犬が逃げたことがわかったらするべきこと
近くを探してもいないようであれば、まずは連絡です。
保健所、動物管理事務所
犬が身元のわかるものを身につけていない場合、連絡先がわかりませんから、保健所では飼い主不明の犬として長くても一週間後には処分されてしまいます。中には三日後というところも。そうならないためにも、保健所への連絡はすぐに行いましょう。
管轄の清掃局
考えたくありませんが、交通事故などに遭って回収されている場合がありますので、連絡を。犬の体力など移動距離が市外に及びそうなときは、近隣の市や区にも連絡を。
動物病院、近隣のペットショップ
迷っているところを誰かが見つけ、動物病院やペットショップに連れて来てくれていることがあります。
警察署
24時間、365日連絡を入れることが出来ます。
保健所などが土日祝日、時間外で連絡が入れられない場合も、こちらでは対応してくれます。その場合は念のため、次の通常開庁時間に再度連絡を入れましょう。
逃げた犬の探し方
犬が居なくなった地点がわかる場合、そこを中心に同心円を描くように捜すと良いとされています。
年齢別の特徴
小犬
人なつこい場合は散歩している犬や遊んでいる子ども、人についていくため、すぐ保護されることが多いようです。近所、比較的近くの家に情報を聞いて回ると良いでしょう。見つからない場合、他の人が保護し、そのまま飼っていることも。
成犬
さまざまな場所に関心を引かれながら移動するためスピードはそれほど速くないようです。ただし、行動範囲は広め。捜す範囲を広げましょう。
老犬
外界に興味を示さず、ただ一直線によたよた歩いていくため、驚くほどの距離を歩いていることがあります。
しかし、疲れてくるとその場でジッとし、それ以降は動かないでいることが多いようです。
体格別の特徴
小型犬
小型犬の移動距離は一日300m~1Km。小型犬は比較的扱いやすいため、すぐ保護されることが多いようです。
中型犬
体力があるため、1Km~5Kmもの距離を一日に歩きます。中型犬はあまり人に注目されず、マイペースに歩きつづけることがあるため、まずは公園など、犬を飼っている、犬に興味のある方の集まる場所で情報を集めましょう。
大型犬
大型犬が飼い主もなしに歩いていれば、かなり目立ちます。誰かが通報し、どこかに収容されていることが多くなります。保健所、管理センターなど、管轄の施設に連絡をしてみましょう。
ポスターを作成する
画面の真ん中に写真など居なくなった犬の見た目がわかるものを載せ、赤字など目立つ色で大きく「探しています」と書きましょう。犬の名前、犬種、年齢性別、毛の色、特徴などを書き、いつ頃、どのあたりで居なくなったかも記しておきます。飼い主さんの連絡先も忘れずに!
また反対に、あなたが迷い犬を見つけた場合は、このような犬を保護しています、というポスターで飼い主さんを探すと良いでしょう。
ただし、電柱など公共のものに無断でポスターを貼ることは禁止されていますから、必ず許可をとりましょう。
インターネットでは「迷い犬 ポスター テンプレート」で検索するとポスターのテンプレートが出てきますから、参考にしてみてください。
逃げた犬を迷子にさせない準備
日常的に所有者明示のある名札を身につけさせておく
気をつけたいのは、たとえ室内犬でも、ちょっとした隙に外に出て迷子になる可能性があるということ。そんなときのために、常に所有者明示のある名札を付けておくことが大切。
リードや首輪の点検をしておく
散歩の際にリードや首輪から放たれ迷子にならないよう、日々の点検はしっかりと。また、首輪はゆるくてもキツくても犬は苦しいので、指二本が入る程度のキツさにしましょう。
不妊、去勢手術を行う
発情期のメスの匂いを嗅いだオスは、すさまじい勢いでそちらに行きたがります。つよい衝動にかられ、鎖を引きちぎることも。そうなれば交通事故などに遭う可能性もありますから、不妊、去勢の措置も選択肢として念頭に入れておきましょう。
雷、花火などの大きい音のするときは注意
犬は大きな音が苦手です。大きな音がなるとびっくりし、パニックになって逃走することも。雷や花火などのときは、外飼いの犬は玄関先に入れたり、室内犬でも戸締まりをしっかりと。
犬が逃げたときの探し方に関するまとめ
犬は、居なくなった方角で発見されることが多いようです。
近年では、犬の迷子や保護をTwitterなどSNSで呼びかけていることも多いのでアカウントをお持ちの方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
犬を迷子にしてしまうとやらなければならないことがたくさん。なにより心配です。初めから迷子にしないよう、出来る予防はしておきましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 Haru
愛犬を見失った場所にもよりますが、地元なら、地域のドッグランや公園、ワンコのお散歩をしている人にもチラシの配布を!
家から少し離れたくらいの場所なら、多くの犬は自分の家を目指そうとします。
また、犬の本能なのか北へ向かうとか、最初ははぐれた辺をうろつきながら、しだいに範囲を広げて遠くへ行ってしまうともいいます。
線路を越えてしまうと、電磁波などの影響か、方向感覚を失いやすくなるとも聞いたことがあります。そのへんの真偽は定かではないものの、ちょっと頭のすみに置いておくとよいかもしれません。
ちなみに、私はお散歩バッグの中に、いつもリードを1本入れています。以前、迷い犬を見つけた時に、保護して連れ歩くのに困ったことがあるから。まだ使ったことはないけれど、役に立つことがあるかもしれないので・・・。
女性 ろちゃん
フィリピンの田舎に住んでいますので、ほかの家同様犬は放し飼い、逃げたのではなく、いつも通りの外出のはずでした。
日本と違って、通報できる所はなくて、あちこち探し回りましたが、結局見つけることができませんでした。
年齢別の探し方など、参考になります。次の時はそのように…いえ、次は無い様にしないと。
「初めから迷子にしないよう」という記事中の一文が胸に刺さります。
30代 女性 きなこ
散歩中に首輪がすっぽ抜けしてワーイ自由になった?♪って感じで^^;
近所だったので知ってるわんこのとこで留まり、飼い主さんに捕まえてもらいました。
愛犬には首輪が不向きだと知ったのでハーネスに変更。
一番怖かったのは、旅行先でリードとハーネスを繋いでるナスカンが何かの拍子に外れて逃亡された時。
知らない場所だし本人はテンションハイになってるし横は国道でもうダメだと思いました。
「オイデ」では聞かなかったので「マテ」と叫びました。
するとその場でピタリと立ち止まったので、マテマテ!と言いながらにじり寄りリードを付けて捕獲…ホッとしたけど本当にもう二度と経験したくないと思いました。
そういう事もあって、迷子札は2つ付けたりナスカンが劣化していないか確認するようになりました。
もし、居なくなってしまったら警察と保健所にはすぐに問い合わせした方がいいですね。
自力で探すのは大変だし、TwitterなどのSNSで呼びかけたり拡散してもらったり、色々他の力を借りるのも有効だと思います!
50代以上 女性 匿名
40代 男性 匿名
周りを懸命に探しましたが見つかりません。家に電話したらいきなり「何処に行ってるの!」と
怒られました。犬はもう家に帰っていてご飯食べてました。置いていかれたのは私だ!っていうことになりました。まさか勝手に置いて先に帰るとは・・・
2回目はとうとう見つかりませんでした。16歳の老犬なのでそんなに遠くまで行くはずないのですが・・・
ヨロヨロで白内障で目も見えていないはず。普段なら絶対に動かせない門すら全力で開けたそうです。
今思えば「自分の死に様を飼い主に見せたくない」っていう優しさだったのかな。
30代 女性 匿名
散歩中に何故かリードが手から落ちるコトがあっても、
『ちょっと待って』と言うと、大人しく待っててくれるので、助かってます。
以前は、目一杯締めているハーネスが何故か脱げてる、というコトも数回ありましたが、
今は、ハーネスが少しでもズレると気になるらしく、自分で位置調整をしようと試みているようです。
なので、脱走の心配はあまりないのですが、
突然始まる大好きなかくれんぼをされると、呼んでも出てこないのは、本当に心配になるので困ります。
万一迷子になっても、事故にだけは巻き込まれてほしくないから、
できるだけ端を歩く、車の下に入らない、交差点は車が来てたらストップ・車が来ていなかったらさっさと渡る、など
教えてますが、猫とか見つけると飛び出すクセがなかなか直らず…
超小型犬なので運転手さんの死角に入る可能性も高く、やはり目を離せませんね。
因みに、実家の隣のラブは脱走の達人で、
高さのある柵の、下を掘って隙間を作り、潜って脱走、
高さのあるコンクリート壁は、よじ登って脱走、
余所様の車に笑顔で並走して、運転されてた方を驚かせたそうです。
女性 匿名
改めて各所に連絡をして無事に終了。鍵をかけたつもり。又は愛犬が鍵を開けたから。どちらにせよ私の落ち度です。何事も無く見つかったのは幸いでした。より一層可愛がっています。
女性 匿名
前の飼い主様が高齢で、病気を患い病院からもう自宅に帰れない、そういう理由でした。
子犬の頃からずっとベッタリで放し飼いだったそうでこちらに向い入れる時に準備したケージもことごとく破壊、吠える、噛むあちこちで粗相、夜泣きと毎日が戦い。しかし、引き取って抱き上げた時に感じた命の重み、諦める訳には行かないと色んな本やサイトを読みあさり、向き合い、思考錯誤を何年も繰り返しながらようやく信頼関係と落ち着気を得ることが出来たと思った矢先、突然自力で家から猛ダッシュで出て行ってしまいました。
何が起こったのか頭が真っ白になり名前を呼びながら夫が止めるまで何時間も探し回
りました。
息子は携帯のサイトで呼びかけ、主人は警察まで行き話をしてきてくれました。
その日から生きた心地もせず時間が許せば探し周り、名前を呼び続けました。
数週間して、警察から保護している犬がいると言う人から連絡があったとの事、連絡をとってもらいようやく感謝と再会出来る嬉しさいっぱいで迎えに行きました。
しかし、保護された方は私たち夫婦を見るなり、お金で買っておいて無責任!飼育放棄だ!虐待してただろう!保健所の連絡する!こちらで引き取る!
と色々な罵声を浴びせて来ました。
何がなんだか理解できず、警察の方を見ると民事不介入です。と一言。
逃がしてしまった事は間違いないので言い訳もせずひたすら誤り続けようやく手元に帰って来ました。
相変わらずの笑顔にほっとし、しばらく抱きしめていました。
あれから何年か経ちお互い良い関係が築けたのか、家から逃げ出す事もなくなり散歩に行きたい時は自分から散歩紐を持ってきておねだりするようになりました。首輪には名前と連絡先の札を付けています。
虹の橋を渡るその日までお互いより良い日々を過ごしたいと思います。
色々な意味でとても貴重な体験をしました。