犬が鼻をフガフガ鳴らしているときの理由
おもちゃで遊んでいるとき、ごはんを食べているとき、散歩中に…突然愛犬が苦しそうに鼻をフガフガさせたら焦ってしまいますよね。しかし、少し様子を見ていると、何事もなかったかのようにケロッとしていることがほとんどです。いったいなぜ鼻をフガフガ鳴らしてしまうのでしょうか。
1.興奮しすぎてフガフガ鳴ってしまう
おもちゃで遊んでいるときに多い理由です。おもちゃで遊ぶことに夢中になりすぎて、興奮状態に陥ってしまうという光景は、犬を飼っている人ならば一度は見たことがあるのではないでしょうか。
しかし、この興奮状態が続いてしまうと、息が荒い状態が続いていることにもなります。その結果、上手く息を鼻から吸うことができず、呼吸リズムが狂い、鼻をフガフガ鳴らしてしまうことがあります。心配にはなりますが、しばらくすると呼吸リズムを整え、ケロッとした表情で再度遊び始めたり、元気に駆け寄ってきたりすることが大半です。
2.太り気味なので息が荒く鳴ってしまう
肥満体型の犬の場合は、そもそも息が荒く呼吸がしにくくなっているので、上手く呼吸ができずに鼻をフガフガ鳴らしてしまうことが多くあります。脂肪が付きすぎてしまうと気道が脂肪に圧迫され狭くなってしまいます。そのため、他の犬に比べて一度に入ってくる酸素の量が少なく、その結果、息が荒くなってしまうのです。
さらに空気を吸い込もうと一生懸命になるあまり、上手く呼吸ができず鼻をフガフガ鳴らし、苦しそうな表情を見せることも多いです。肥満気味だなと感じる場合は、適度な運動をさせ、なるべく脂肪を減らすよう努力しましょう。
3.逆くしゃみが起こっている
皆さんは逆くしゃみという現象をご存じでしょうか。小型犬によく見られる現象で、名前の通り、くしゃみとは真逆の現象を指します。つまり、口や鼻から出すのではなく、何らかの刺激によって一気に大量の空気を吸い込んでしまう現象を指します。
少々私たちにはわかりにくい現象ではありますが、一気に空気を吸い込んでしまうことで苦しくなり、鼻を鳴らしたり、おかしな声を発したりします。その内の1つが鼻をフガフガ鳴らすという行動です。逆くしゃみは病気ではないので特に問題はありません。基本的にしばらくすると症状は止まり、何事もなかったかのように行動を再開しますので、逆くしゃみが終わるまで背中をさすってあげるなどし、様子を見ましょう。
4.鼻が詰まっている可能性も
上記では問題のない場合をご紹介しました。しかし、中には鼻が詰まっていて息がしにくく、苦しい状態が続いていることもあります。この症状が当てはまる病気は以下の7つの疾患が挙げられます。
- 鼻腔狭窄症
- 急性鼻炎
- 鼻腔内腫瘍
- 喉頭虚脱
- 慢性突発性鼻炎
- 鼻腔内異物
- リンパ形質細胞性鼻炎
多くは鼻炎である可能性が考えられますが、中には鼻腔内腫瘍や鼻腔内異物などの怖い症状もありますので、しばらく様子を見ても鼻を鳴らし続けていたり、あまりにも苦しそうにフガフガし続けたりしているときは、早急に病院へ連れて行きましょう。
鼻炎の場合はアレルギーなどの影響もありますので、頻繁に鼻をフガフガさせているなど気になる症状があれば、一度検査してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょう。基本的に短時間で鼻をフガフガ鳴らす現象が終わる場合には問題がありません。しかし、あまりにも苦しそうにもがいていたり、頻繁に起こしたりする場合には、一度病院で診察してもらいましょう。