病院にいって耳掃除してもらうのもいいのですが、しょっちゅう行くことのは大変です。
犬の耳掃除をやらないと、どのような影響があるのでしょうか?
犬の耳掃除は必要なの?
犬の耳掃除を怠ると、予期せぬ重い耳の病気を患う可能性があります。
耳の病気は、症状によって治りにくいものも多く、必ず耳掃除をして、予防するようにしましょう。
健康な犬の耳の状態
犬にとって、耳が健康な状態とは、耳垢が溜まっていない状態を指します。
耳の中から悪臭がしたり、炎症を起こして赤くなっている場合、何らかの病気を引き起こしている可能性があると考えましょう。
チェックポイント
病気や異常がある場合、下記のような症状が見られないか、チェックしてみましょう。
- 耳あかがたくさんたまっている
- 耳の黒ずみ
- 耳あかが黒い
- 耳の中にイボのようなできもの
- 耳の腫れ
- 耳の炎症やただれ
- 耳の中の悪臭
- 耳の先が変色している
- 音に無反応になる
耳の病気
耳掃除をしないと、下記のような病気になるリスクが高くなります。
外耳炎
症状
かゆがったり、悪臭がする場合があります。
概要
犬の耳の病気の中で、とっても多いものが外耳炎です。
耳ダニからの細菌感染や、耳の中が蒸れて細菌が増えて、炎症を起こす病気です。
中耳炎
症状
耳の中に痛みが起こり、時には発熱する場合もあります。
概要
鼓膜の内側(中耳)で炎症を起こす病気です。
悪化すると、中耳の中に溜まった膿で鼓膜が破れ、難聴になってしまいます。
進行すると、耳に近い神経に影響が出る場合もあります。
内耳炎
症状
頭が傾いたり、耳が聞こえにくくなる症状が見られます。
また、平衡感覚を失い、歩き方に異常が見られる場合もあります。
概要
細菌感染が原因で、耳の奥(蝸牛や三半規管)が炎症を起こす病気です。
外耳炎や中耳炎が悪化し起こる場合もあります。
耳血腫
症状
内出血を起こし、耳介が異常に膨らみます。
概要
耳の痒みがひどく、掻きむしったり頭を床などに強くこすりつけることなどが原因になり、耳介の血管が切れてしまい耳介内で出血を起こし、膨らんでくる病気です。
扁平上皮ガン
症状
皮膚の表面にできやすいガンで、潰瘍のようにジクジクした感じになり皮膚病と間違われることが多いガンです。
概要
耳介にできることがあり、特に白い被毛の場合できやすいガンです。紫外線が強く当たることが原因になることもあります。犬よりも猫に多い傾向があります。 悪性腫瘍(ガン)です。
自宅でできる簡単な耳掃除の方法
耳の中はとってもデリケートなところなので、きちんとした方法で耳掃除をすることが必要です。
耳の中をきれいにしたいからといって、耳掃除のやりすぎは、逆効果になってしまいますので、大体2週間に1回程度でよいでしょう。
耳の中の余分な毛をカットする(毛を抜く)
耳の中に毛がたくさん生えてると、蒸れやすくなり、細菌繁殖も盛んになってしまいます。
でも、全犬種、耳の毛を抜いていいというわけではありません。
耳の中にくっついて生えている毛はぬけませんので、気を付けてください(キャバリアなど)
また、毛を抜く方法としては、コットンや鉗子、イヤーローションを準備し、指で抜ける毛は指で抜きます。
抜けたら、コットンにイヤーローションをつけて丁寧に軽くふきます。
強く拭いたりしてしまうと、耳がただれてきてしまうことがあるので、毛の生える方向に沿って抜くように 気を付けてください。
耳の中を拭く
用意する物
- コットン(ガーゼ)
- イヤークリーナー
イヤークリーナーを使った耳掃除
- イヤークリーナーを耳に数滴さします
- 耳の付け根をつかんで、マッサージする感じで液体を耳になじませます
- しばらくそのままで犬が動かないようにして、数分たったら犬にブルブルと耳を震わせる。健康な耳のよごれでしたら、これできれいに耳の汚れが飛んでいきます。
- コットン(ガーゼ)で、耳の中をきれいに拭いてあげます。この時、強くこすったりしないようにしてください。また、生乾きにならないように、しっかりと乾燥させてください。
やってはいけない耳掃除の方法
耳に水をいれて耳を洗う方法
耳あかは、べっとりとしているので水だけでは落ちません。
また、耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖をしてしまいやすくなります。
毎日、イヤークリーナーを使って耳掃除をする
耳の皮膚を悪化させます。
綿棒を使って耳掃除をする
綿棒は、耳掃除する時にとっても使いやすく、きれいに掃除しやすい感じがしますが、危険なこともあります。
綿棒の先の綿が耳の中にはいってしまい、取れなくなってしまったり、また、綿棒を使うと奥まで入れてしまいがちになるので、そうすると耳の中を傷つけやすくなります。
そうなると、耳の病気を引き起こしてしまいます。
犬種、タイプによる耳掃除の注意点
耳の汚れやすい犬種
愛犬が、下記の犬種に当てはまる場合、必ず定期的に耳掃除を行うようにしましょう。
- ダックスフンド
- シーズー
- プードル
- アメリカンコッカースパニエル
- マルチーズ
- ゴールデンレトリバー
- ヨークシャーテリア
- ビーグル
立ち耳タイプの耳の掃除手順
- 犬を動かないように安定させます
- イヤークリーナーを1~2適、耳の中に垂らします
- 指で耳をマッサージするように、イヤークリーナーを耳になじませます
- 犬が自分で耳をブルブルとふるわせます
- 耳をふり終わったらコットン(ガーゼ)できれいに優しくふき取ります
立ち耳タイプは、ホコリなどが耳の中に入りやすくなっているので、定期的に耳の中を観察するとよいでしょう。
その時、イヤークリーナーの使いすぎはやめましょう。
イヤークリーナーは、2週間に1回くらいのペースで大丈夫です。
たれ耳タイプの耳の掃除手順
- 耳をしっかりと持って、耳の中がみえるようにして、イヤークリーナーを1~2適垂らしてください
- その後、犬が自分で耳をブルブルとふるわせます
- 耳をふり終わったらコットン(ガーゼ)できれいに優しくふき取ります
※たれ耳タイプなので、外になかなか耳あかが飛び散らなかったりするので、
必ずコットン(ガーゼ)でしっかりと拭いてください
たれ耳タイプは、耳の穴がふさがっている状態になっているので、すごく蒸れやすくなっています。
蒸れやすい状態になっていると、いくら耳掃除をしても、細菌繁殖をしてしまうので、しっかりと乾かすことに重点をおくとよいでしょう。
たれ耳タイプ用の、乾燥する効果のあるイヤークリーナーがあるので、それを使用するとよいでしょう。
また、耳の軟骨と軟骨の重なっている部分なども、しっかりと乾燥させてください。
耳の中に毛が生えているタイプ掃除手順
耳の中に毛が生えていると、耳掃除する時に、毛が邪魔になってきれいにできません。
耳の中に生えている毛は、鉗子を使って、ゆっくりと抜いてあげてください。
また、鉗子を使わなくても、耳の毛は指で引っ張って抜くこともできます。
この時、耳の中にくっついて生えている毛は絶対に抜かないでください。
傷を作る事になります。
抜いてもよい毛は、人間でいうと”産毛”のような毛です。
- 耳の毛の処理を行います
- 耳の毛の処理が済んだら、イヤークリーナーを1~2適たらして、マッサージするように耳になじませます
- その後、犬が自分で耳をブルブルとふるわせます
- ふるい終わったら、コットン(ガーゼ)でしっかりと拭いて乾燥させてください
- 耳の毛が生えるタイプも、耳の中が蒸れやすい状態になっていますので、気を付けてください
最後に
犬の耳掃除はとっても難しく大変です。
耳掃除を安全に行うためには、犬が嫌がって暴れたりしないようにも気を付けなければなりません。
まずは、耳の中を触っても嫌がらないように、慣れさせることから始めるとよいでしょう。
耳の中を触っても暴れたりしなくなったら、ご褒美などをあげていきましょう。
耳掃除は、毎日行うと耳の皮膚を悪くしてしまったりするので、2週間に1回位のペースで行いましょう。
この時に、イヤークリーナーをたくさん使ったりすることはやめましょう。
耳掃除を自宅で簡単に行う為に、毎日スキンシップを取りながら犬が耳を触られても嫌がらないように訓練しておくことが大切です。
飼い主が毎日耳の中を観察しておくと、耳の中の状態を把握することができると思います。
犬の健康管理は、飼い主がしっかりとしておくことが重要です。
毎日、スキンシップをとりながら、愛犬の健康観察・管理をしていくとい
いですね!健康で楽しい毎日を過ごしていってくださいね!
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ダンク母
50代以上 女性 がんちゃん
色々調べたし、病院にも行きました。
日頃、洗浄だけでいいです。生理食塩水をスポイドで、たっぷり耳に入れて、耳の付け根を手で、揉みます。あとは、犬がブルブルさせます。入り口をテッシュで、拭き取ればオッケーです。
日頃、耳の臭いと、耳垢に注意しときます。
臭いときは意外と耳垢が出ています。その時に洗浄すると、良いです。
痒みがでてきたら、ドルバリンなどの薬が必要になってきます。殺菌と炎症止めの薬です。耳の入り口に五ミリ位入れて付け根を揉みます。入り口もついでに手で、伸ばしてあげると、良いです。ドルバリンは病院でしか、無いみたいなので、病院に行ったほうがいいかもしれません。
早期発見、早期対処しないと、長引くので日頃の手入れをしてください。
50代以上 女性 ちぃーたん
40代 女性 キウイ
綿棒などを突っ込むのは恐いので、液体のイヤークリーナーを流し込んで愛犬にブルブル頭を振らせています。でもこれ、液体が耳周りの毛についたりが嫌で、部屋にブルブル飛んだりで仕方なくやっている状態です。それに、濡れたままの耳の中が気になっていました。
犬が生きている限り一生、定期的に行わないといけないケアなのでいつかは自分でできるようにならないと、と思っていたところでした。youtubeなんかの動画を見ながら練習してみようかな、と奮い立ちました。
女性 匿名
女性 びすきゅい
基本は月一度のトリミングの際に耳を掃除してもらっているので、家では汚れてるなぁと思った時に耳掃除をしています。
ちょこちょこ耳の中を見て、汚れていたら犬用の耳掃除シートや、耳掃除にも使える液をつけたコットンなどを使って掃除しています。定期的にトリミングに行くため、無理に耳の奥は触らないようにしています。
垂れ耳と立ち耳では個体差がありますが、汚れ方も違ったりするんですよね。
特に垂れ耳の犬は、耳の中が蒸れやすく外耳炎にもなりやすいと言われているので、定期的に耳掃除だけでなく、耳の中をチェックしてあげると予防に繋がります。
外耳炎になってしまうと治療に時間がかかることも多く、何より愛犬は痒みを伴うため見ていてかわいそうだとききます。外耳炎には軽度〜重度があると思いますが、消毒(掃除)で通院ペースが多い方もいました。
今のところ愛犬たちは耳のトラブルがない為、定期的なお手入れで十分予防出来ると思いました。(なりやすいこなど除いて)
耳掃除はお家でしてあげれると汚れていたらすぐに綺麗に出来るのでよいですが、嫌がって暴れたり動いてしまったり小型犬で耳が小さすぎてやりづらい場合は、動物病院やトリミングサロンでお任せでも良いと思います。
お散歩のついでに寄り、爪切りと耳掃除をしていく飼い主さんも多いそうです。
まめにケアして清潔に保ってあげようと思いました。
50代以上 男性 菌坊
その方法は納豆水を綿棒で耳の中を軽く拭き取るだけ。始め数回拭くだけで、勝手に納豆菌が繁殖して、耳の隅々まで掃除してくれます。合わせて納豆菌が作り出すジピコリン酸がマルセチア菌などの雑菌に拮抗して、その他の菌も排除し、皮膚炎、外耳炎なども防いでくれます。
綿棒を拒むワンちゃんには滴下でも可と思います。
薬剤を含むケア商品を利用しても効果は一時、納豆菌はず~っと生きつづけますから、一度施すと半永久的に効果が持続するので後のケアは必要ありません。
詳細はブログに上げています。写真も削除してしまったので、ブログにて確認してください。
https://ameblo.jp/dr-kimbow/entry-12401995646.html
また犬の口臭なども食後にこの納豆水を上げて下さい。当プログ読者さんから口臭が一発で消えたとお礼の言葉を頂いています。
家のトイプーは歯磨きもこの4年間したことがありません。毎日鶏の骨たべているからでしょうか。