基本情報
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの基本情報
- 性格
- 活発、遊び好き、賢い、愛情深い、外交的、勇敢、縄張り意識が強い
- 大きさ
- 体重:10~12kg
体高:25~31cm - 毛色
- レッド&ホワイト、セーブル&ホワイト(薄い焦げ茶)、フォーン&ホワイト(黄色がかったベージュ)、ブラック&タン(トライカラー)、ブラック&ホワイト など
- 寿命
- 12年~15年
値段
- ペットショップ:20~47万円
- ブリーダー :29~37万円
- 男の子:22万~47万円
- 女の子:22万~48万円
- レッド&ホワイト :22万~48万円
- セーブル&ホワイト:22万~47万円
- ブラック&タン :36万~48万円
オスとメスの性別による値段の違いはさほどありません。
毛色による値段の違いは、一般的な「レッド&ホワイト」や「セーブル&ホワイト」に比べると、「ブラック&タン」は価格が上がる傾向にあります。
ドッグショーで活躍した親犬の血統を受け継ぐ子犬の場合は、40万円前後になることも予想されます。
ルーツと歴史
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史は古く、正確な発祥はよく分かっていません。
1107年頃にフランス・ベルギー地方の職人によって、イギリス西部のウェールズ地方に連れてこられた犬が先祖だと考えられています。あくまでこれは一つの説で、他にもいくつか祖先犬についての説があります。
先祖となった犬は、牛などの大型の家畜をまとめる牧畜犬として活躍を続けました。
同じ名前がつくウェルシュ・コーギー・カーディガンとは、かつて同じ犬種として扱われたため姿が似ています。しかし、1934年にはそれぞれ特徴を持つ別犬種として登録し直されました。
なお、英国王室の現女王であるエリザベス2世から熱烈に愛された犬種としても知られています。今ではロイヤルファミリーの象徴と言われるほどの存在です。
特徴
初心者
✓初心者には少し難しい。気質をよく理解した上でのしつけが必要。
コーギーは「吠え癖」や「噛み癖」といった問題行動をしつける必要がある犬種です。
この「吠える・噛む」という気質は、牧羊犬として、人間の代わりに家畜を管理していたなごりです。
ただし、行動に癖が強い反面で、物覚えは良く状況判断能力にも優れた賢い犬種とも言えます。
初心者がコーギーを飼う場合は、気質を理解したうえで、子犬のうちから根気よくしつけてあげましょう。
性格
✓甘え方と距離感が良いバランス。ひとりで楽しむ行動力もある。
甘えることもありますが、飼い主にずっとべったりではありません。
好奇心旺盛な性格なので、興味を引くものがあれば飼い主から離れてひとりで遊ぶこともあります。
学習能力
✓とてもお利口。愛犬からの信頼度を高めることがしつけのカギ。
物覚えが良く、とても賢い犬種です。
しかし、気の強い一面があるため、嫌だと感じた相手や行為に対して、怒ることで相手を追い払えると覚えてしまうこともあります。
信頼関係をしっかり築いた上で、時には我慢することの大切さも教えてあげましょう。
苦手なできごとを楽しい思い出に変えてあげると、よく理解してくれます。
お手入れ
✓短毛のためヘアカットいらず。短足ならではの汚れ方に注目。
短毛種なので、毛をカットする手間はかかりません。
ですが、手足が短く、お腹が汚れやすいため、お散歩後はお腹周りのこまめなお手入れが必要です。
抜け毛
✓抜け毛は多い。ブラッシングの回数は季節に合わせて増やそう。
被毛がダブルコート(上毛と下毛の二重構造)で、抜け毛が多い犬種です。
特に換毛期は大量に下毛が抜けるため、毎日ブラッシングすることが大切です。
におい
✓ケアをサボらなければニオイは気にならない。シャンプーとブラッシングで対策を。
抜け毛が溜まると皮膚と被毛の間の通気性が保ちにくく、ニオイが内側にこもりやすい犬種です。
お手入れをさぼると体臭を感じやすいため注意しましょう。
シャンプーは月に1回が目安です。
ただし、においが気になりやすい暑い季節は、皮膚の状態に合わせて月に2回ほどに増やすと良いでしょう。
吠える
✓吠えることがとても多い。たっぷりの運動と根気強いしつけが必要。
要求吠え、警戒吠えなど「吠え癖」が出やすい犬種です。
運動不足によるストレスは無駄吠えのきっかけとなりやすいため、運動や遊びの時間を毎日しっかり確保しましょう。
また、子犬の頃から吠えても無駄であることを覚えさせるなど、根気よくしつけることが大切です。
人見知り
✓人見知りが少なくフレンドリー。子犬の頃の学びや経験が重要。
友好的で明るい性格のコーギーは、人見知りすることが少ない犬種です。
とは言え、子犬の頃からいろいろな人や動物に触れて慣れさせるトレーニングは必要です。
子供との生活
✓子供とよく遊ぶが注意が必要。きちんとしつけてケガや事故の予防を。
飼い主に忠実な性格のため、子供を「守るべき群れの仲間」と理解すれば同居もうまくいきます。
また、活動的な犬種ですので、子供の良い遊び相手にもなってくれるでしょう。
ただし、嫌なことを我慢する練習や噛み癖のしつけが不足していると、事故やケガにつながる可能性があります。
力も強いため、お散歩や遊びの最中に子供が引っ張られることがないよう、注意してあげましょう。
性格
マスコットキャラクターのように、愛らしい外見を持つコーギー。実はころころとした愛嬌のある姿には、たくさんのエネルギーとパワーが秘められています。
コーギーの意外な性格、その特徴などをご紹介します。
自信家でまわりに左右されない
愛らしい見た目に反して物怖じしない性格です。
なぜかと言うと、牧畜犬として自分よりも遥かに大きな羊や牛をまとめ、敵から守るために働いてきたからです。
状況判断力に長け、自立心もあり、堂々とした自信家。ゆえに「性格が悪い、キツい」「攻撃的」などと言われてしまうこともあります。
しかし、その勇敢さから、小さいながらも番犬として活躍できる犬種です。
好奇心旺盛で遊び好き
ころころとした見た目ですが、とても活発で運動が大好きな犬種です。
ドッグランなど、思いっきり駆け回れる場所で遊ぶ機会を積極的に設けてあげましょう。
また、お利口でチャレンジ精神にもあふれているため、頭を使って考える知育遊びもおすすめです。
素直で保護欲が強い
正しい主従関係、信頼関係を築くことができれば素晴らしいパートナーとなる犬種です。
ただ、その保護意識の強さから、他人や他の犬が家族や所有物などに触れることを極端に嫌う子も少なくありません。
小さなことをきっかけに攻撃的になってしまう可能性もあるため、子犬の頃から家族以外の人や犬との接し方を教えてあげましょう。
友好的で明るい
基本的には友好的で明るい性格です。
自分から積極的に他の人や犬と交流しようと挨拶したり、遊びに誘うことが多いでしょう。
しかし、少々興奮しやすく、落ち着きがないと言われることも。
他の人や犬とのトラブルを避けるためにも、テンションをコントロールするトレーニングが大切です。
毛色
スタンダードの毛色は、レッド、セーブル、フォーン、ブラック&タン(トライカラー)が、JKC(ジャパンケネルクラブ)という血統登録団体で定められています。
子犬期と成犬期で毛色が変わることでも知られ、見た目の印象の変化を成長と共に楽しむことができます。
レッド&ホワイト
赤みがかった茶色をベースに、額、口元、胸元、首周り、お腹、お尻、足先などに白色が入っているのが特徴です。柄の入り方は個体によって違いが出ます。
コーギーと言えばこの毛色を思い浮かべる人が多く、人気度もNo.1です。
セーブル&ホワイト
レッドカラーの毛の先端だけが黒く染まっている毛色をセーブルと言います。
セーブルは一見するとレッドに見えますが、よく見ると焦げ茶のグラデーションをうっすらと施したような色になっています。
フォーン&ホワイト
フォーンは金色がかった毛色のことで、ベビーベージュのような色からレッドよりの色まで幅広いのが特徴です。
コーギーの毛色の中ではかなり珍しいため、日本ではほとんどお目にかかれないと言われています。
ちなみにフォーンとは、英語で「小鹿」を意味しています。
ブラック&タン(トライカラー)
日本では珍しい毛色でありながら、人気が高いのがトライカラーです。
黒色をベースにタンと呼ばれる濃い茶色と白色が加わり、眉毛のような模様が入ります。
頭部の色の違いによって「レッドヘッド」と「ブラックヘッド」の2種類に分けられ、中でもブラックヘッドは希少とされています。
ブラック&ホワイト
ブラック&ホワイトは、黒色をベースに額、口元、胸元、首周り、お腹、お尻、足先などに白色が入ります。
この白色の入り方により、見た目の印象が大きく変わる毛色です。
なお、黄色がかった濃い茶色が加わるとトライカラーになります。
ミスカラー(ブルーマール、ホワイトなど)
ミスカラーとは言葉の通り、スタンダードとは認められていない毛色のことです。
コーギーの場合は、大理石模様の「ブルーマール」や、全体的に白色の割合が多すぎる子などがあげられます。
個性的でバリエーションが豊富なため、他とは違う柄のコーギーを求めている方に人気です。
お手入れのアドバイス
足が短いからこその汚れや、春と秋の季節の変わり目に発生する大量の抜け毛(換毛期)に対するお手入れが重要です。
お家で行う日々のお手入れだけでなく、必要に応じてトリミングサロンに通うなどしながら、体を清潔に保ちましょう。
胴体が長く短足のためお腹側の汚れに注意
コーギーは中型犬ですが、足が短いため地面に近いところで生活しています。
そのため、晴れの日でもお腹側に土ぼこりや草がつきやすく、気づかぬうちに足の裏と変わらない汚れがついていることがあります。
外を歩いた後は、足周り以外にも、脇の下や内股、お腹もあわせて蒸しタオルや犬用シャンプータオルなどで拭いてあげましょう。
こまめに拭きとりをしておくと、全身のシャンプーが必要となる間隔も伸び、体のにおいも抑えられます。
また、トリミングサロンでお腹側をバリカンで短く刈っておいてもらうと、通常の毛の長さに比べて汚れも拭き取りやすいでしょう。
雨の日の泥ハネや水溜まり、男の子のおしっこハネ対策にもおすすめです。
ブラッシングで抜け毛の対策と毛づやの維持
ダブルコート(上毛と下毛の二重構造)のため、換毛期と呼ばれる春と秋には下毛がどんどん生え替わります。
また、毛量が豊かなため、抜け毛の量も膨大です。
この時期は特にブラッシングをこまめに行い、毛の根元からしっかりとブラシを当てて抜け毛を取ってあげましょう。
ブラッシングには、「く」の時に曲がった細いピンが並ぶスリッカーブラシがおすすめです。
抜けるはずの毛が溜まると、触り心地の良い被毛もボサボサになり、毛づやも失われてしまいます。
ブラッシング回数を減らすために、胴体の毛を短く刈るサマーカットという方法もあります。
しかし、紫外線や直射日光の影響を受けやすい上に、虫刺されや毛質の変化といったデメリットも生みやすいです。
そのため、よほどのことがなければ避けた方が良いでしょう。
トリミングサロンの利用もおすすめ
基本的にはヘアカットを必要としない犬種のため、ブラッシングやシャンプーは自宅でも可能です。
しかし、トリミングサロンを定期的に利用すると、自宅での毎日のお手入れが劇的に楽になります。
換毛期の抜け毛を徹底的に除去してくれたり、乾きにくいダブルコートの毛も大型のドライヤーであっという間です。
また、お手入れにかかる時間が短くなると、愛犬の負担も大きく減ります。
他にも、断尾されてしっぽが短い子がほとんどのため、しっぽをグッと持ち上げて行う肛門腺絞りのコツはなかなかつかみづらいものです。
トリマーに行ってもらうとスッキリ出し切ることができ、足が短く持ちにくいため難しい爪切りも、より安全に終えられます。
お尻のかわいさが強調でき、お手入れがしやすくなる桃尻カットなど、お家ではできないことを依頼するのも良いですね。
病気・ケガ
遺伝性の神経の病気や、胴長短足という独特な体型を持つことからヘルニアなど足腰の病気などが、かかりやすい病気として知られています。またその独特の体型から、肥満に気づきにくいので体重管理にも注意しましょう。
毎日の暮らしの中で早く異変に気づいてあげるためにも、病気の原因や症状を知り、愛犬の健康管理に役立てていきましょう。
神経系の病気
特に注意が必要な病気は「変性性脊髄症(DM)」です。
遺伝により中年齢以上で発症するこの病気は、徐々に進行する四肢の麻痺が特徴です。後ろ足から動かなくなり、次に前足、首へと広がっていきます。
歩けなくなる以外にも、排泄障害を起こしたり、最終的には呼吸がしづらくなり死に至る恐ろしい病気です。現時点で特効薬は存在しません。
ビタミン剤などサプリメントを投与しながら、進行を緩やかにするためのケアが必要になります。
現在は、繁殖の前に遺伝子検査を行うことでDMを減らしていこうという動きがあります。DMについての正しい知識を持ち、コーギーを飼い始めることが大切です。
骨や関節の病気
手足が短い「軟骨異栄養犬種(若い頃から軟骨が変異しやすい体質)」のため、「椎間板ヘルニア」を起こすリスクが高い犬種です。
軽度では痛みのみですが、重度の場合は足に麻痺が出て歩けなくなったり、排泄障害を起こすこともあります。
発症の要因となる足の滑りやすい床材や段差の昇り降り、ジャンプなど、腰に負担のかかる動きに注意が必要です。歩行ができない場合は手術も検討されます。
目の病気
まれな病気ですが、「瞳孔膜遺残」という先天的な目の病気が報告されています。
瞳孔膜とは、母犬のお腹の中で目が作られる時期に存在するものです。本来は徐々に消失しますが、ごくまれに出生後も残ってしまうことがあります。
ですが、残ったとしても、基本的に視力には大きく影響しないとされています。
ただし、「白内障」などの他の目の病気を併発することがあるため、子犬期のうちに目の検査を受けておくと良いでしょう。
泌尿器系の病気
コーギーは「尿路結石症」を起こしやすいとされています。
尿路結石とは、尿の中のミネラルが固まり、硬い石となったものです。
結石が膀胱の粘膜に影響を与えてしまうと「膀胱炎」を引き起こします。また、尿管や尿道など通り道に詰まってしまうと、尿を出すことができず「急性腎不全」となり、急速に死に至る可能性もあります。
結石のできやすさは体質が関係するため、若く無症状であっても定期的に尿検査と超音波検査を受け、尿路に結石ができていないかを確認しましょう。
コーギーで特に気をつけないといけない疾患の一つである「変性性脊髄症(DM)」は遺伝病の一つで、10歳頃から発症し数年をかけて進行する致死的な神経の病気です。
残念ながら、現時点では根本的な治療法が存在しません。この遺伝病を減らしていくためにも、コーギーを飼い始める際は遺伝子検査を受けているか確認することも一つの方法です。(遺伝子検査を受けている場合「DMクリア」と表現されることがあります)
後ろ足の麻痺といったDMの初期と似たような症状を出す疾患として「椎間板ヘルニア」があります。コーギーは肥満になりやすく、体重の増加は「椎間板ヘルニア」のリスクを高めてしまうため注意が必要です。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークが出てくる映画・漫画
ロイヤルコーギー レックスの大冒険
イギリスのエリザベス女王の愛犬「ロイヤルコーギー」をモデルにしたアニメ映画です。
バッキンガム宮殿でセレブ生活を満喫していたレックスが、策略にはまり外の生活を余儀なくされます。
そこで出会う仲間たちとの交流や、幾度となく降りかかるピンチに立ち向かうなかで、レックスが大きく成長していく姿は犬好き必見です。
あしょんでよッ~うちの犬ログ~
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ありふれた犬との日常が愛しくなること間違いなしです。
僕のワンダフル・ライフ
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのラインスタンプ
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ポッチャリコーギー君のダジャレLINEスタンプ。思わずクスリとしちゃいます。ちなみに作者さんは猫好きなのだとか。