犬は鯵(アジ)を食べても大丈夫!期待できる効果と与える際の注意点

【獣医師監修】犬は鯵(アジ)を食べても大丈夫!期待できる効果と与える際の注意点

愛犬の健康に良いものを食べさせたい!と思っている飼い主さんは多く、与える前に犬が食べても大丈夫なものかを調べていると思います。大まかに魚は良いと言われていますが、鯵はどうなのか悩む飼い主さんもいるのではないでしょうか。そこで今回は、犬に鯵を与えると期待できる効果と、与える際の注意点についてご紹介します!

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬に鯵を与えても大丈夫!

鯵

結論から言えば、犬に鯵を与えても大丈夫です。鯵は、ローカロリーな上にたくさんの栄養が含まれています。シニア犬や肥満犬、胃腸が弱い犬用の、無添加ドッグフードの原材料としても多く使用されているほど万能な食材です。犬用おやつとしても鯵のジャーキーがあるぐらいですから、犬にとって鯵はぜひ与えたい魚なのです。

犬に鯵を与えることで期待できる効果効能

こちらを見つめる犬と笑顔の獣医師

鯵のタンパク質で健康的な体作りが可能!

鯵のタンパク質には、犬が体内で合成することのできない、必須アミノ酸10種がすべて含まれています。必須アミノ酸は、生きていく上で欠かすことの出来ない栄養素ですが、必要なアミノ酸の種類や数というのはそれぞれの動物ごとに違います。

アミノ酸はタンパク質の元であり、生命活動の維持や血液、筋肉、骨などを作るためにも必要な栄養素なので、犬にとっての鯵は、食事で摂らなければいけない必要な栄養素をすべて摂ることのできる食材なのです。

鯵のセレンで犬の免疫力アップに老化防止も!

鯵にはミネラルの一種である、セレンが多く含まれているのも特徴です。セレンには強い抗酸化作用があるため、犬の老化防止にもなるだけでなく、免疫力をアップさせてくれ、ガンやアレルギーなどの予防にも効果があります。

1尾を100gとして、皮つきのまま鯵を焼くことで、生鯵の2倍弱の約78μgのセレンを摂ることができ、同じ100gの豚レバーから摂れるセレン67μgよりも多いことが分かります。ミネラルの摂り過ぎを気にされる方もおられますが、体重5kgの犬が1日に摂取しなければいけない目安は30μgで、上限は210μgなので、与えすぎなければ特に問題はありません。

鯵のDHAとEPAで認知症の予防や血流サポート

鯵にはオメガ3脂肪酸である、DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)が含まれています。現在、オメガ3脂肪酸はさまざまな健康に効果があることで、注目されていますが、犬にとっても素晴らしい効果をもたらしてくれます。

ガンの予防や治療を始め、脳の健康維持による認知症の予防、学習能力や記憶力を高める、目や網膜の視神経に作用、視覚回復サポート、血液中の悪玉コレステロールを下げる、血流サポートにより血栓の詰まりによる動脈硬化の予防などの効果が認められています。

犬に鯵を与える時の注意点

注意札を持ったパグ

犬にとって鯵が素晴らしい食材とは言っても、与える際に気を付けなければいけないこともあります。鯵に限らず、何でも与えすぎは肥満だけでなく、栄養素の摂り過ぎによる体調不良を引き起こす可能性がありますが、ここでは犬に鯵を与える時の注意点を5つご紹介します。

生の状態で与えるのはやめよう!

鯵を犬に与える際は、必ず火を通すようにしましょう。鯵の刺身であっても、アニサキスによる食中毒が心配され、アニサキスが胃や腸に寄生してしまうと腹部の激痛や嘔吐、さらには内臓疾患などの危険が伴います。

アニサキスは加熱されると死滅するため、例え刺身でも与える前に湯通しする、鯵をしっかり煮る、焼くなど、必ず加熱をするようにしましょう。また、茹でると鯵の栄養素が茹で汁に流れ出てしまうため、焼いて与える方がおすすめです。

鯵の骨は取り除いてから与える

犬に鯵を与える際は、骨や小骨を取り除いてから与えるようにしましょう。基本的に犬はものを食べるときに、咀嚼は行わず丸飲みしてしまいます。鯵の骨や小骨が犬の喉や胃腸に刺さってしまったり、引っかかって傷つけてしまう恐れがあります。

鯵を与える前には身をほぐして、小骨をチェックするようにしましょう。魚の骨にはカルシウムが含まれるため、愛犬に骨ごと与えたいと思う方も多いと思います。その時は、鯵をミキサーなどで細かくすり潰して、つみれ状にしてから与えるようにしてください。

魚の皮は細かく切って与える

魚の皮にはオメガ3脂肪酸やセレン、コラーゲンなどの栄養が身よりも多く含まれているため、細かく切って与えるようにしましょう。犬がそのまま丸飲みしてしまうと、上手く消化できないため、せっかくの栄養素が体に取り込まれずに出てしまうことにも。ひと手間かかりますが、愛犬の健康維持のためにも、細かく切ってあげましょう。

ヒスタミン食中毒

鯵を含む青魚には、アミノ酸の一種であるヒスチミンが含まれています。魚が死ぬことでヒスチミンが化学物質であるヒスタミンを作りだします。ヒスタミンは加熱しても減ることはなく、常温で長時間放置しているとヒスタミンが増加し、ヒスタミンによるアレルギーのような食中毒を起こす可能性があります。

冷凍した鯵であっても、解凍後からヒスタミンの生成が急激に行われるため、できるだけ鮮度のいい鯵を購入するか、冷凍されていた鯵であれば、解凍後はすぐに調理するようにしましょう。ヒスタミン食中読の症状は、嘔吐や下痢、顔の腫れや体の赤味、蕁麻疹やめまいなどがあります。

アレルギーに注意!

いくら鯵がアレルギーの少ない魚と言っても、魚自体にアレルギーを持っている犬もいます。初めて与える際には少量から始め、愛犬の体調に変化がないか見守る必要があります。

何らかのアレルギーを持っている、もしくはアレルギー症状が表れたことのある犬は、鯵を与える前に獣医師に相談してみましょう。

犬に食べさせたい!鯵を使ったおすすめレシピ

テーブルで食事を待つ犬

鯵の効果や注意点を分かっていただけたところで、せっかくなら愛犬に美味しく鯵を食べてもらいたいですね。そのままでも十分美味しい鯵ですが、鯵を使ったおすすめレシピをご紹介します。

おやつにも最適!鯵バーグ

材料

  • 鯵...2尾(約200g)
  • 白菜...大きい葉を1枚
  • 人参...3分の1
  • ひじき...ひとつまみ
  • しいたけ...1個
  • 生姜のすりおろし...少々
  • 豆乳...大さじ2
  • 卵...1個
  • 高野豆腐...2分の1個

作り方
①鯵は三枚おろしにして、頭や皮、骨を取り除き豆乳に浸けておきます。(頭の方から皮を引っ張ると皮が簡単に剝けます)
②白菜は粗みじん切りにして、レンジで1分~2分程度チン!します。
③しいたけはみじん切り、人参はすりおろし、ひじきは水に戻してみじん切りにします。
④高野豆腐は固いまますりおろします。
⑤フードプロセッサーに鯵と生姜のすりおろしを入れて、軽く混ぜます。
⑥そこに卵を入れて軽く混ぜ、高野豆腐を入れてまた軽くまぜます。
⑦更に、白菜、人参、ひじき、しいたけの水分を絞って、全部投入して、しっかり混ぜます。
⑧愛犬の食べやすい大きさに形を整え、油を薄く敷いたフライパンに並べて弱火~中火で8分ほど焼きます。
⑨片側が焼けたらひっくり返し、蓋をして5分~10分程度焼きます。
⑩粗熱が取れたら出来上がり!愛犬に与える分以外はラップに包み冷凍保存してください。

鯵バーグはそのままでもご馳走ですが、ほぐしてフードのトッピングやそのままおやつとしても最適です。鯵バーグは冷凍保存もできるため、いつでもレンジでチンすれば愛犬に与えることができるので、おすすめですよ!

食いつき抜群!鯵ごはん

材料

  • 鯵...1枚
  • プチトマト...2つ
  • 水菜...3分の1輪
  • しめじ...適量
  • オリーブオイル...適量
  • ごはん…1杯

作り方
①鯵は焼いてほぐしておきます。
②しめじ、水菜、プチトマトを小さめに刻みます。
③小さめのフライパンにオリーブオイルを少量入れ、しめじを炒めます。
④しめじに火が通ったらプチトマトを入れて、更に炒めます。
⑤水菜を入れて、軽く火を通す程度に炒めたら、予めほぐしておいた鯵と、炒めた野菜をごはんに混ぜて出来上がり!

鯵ごはんは、5kgの犬で約3食分程度の分量になっています。具材だけ用意しておいて、必要なごはんの量にその都度混ぜてあげてもいいですね。簡単にできますが、ちょっとしたご馳走としても喜ばれる鯵ごはんもおすすめですよ!

犬が食べてはいけない魚と食べれる魚

テーブルの上の魚を盗み食いしようとする犬

犬は鯵を食べても大丈夫ですが、食べてはいけない魚はあるのでしょうか?普段何気なく私たちが口にしていますが、犬に与えてはいけない魚はこちらになります。

  • 魚の干物ししやも
  • イカ
  • タコ
  • エビ
  • カニ
  • クラゲ
  • 貝類
  • 魚の頭や内臓、エラや鱗、ゼイゴ

犬に塩分が多い干物類や、消化に悪いイカやタコ、エビ、カニ、貝類などは与えてはいけません。逆に犬に与えても大丈夫な魚はマグロ、カツオ、タイ、ヒラメ、カレイ、ほっけ、鮭、タラ、太刀魚、ハマチ、イワシ、サバ、ブリ、サンマ、鯵などです。ただし、魚は必ず加熱して与えてあげてくださいね。

まとめ

席に座って犬に食事を与える女性

今回は、鯵のもたらしてくれる効果や与える際の注意点についてご紹介しました。鯵には犬に必要な必須アミノ酸がすべて含まれているため、ぜひ与えてあげたい食材です。そのままでも犬は喜んで食べてくれる鯵ですが、たまにはちょっと工夫してあげるのもいいですね!犬にとってメリットいっぱいの鯵を、愛犬にぜひ食べさせてあげましょう!

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