トリマーという仕事とは?
まずはトリマーという仕事について。トリマーは簡単に言ってしまえば「ペットの美容師」さん。トリミングサロンに来るペットのほとんどはワンちゃんが多いので、「犬の美容師」さんでもいいかもしれませんね。
来店されたワンちゃんの全身をシャンプー、カット、そして耳掃除・肛門しぼり・爪のカットなど全身をトリミングしてあげます。またこのとき、ただトリミングするだけではなく変なところはないかな?変な虫がついていないかな?など、ワンちゃんの全身を見ながら進めていくことが大切。
また、トリマーは対ワンちゃんの職業に思われがちですが、実は飼い主さんとのコミュニケーションがもっとも大切!あなたも、トリミングサロンに行ったときに、事前にカットのスタイルをこまかくカウンセリングしてくれたり、トリミング中の様子を細かく教えてくれたりしたら、嬉しくありませんか?なので、ワンちゃんはもちろん、人も大好きな人が向いている職業なんです。
実際に聞いてみた!トリマーのやりがいや、やっていてよかったこととは?
そんなトリマーという職業においてのやりがいや、やっていてよかったことってなんでしょう?実際にトリマー暦3年の方にお話を聞いてみました。
まず一番大きいのは、大好きな動物の仕事が出来ることを一番にあげられていました。生き物相手なので、もちろん大変なことも多いですが、やはりそれ以上にいろんなワンちゃんと触れ合うのは、本当に楽しいそうです!
何回か通ってくれるうちに性格も分かってきて、その子にあったトリミングをしてあげる。そうすると、その子が気持ち良さそうにリラックスした表情を浮かべたときに、いちばんやりがいを感じるそうです。
とくに仲良しのワンちゃんだと、会った瞬間にしっぽびゅんびゅんで大歓迎!してくれるのは本当にうれしいんです!と笑顔で語ってくれました。
次にあげていたのは、飼い主さんとのコミュニケーション。指名して通ってくれたり、続けてお店に来てくれたりする飼い主さんは、自分を頼ってくれている証拠。毎回、出来るだけ飼い主さんの希望を叶えてあげたい!とがんばるそうです。そして、終わったあと嬉しそうにしてくれる飼い主さんとワンちゃんと見ると、がんばってよかった!という気持ちになるそう。
ワンちゃんと飼い主さんとのコミュニケーションをあげましたが、次は技術面のやりがい。やはり、ワンちゃんのトリミングは奥が深く、どんどん上達するのが自分で分かるそうです。自分で上達を感じたら、コンテストや品評会へ積極的に自分の腕を試すようにしているとのこと。ここで賞をとると、今までの努力が報われるので、本当に嬉しい瞬間なんだそうです。
技術面が評価され、固定のお客様もついてきたら、独立する人も多いトリマーの世界。そうすると、自分の理想のお店や、メニューなどを自分で考えることが出来るので、やりがいもさらにアップするそう。
今回話しを聞いた以外にも大変なことは多い世界だとは思いますが、やはりやりがいがある仕事はいいですね!
トリマーになるには?お給料っていくらなの?
ここまで読んだ方のなかには、トリマーに興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでトリマーになるための資格や、現実的なお給料の話を最後にご紹介いたします。
トリマーに必要な資格は無い。ただし「資格をもっていたほうが良い」
実は、トリマーの資格は免許のように絶対持っていなくてはならないものではありません。
しかし、実際は資格を持っているのを前提として、トリマー募集をされていたりするので、持っていなくてはお仕事を見つけるのはかなり大変。もしトリマーになりたいのなら、資格は取っておいたほうがいいでしょう。
おすすめの資格は?
トリマーの資格には様々な種類があり、JKC(ジャパンケンネルクラブ)などの団体や協会が発行している資格や、専門学校や民間会社が発行している資格があります。
おすすめはやはり、一番有名な「JKC公認トリマー」の資格ですが、専門学校などの独自の資格でも働くことはもちろん可能。働きながらJKC公認トリマーを目指す人もいます。
おすすめは専門学校に通ってトリマーを目指す方法
資格をとるにはいろいろな方法がありますが、将来トリマーを目指すのであれば、やはり「トリマーの専門学校」に行くのがオススメ。
まわりも同じ夢を持った人たちなので、切磋琢磨してモチベーションが保てるのでがんばることができます。トリマーの世界では、トリマー同士の繋がりや情報交換も大切。専門学校の頃の人脈が役に立った!なんて話も多い世界です。
通信講座でもトリマーの資格取得や勉強ができる
社会人になってからトリマーに転職したい人や、自宅でトリマーの勉強がしたい人には、トリマー資格が取得できる「通信講座」がおすすめです。
通信講座といっても、講座内容は専門学校とほとんど変わらず、トリマーを目指すには十分な内容を取り揃えています。また、トリマーに必要な道具や機材などがセットになっている講座もあり、1からトリミングを学びたい方にもおすすめです。
おすすめ通信講座
トリミング講座(ヒューマンアカデミー通信講座『たのまな』)
ドッグトリマー養成専門講座(日本ケンネルカレッジ)
トリマーの給料について
- 初任給:約15万円~
- 1年目の年収:約180万〜250万円
- 以降の年収:実力次第で300万〜500万円にアップ
トリマーのお給料です。ペット業界は給料が安いのが定説ですが、やはりトリマーも最初は給料が安いことが多いようです。
地域や働くお店にもよりますが、初任給は大体「15万円前後」、年収は「180万〜250万円前後」のことが多いそうです。しかし、実力の世界。指名などがついて特別手当やボーナスが出ると、年収で300万〜500万円前後まで上がるそう。
さらに独立をして固定のお客さんがつくと、さらに年収は上がるということなので、自分のやる気と努力次第の世界ともいえます。
最後に
いかがでしたか?トリマーの世界がすこし見えたでしょうか。もしトリマーになりたいとすこしでも興味がわいたら、ぜひいろいろ調べてみて下さいね!大変なことは多い世界ですが、きっと楽しいですよ!
ユーザーのコメント
30代 女性 まみこ
トリマーの仕事を探してると、正直やはりお給料は安めだなと感じます。ですが、トリマーの勉強をしていると、お給料以外に自分自身求めることがたくさんある気がします。
お給料も仕事をする上で大事ですが、生き物を扱うお仕事をする以上、「お金がすべて」の考えの方の方が少ない気がします。
30代 女性 AI
40代 女性 ととりこさまんさ
ちょっと脱線しましたが、トリマーさんも色々な強み・路線・キャラを組み合わせて、「カリスマ・トリマー」として売り出してガンガン稼ぐことも可能でしょうし、チェーン店の隅っこで細々と生きていく方もいるでしょうし。良くも悪くも、自分自身が商品ですから、自分で価格をつける=自分で給料設定をするぐらいの気持ちでいいのではないでしょうか?
20代 女性 なぁちん
20代 男性 go
うちの犬は月1回のトリミングで7500円です。当初は高いと思っていましたが、自分でシャンプーとドライをすれば2時間以上かかります。耳掃除や肛門腺絞り、カットは全身です。店舗の家賃や光熱費などの維持費もあるでしょう、もちろんプロの技術でやってもらって7500円なので、今では決して高いとは思いません。
愛犬を託すトリマーさんが、安心して就業できるような業界になることを願っています。
30代 女性 38moto
そんなに大変なのに、金額は一般的なものよりもお安くトリミングしてもらっています。毎回綺麗にしてもらって返って申し訳ないくらいです。
犬が好きじゃないとできないことですよね。誰にでもできる仕事ではないため、それなりにお給料も高いのだと思っていましたが、実力ありきの世界なんですね。
改めて、いつもお世話になっているトリマーさんに感謝の気持ちでいっぱいです。
女性 マリマリ
30代 女性 匿名
お店によっては、爪切りを平気で深爪させたり 肛門腺絞りがまともに出来なかったり、骨格上あり得ない姿勢を取らせて、自分のやり易いトリミングを無理やり行うトリマー、不必要なオプションをつけて高額のトリミング代を請求する所もあります。
技術、知識ともに乏しいトリマーさんもいる事も事実で、大きな事故が増加しているようにも感じます。
犬が好きだけでは務まらない仕事で、動物看護士並みの知識も必要です。
国家資格ではないので誰でもなれますが、美容師さんと同様 卒業して資格をもっていようが雑用からスタートが通常。
それをわきまえず カットをやらせてくれないからとすぐに辞める方も多く、[可愛いワンちゃんと戯れられる]と 妄想が大きい方は向いていないと思います。
腰痛、腱鞘炎、噛み傷 当たり前の仕事です。
それを耐え抜く力と確たる信念、飼い主様の信頼を勝ち取る実力のある方のみが成功する仕事です。
30代 女性 匿名
女性 とっと
ただ、私はまだ踏み出せずにいるので毎月お世話になっているトリマーさんがいます。何件目かで出会った方ですが、私も安心しておまかせできますし愛犬も苦手な爪切りや耳毛抜など、おとなしくがんばっています。そのトリマーさんとの出会いは私と愛犬にとてもいいご縁になりました。私はこれからトリマーを目指すかどうかはまだ定かではありませんが、ぜひこのご縁を大切にしていきたいと思っています。
女性 B子
40代 女性 匿名
福利厚生もなくお給料は手渡し。今時あるの?って驚きました。普通の会社経験しかないのでまず不安になりました。本人は「わりと個人経営のところは多いらしい」とどこ吹く風。20万前後でそこから自分で保険料と住民税などを払ってきて・・やっと理解したのか「これでは貯金ができない」と
できないわけではないと思いますが実は以前のところは福利厚生ばっちりのところでした。ただ
勤務地が遠く残業残業で日をまたぐことも多かったのでしかたなく今の職場へ。
全体的に低いとはいえぜったい福利厚生はきちんと整っているところがいいと親は思ってしまいます。
10代 女性 天音
40代 女性 匿名
女性 匿名
良心的なところもあるのでしょうがおおむね過酷としか言えない。
ペットとしてワンコを迎える方たちは多くいるので、トリミングをするサロンが増えるのも納得出来ますが、飽和状態、低価格では良いサービスも出来ないのではないでしょうか。
夢をみてせっかくついたトリマーというお仕事が続けて行けるように、福利厚生がしっかりとするように願います。
女性 SKY-HI
50代以上 女性 匿名
30代 女性 匿名
30代 男性 匿名
独立してから気づくことが山ほどありました。
一番はトリミング業界の技術の低さです。
トリミングが嫌なものだと思っている飼い主様がとても多く、実際にトリミングが嫌いな子も多いです。
トリミングが嫌いになるのはトリマーの技術不足だということにようやく気づきました。
技術不足の原因は教育不足です。
サロンに勤めている頃は次から次へとやってくるわんこのトリミングに追われ、まともに教育をする時間がありませんでした。
次から次へとトリミングをこなさなければ店舗としての利益が出ませんでした。
忙しさのあまり犬の可愛さを感じる余裕すらありませんでした。
なんでそんなにトリミングをしないと利益がでないのか?
その要因は料金です。
トリミングに2時30分かかります。
頂ける料金は7,500円。
そこから家賃やらなんやら経費を引いて…。
トリマーに支払える人件費がいくら残るのか。
本当に給料500万も取れる人がいるんでしょうか?
いたとしても数人じゃないでしょうか。
とは言え、これからトリマーになろうとする人の夢を壊したいとか、わんこの飼い主様のトリマーに対するイメージを悪くしたいとかではありません。
むしろ逆です。
トリマーの今の現状はしかたないんです。
こうするしかできないし、こんな状況のなかでも死ぬ気で頑張ってきた先輩トリマー達がたくさんいます。
でも、少ないです。
10年以上続けているトリマーは希少です。
そんな希少な素晴らしい技術と信念を持ったトリマーを一人でも増やすために変えていきます。
トリミング業界を変えていきます。
あるべき姿に近づけるため一番変えるべきはトリミング料金の相場です。
今の倍ほどの料金にはしなくてはいけないと考えています。
単純に料金を上げれば全てが解決するわけでもないですが、ここに書ききれないほどのやるべきことが散在しています。
今の料金のままではトリマーを育てられません。
新米トリマーに十分な教育を施し、大きな夢を抱いて邁進するための原動力となるよう。
言葉の通じない動物を、片手で癒しながらコントロールし、被毛を0.数ミリ単位で切り揃える。
そんな特殊なことをあたりまえのようにやってのけるトリマー。
それでもなお、まだまだのびしろがあるトリマー。
もっとトリマーが存分に犬を愛せるように。
犬がもっと愛される存在になるように。
まずは環境を変えなくてはいけないと考えています。
トリミングの料金自体決して安いものではないとは思います。
でも、今の現状とあるべき姿にあまりにも解離しすぎています。
私の店ではもう改革が始まっています。
お客様もわんこも、どんどんハッピーになっています。
この輪を広げ、もっとハッピーなわんこ、飼い主、トリマーをたくさん増やしていきたいと思います。
長文失礼しました。
女性 世界一周
10代 女性 アルティメット
トリマーの皆さんは本当に苦労されているんですね。
私は別に給料が高くなくてもいい。わんちゃん達を綺麗にしてあげたい。
ただ、それだけの思いで頑張りたいです。