから習慣化されていないと犬の歯磨きは大変かもしれません。しかし、やらなければ犬の口腔内の環境がますます悪くなっていきます。すでに歯やお口の中の病気を発症し、痛みを我慢しながら食事をし、苦痛に耐えながら生活しているかもしれません。

飼い主さんだけで悩む必要はありません。犬の歯医者さんがあります。犬の歯科治療を専門としている獣医さんがいます。ぜひ相談されてみてください。治療だけではなく、自宅での歯磨きやケアについて指導していただくことも可能です。

はてな
Pocket
はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。