犬が普段よりおとなしい時は体調を崩している可能性もあります
いつも元気いっぱいに走りわまってイタズラ三昧の愛犬。元気なのは喜ばしいことですが、一緒に遊ぶ飼い主さんはヘトヘトになることもありますよね。たまに、しんみりおとなしく過ごしてくれると、少しありがたく感じてしまうこともあるのではないでしょうか?
犬にも感情や気持ちはもちろんありますが、人間ほど思考は複雑ではなく、いたってシンプルです。犬が普段よりおとなしい時、単純に「疲れている」や「眠い」という理由もありますが、数日続くと体調を崩している可能性も。
犬が普段よりおとなしい時に考えていることや、なぜ、普段よりおとなしくなってしまったのか理由を探ってみましょう。
犬が普段よりもおとなしい時に考えている3つのこと
良いことがあるかもという期待
子犬であっても成犬であっても、犬のしつけに苦労した経験がある飼い主さんも少なくないと思います。洋服や家具など噛んでほしくないものを噛まれたり、吠えてほしくないタイミングで激しく吠えられたりなど、飼い主さんとしては止めさせたい行動をしつけで教え込むと思います。犬自身には「やって良いこと」と「やって悪いこと」の判断つきません。あくまで飼い主さんが「してほしくないこと」を教えてあげる必要があるのです。
「してほしくないこと止めさせる」を教えるしつけで、イタズラや吠えることを止めて、おとなしくなったらオヤツを与えるという方法があります。このしつけ法を続けていると、なかなか覚えてくれなかった愛犬でも、何度も経験を重ねることで学習していくはずです。そして、おとなしくしていることでオヤツがもらえると理解した犬は、イタズラをしていない時でも突然おとなしくなることがあります。
この場合、「してはイケないことを止める=オヤツがもらえる」ではなく「おとなしくしている=オヤツがもらえる」と学習している可能性があります。覚えたての時は、頻繁におとなしく過ごし、オヤツを期待して待っているのかもしれません。
飼い主さんを心配している
犬は飼い主さんの気持ちや感情を敏感に読み取ることができる生き物です。飼い主さんが笑顔で穏やかに過ごしていると愛犬も安心して過ごすことができますし、逆に飼い主さんが体調不良やストレスで落ち込んでしまっている時は、愛犬も不安を感じてしまいます。
愛犬が普段よりおとなしい時、飼い主さん自身の気持ちや体調はどうですか?元気に過ごしているつもりでも、愛犬に伝わっているのかもしれません。個体差はありますが、感受性が豊かな犬は飼い主さんのちょっとして気持ちや体調の変化に気づき、心配しておとなしくなることもあるようです。
身体のどこかに痛みや不調を感じている
愛犬が静かにおとなしくしている時、「なんだか元気がないな…」と感じることもありますよね。前日に明らかにいつもより長いお散歩をした、また犬が体力を消耗しやすいシャンプーを行ったなど、疲れている理由が明白な場合は休んでいるだけなので心配ないことが多いです。
しかし、突然おとなしくなった場合、身体のどこかに痛みや不快感があり、元気が出せないでいるのかもしれません。もしかすると「お腹痛い…」「ご飯たべたくない…」などと思っているかも。普段よりおとなしい時、何か他の症状はないかしっかり確認しましょう。
- 食欲不振
- 下痢や嘔吐
- 歩き方がいつもと違う
- 呼吸が荒い
上記のような症状がみられる場合、おとなしくしたいわけではなく、元気が出せない可能性が大きいです。何らかの病気が原因のこともあれば、一過性のストレス症状の場合もあります。関節や皮膚に痛みや不調を感じている可能性もあるので、身体に優しく触れて嫌がる場所はないか確認してみましょう。少しでも心配な症状があれば、すぐに獣医さんに診察してもらいましょう。
またストレスを感じることで体調を崩し、元気を出せなくなるワンちゃんもいますので、日頃から愛犬の様子をしっかり観察してストレスを溜めてしまわないよう過ごしましょう。
まとめ
犬が普段よりおとなしいと、日ごろ元気なら元気なほど心配になってしまいますよね。何かしら考えていることや思っていることはあるようですが、体調不良やストレスは飼い主さんが気を配ってあげてください。飼い主さんの気持ちも大いに影響するようなので、互いに元気に穏やかに過ごせるよう工夫したいですね。