犬の歯磨きガムを選ぶポイント
犬の歯磨きガムは、原料の違いにより「白色と茶色」のものに分かれています。特徴もそれにより異なるので、犬の体の大きさやあごの力に合った「色タイプ」を選びましょう。
ポイント①硬さ(噛みごたえ)
小型犬におすすめの歯磨きガム
あごの力が弱い子犬や小型犬におすすめなのが、皮を漂白し柔らかく加工した「白色のガム」です。このガムは、簡単に完食できるため与えやすく、ご褒美やストレス発散用としてあげるのに適しています。
ただしこのタイプは、簡単に柔らかくなるため、中型犬や大型犬に与えると、ガム自体を丸呑みしてしまう危険性があります。ガムを与えっぱなしにすることは避け、その犬種に適した硬さのものを選ぶようにしましょう。
中~大型犬におすすめの歯磨きガム
あごの力が強い中~大型犬に適しているのは「茶色のガム」です。豚や牛などの本来、皮の色が出たガムは、硬く長持ちする特徴があります。中型犬や大型犬以外にも、フレンチブルドッグのように、比較的あごの力が強めの小型犬に向いています。
また「茶色のガム」は、においが強い特徴があります。犬はにおいの強いものに惹かれる傾向があるため、デンタルガムを好まない犬や留守番などで長時間与えておきたいときには「茶色のガム」が向いています。
ポイント②サイズ
小型犬や中型犬、大型犬など犬種に合わせて、様々な大きさの歯磨きガムがあります。サイズは、犬がガムを横向きに咥えたとき、両端が2~3センチ程度飛び出す大きさのものを選ぶのがよいと言われています。
口角よりも幅が短いものは、犬が丸呑みしてしまう危険性があるので避けましょう。なお、パグやフレンチブルドッグなどの短鼻種は、体は小さくても口角は広いので、サイズ選びには慎重になることをおすすめします。
とはいえ、あまりにも大きすぎる歯磨きガムは犬が噛めなくなってしまうため、体の大きさだけでなく、顎や口の大きさに合ったものを選ぶことが大切です。商品のパッケージに記載されている犬種や体重別のサイズ表記を参考にし、飼い犬が遊べるほどのサイズのものを見極めて選びましょう。
ポイント③原材料
アレルゲンの元になる素材を避けよう
犬の健康のため、歯磨きガムの原材料を確認し、安全かどうか見極めることが大切です。一つ目のポイントとして、アレルゲンの元となる危険な素材が使用されていないか確認しましょう。
歯磨きガムの成分は、主に牛や豚の皮、小魚などとなっています。牛にアレルギーがある犬の場合、牛皮などの動物の皮ではなく、動物性たんぱく質を一切使用していない、小麦粉などの原料から作られている歯磨きガムを選びましょう。
そういった商品の中には、日本の犬用に研究して作られ、ビタミンやミネラル、抗酸化作用といった、犬の健康をサポートする成分が同時に含まれているものもあります。
なるべく添加物のすくないものを
二つ目のポイントは、できるだけ着色料や保存料など、添加物が使われていないガムを選ぶことです。こういった添加物は、全てを体外に排出できるわけではありません。そこで購入前には、パッケージに記載されている原材料の欄を必ずチェックし、無添加のものや安全性の高い国産のものを選ぶことをおすすめします。
その他にも、犬用歯磨きガムの中には口臭予防や歯の隙間ケアといった、口腔ケアの効果を期待できる成分を含んでいるものがあります。通常のガムでは物足りないという場合、そういった商品を選んでみるのもよいでしょう。
犬の歯磨きガムおすすめベスト5
①グリニーズ
歯磨きガムで有名なグリニーズは、動物の皮ではなく、小麦粉や小麦タンパクから作られています。牛アレルギーを持つ犬は、肉だけでなく内臓や皮など、全ての部位に反応してしまう危険性があるので、こういったガムを選ぶとよいでしょう。
また、グリニーズは米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)認定の商品なので、安全性やしっかり噛める弾力性と形状で高い歯みがき効果を実感できます。豊富なサイズや種類があるという点でも、グリニーズは購入者からの評判が高くなっています。
グリニーズの中には、目の健康維持成分が入ったタイプや穀物フリータイプ、エイジングケア、少量パックなど、様々な種類があるので、飼い犬に適したタイプの歯磨きガムを選んであげましょう。
②ジェーピースタイル和の究み歯みがきガム
「ジェーピースタイル和の究み歯みがきガム」は、保存料を使用せず、国産の米粉と豚皮を主原料に作られた歯磨きガムです。オリゴ糖や乾燥おからを配合し、お腹の調子を整える効果があります。
また、特殊な形状で歯がかりが良く、クロロフィルが配合されているため、ガムを噛むことで歯垢や歯石の付着など、口腔内のケアができるようになっています。犬がおいしそうに食べてくれると、飼い主さんからの口コミも多い商品です。
③ペットキッス食後の歯みがきガムやわらかタイプ
「ペットキッス」の商品は、おいしく食べながら犬の口の中をキレイにする歯磨きガムです。牛の皮から作られており、LIONが自社獣医師と共同開発して作りあげたピロリン酸ナトリウム配合のオーラルケアガムです。
硬くないのに長持ちする新組成と、細かな繊維を束にしたブラッシング構造で、歯垢を絡め取る効果に優れています。超小型犬~小型犬に向いており、Amazonレビューで星4を獲得しています。
④骨型ガムミルク味
「骨型ガムミルク味」はその名の通り、天然牛皮を使用した、犬が喜ぶミルク風味のハードタイプ歯磨きガムです。白いタイプでありながら硬く、長い時間しっかり噛めるため、犬のストレス解消にも適しています。
また、歯磨き効果も高く、犬の歯の健康を保つのにも役立ちます。中身は大容量の40本入で、取り出しやすく保存に便利なボトルに入っています。1日に与える量は、犬の様子を見ながら調節してください。
⑤ササミMOGUハードダブル巻きガム
「ササミMOGUハードダブル巻きガム」は、旨味が豊富な鶏ササミと、鉄分豊富で弾力が楽しめる「チキンガムMOGU砂ぎもハード」を、牛皮スティックに巻きつけた歯磨きガムです。
保存料・着色料不使用の無添加で、抜群な噛みごたえと肉の風味が犬を夢中にさせてくれます。また、おやつとして与えれば、ダブルの素材とおいしさを味わうと同時にオーラルケアができます。
犬の歯磨きガムに期待できる効果
唾液の分泌を促す効果
犬の歯磨きガム効果の一つは、ガムを噛むことで唾液の分泌を促すことです。唾液には歯垢の中に潜んでいる細菌の活動を抑制する効果があり、歯垢が歯の表面につくのを減らすことができます。歯磨きガムのように適度な硬さがあるものを噛み続けていると、自然と唾液の分泌を促すことができます。
口内をキレイに保つ効果
犬が歯磨きガムを噛むことで、「歯垢を落とす」「口臭を抑制する」といった口の中をキレイに保つ効果が期待できます。歯磨きガムには複雑な形をしているものが多く、ガムを噛むことで歯の表面にある歯垢を落とす効果があります。
また消臭効果のある成分が含まれるガムもあり、日常的に歯磨きガムを噛むことで口臭の予防にもつながります。
犬に歯磨きガムを与える方法
歯磨きガムを犬に与えるタイミングは、食後か就寝前がおすすめです。歯磨きガムには、食べるだけで歯をキレイにする効果があり、歯の表面についた歯垢が増殖するのを防ぐ効果があります。また、飼い主さんが仕事などで家を空けている場合など、ご褒美としてあげるのもおすすめです。
正しい与え方は、飼い主さんがガムを手に持って、左右バランスよく奥歯で噛ませてあげることです。犬は、上あごの奥側に第4前臼歯という大きな歯があります。たくさんある歯の中でもこの奥歯は汚れが溜まりやすく、歯石ができやすいので、できるだけこの歯で噛ませることをおすすめします。
また歯磨きガムは、しっかりと噛ませないと十分に効果を発揮できないといった面があるので、飼い犬がすぐにガムを食べきることがないよう、時間をかけて噛ませるようにしましょう。
注意すべき点は、犬が歯磨きガムを噛まずに飲み込むことで、消化不良が原因の下痢や喉詰まりになる危険があります。飼い主さんは犬の安全を考え、ガムを与えている間はできるだけ目を離さないことが大切です。
犬に歯磨きガムを与え始めてもいい時期
犬用の歯磨きガムは、いつから与えてもよいのか悩む飼い主さんも多いと思います。商品によって違いはありますが、生後6ヶ月を過ぎたあたりの子犬の時期から与えてもよいとされています。
しかし、歯磨きガムは硬いので、子犬の歯と消化器官では消化しきれず、お腹を壊してしまう恐れがあります。そこで、永久歯が生え揃い、消化器官が成長してくる6ヶ月を過ぎる時期が目安と言われています。
また子犬の頃の歯の生え変わりの時期は、歯茎が痒くなりやすいので、本格的な歯磨きのスタート前に歯磨きガムを与えてもよいとされています。その際は、カロリーの摂り過ぎにならないように注意しましょう。
まとめ
犬の歯磨きは犬の健康にも関係する、身につけたい習慣の一つです。しかし、どうしても歯磨きを嫌がるような犬には、こういった犬用の歯磨きガムを与えてみるのはどうでしょうか。
犬の年齢や大きさなどに適した歯磨きガムを選び、生活の中に上手に取り入れながら、口の中の健康が保てるとよいですね。
ユーザーのコメント
20代 女性 こなつ
30代 女性 ちなつ
30代 女性 めばえ
大事そうにカリカリしていますが、一度端っこの終わりかけのガムを丸飲みしてしまい、苦しそうにしていて何とか自分で吐き出すことができました。その点は、気をつけてあげなければなりません。初めて与える時は、側でみていてあげたほうがいいですよ。
40代 女性 emi
安心して与えられるので、ネットなどでまとめ買いしています。
以前にグリニーズを子犬が喉に詰まらせてしまう事故があったと聞いて、
それ以来、あげる際には成犬になった今でも食べ終わるまでは見守るようにしています。
なるほど、ちろるさんの様に、わんちゃんの体重や大きさに合わせて小さくしてあげると安心ですね!
その他に、「お口ぴかぴかデンタルクリーン」という商品を友人から紹介してもらって、
あげるようにしています。パパイヤ酵素で口臭対策にもなるそうです。
友人のお宅では、この粉末を飲み水に入れてあげることで歯石がつきにくくなったと
話していました。
我が家では愛犬が臭いのする水を嫌がるので、フードにかけてあげています♪
40代 女性 グーグルぽち
しかし歯磨きガムで有名なグリニーズなど、色々な歯磨きグッズがあって迷いますよね。
うちの愛犬は毎日のブラッシングの歯磨きに加えて、ナイラボーンという商品を与えてます。
これは噛んで歯をきれいにするという商品ですので、食べてはいけません!
グリニーズは全て食べられるので、食事に影響してしまう子にはこのような噛んで歯を綺麗にするものがよいかもしれません。また食べて無くなるわけではないので、経済的ですね。サイズや形は何種類もあり、味もベーコンやピーナッツバター味など、アメリカらしい味も揃っています。うちの愛犬はピーナッツバターがお気に入りです!
実際にナイラボーンを噛んでいるうちに、貯まってた歯石がポロッと取れたという人もいます。しかしとても固いため、与える時間は20分だけなどと決めてあげるようにするのがおすすめです。
どの商品にも言えるのですが、愛犬の口より小さすぎるものは誤飲の可能性があるので、適切な大きさや形のものをあげてくださいね。そして食べている間は飼い主さんが一緒にいてあげるということが大切だと思います。
女性 白川
犬の歯のアドバイザーさんに聞いたところ、歯石になる前の歯垢の時点で取ることができれば、老犬になっても歯は維持できますよ、と聞いてから積極的に取り入れるようにしました。
グリニーズは歯ブラシの形なので、愛犬に持たせると苦手な歯ブラシを持って噛んでいる不思議な写真が撮れます。真っ直ぐなガムではなく形状があるので、上手く歯間に入り歯垢も除去しやすいです。対応犬種よりもひとつ大きいサイズを選ぶとよく噛んでくれますし、長く使えます。
歯磨きガムに食べてもいい月齢があったとは知りませんでした。歯の抜け替わる時期などは痒がるので、やや硬めのものを与えてしまっていたこともありました。過ぎてしまったことなので、どうしようもないですが、この先子犬を迎え入れることがあればその時は注意したいと思います。
歯磨きガムの丸飲み事件は、我が家でも一度起こしてしまったことがあります。10cmくらいのガムだったのですが、初めは前足で持ち噛んでいました。それが数分後、いきなり「キャン!ゴグ…」と鳴き声と妙な低い音が聞こえ何事かと思い愛犬を見ると、前足と後ろ足がピーンと伸びて真っ直ぐになっていました。焦って愛犬を起こすと(これは後から思えば危険でした)丸飲みしたガムが上手く流れたようで、目をぱちぱちさせいつも通りに戻りました。おそらく、喉で詰まって苦しかったのだと思います。
これは完全に飼い主のミスです。それからは歯磨きガムを与える際には小さくなるまで片方を持ち、ゆっくり噛ませるようにしています。
女性 匿名
使い始めは中型犬用でしたが高価なので、今は穀物フリーの小型犬用を毎晩1本あげています。でも歯石がついてしまったので身体にあった物が良いとおもっています。
虫歯になってからでは遅いので歯磨きを始めたのですが、既に歯肉炎になってしまっています。歯茎マッサージをして治したいと思います。
歯磨きデビューが遅くなり可哀想な事をしましたが、これからケアしていきます。
女性 匿名
大型犬用は高価なので、日頃、晩の食後にグリニーズグレインフリーを一本あげています。とても好きなので楽しみにしています。
歯の健康は内臓の健康にも影響があるので、これからもグリニーズを食べさせて綺麗な歯を保ちます。
女性 カキ
歯磨き効果のほどは正直わかりませんが、愛犬が大好きなのでストレス発散にでもなればいいかな、と思って。歯磨きの代わりに歯やはりならないと思うので、歯磨きはガムを与えていても必須だと思います。
女性 ほたて
女性 nene
だと気が付きました。それから毎日チェックして歯磨きしています。最初は嫌がって
いたのですが、だんだん慣れてきました。ガムも良さそうですね!