なぜ、ブラッシングをしなければならないのか
犬のブラッシングは、被毛のタイプにもよりますが基本的には毎日行うことが理想です。毛並みを美しく整えることができることはもちろんですが、見た目の問題だけではありません。飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションとしての役割も持っています。
そして、ブラッシングには、愛犬の健康を守るための、たくさんのメリットがあります。ひとつずつご紹介しますので、こんなに良い効果があるんだ!と知っていただけたら嬉しいです。きっと、毎日のブラッシングを習慣にしてあげたくなるはずです。
1.抜け毛が落ちる量を減らすことができる
愛犬の抜け毛でお困りのことはありませんか?大量の抜け毛が服についてしまうこと。家具の裏にたまってしまうこと。掃除をしてもフローリングの上を舞ってしまうこと。粘着テープの消耗が激しいこと。
毎日のブラッシングで緩和させることができます。朝、ブラッシングをしてあげることで、その日一日、抜け毛が落ちる量を減らすことができます。すでに抜けてはいるけどまだ落ちてはいない毛をとってあげられるからです。愛犬と一緒に眠るのであれば、夜や寝る前のブラッシングも良いです。ベッドやお布団に抜け毛が落ちる量が減り、朝のコロコロでお手入れする手間が減ります。
2.皮膚の血行を促進することができる
ブラッシングをしてあげることで、皮膚の血行を促進してあげることができます。皮膚を傷つけてしまわないように注意しながら、マッサージするようにブラシを通すと良いです。ラバータイプのブラシや、ブラシの先端が丸いピン付きになっているものがおすすめです。
ブラッシングによって、皮膚の血行を促進してあげることには、皮膚と被毛の新陳代謝の促進期待することができます。ブラッシングしてあげながら、皮膚の状態も確認してみましょう。
3.皮膚の異常や病気を早期発見することができる
たくさんの被毛で覆われた犬の皮膚ですから、皮膚の異常や病気に気づきにくいです。皮膚の赤みや発疹、痒みやフケやニオイなど、異常が起きているにも関わらず、気づけないことがあります。ブラッシングをした後、ブラシについた抜け毛を確認してみてください。フケがいつもより多く混じっていませんか?皮膚に異常のあるサインです。
こういった、ちょっとしたことで気づくことができる、皮膚の異常や病気があります。被毛をめくって、皮膚を直接確認してみてください。はっきりと症状を目にすることができるかもしれません。
4.ホコリなどの汚れを取り除くことができる
お散歩や外に出かけた後、ブラッシングをしてあげていますか?ホコリや砂や花粉など、被毛や皮膚についたまま、家に帰っていませんか?抜け毛が舞ってしまわないように注意すれば、庭先でも良いですし、玄関先でも良いです。手足を洗うのであれば、洗面所やお風呂場でも良いです。お散歩や外に出かけた後のブラッシングを習慣化してみてください。
飼い主さんがホコリや花粉などにアレルギーを持つ方もいらっしゃるでしょうし、わんちゃん自身にもそのような物質に対してアレルギーを持つ子もいます。外から帰ってきてすぐのブラッシングで、家の中に持ち込んでしまうアレルゲンの量を減らすことができます。
アレルギーがなくても、まだトリミングの日までしばらくあるのに…なんてことはありませんか?毎日のブラッシングによって、被毛の汚れや皮膚にニオイを軽減させることができます。
5.細菌の過剰な増殖を防ぐことができる
犬の皮膚には常在菌が存在します。もちろん、正常な状態です。しかし、皮膚が不衛生な状態になると、菌のバランスが崩れ悪さをする細菌の過剰な増殖が起き、不快なニオイや皮膚病の原因になることがあります。ブラッシングをすることで、余分な毛が取り除かれ皮膚や被毛の根本にキレイな空気を通してあげることができ、被毛内の湿度が下がり、細菌の過剰な繁殖を防ぐことができます。不快なニオイだけではなく、皮膚病の予防にも役立ちます。
まとめ
犬にブラッシングをするメリットには、
- 抜け毛が落ちる量を減らすことができる
- 皮膚の血行を促進することができる
- 皮膚の異常や病気を早期発見することができる
- ホコリなどの汚れを取り除くことができる
- 細菌の過剰な増殖を防ぐことができる
などがあり、愛犬の健康の維持に役立てることができます。いつまでも若々しく、美しい愛犬でいてほしいですよね。そのためには、飼い主さんのサポートが必要です。ぜひ、毎日のブラッシングを習慣にしてみましょう。
監修トリマーによる補足
わんちゃんのブラッシングは毛玉を取り除くだけではなく、血行を促進したり皮膚トラブルにいち早く気づくことが出来る良い機会です。
ご自宅でブラッシングを行う際は、ブラッシングスプレーを使用してあげることで毛艶もより良くなるので活用してあげると良いでしょう。
何より、毎ブラッシングは飼い主さまとわんちゃんとのコミュニケーションの時間になりますので毎日短時間でも行なってあげることをオススメします。