「チラ見」にも愛犬の心理が隠されています
愛犬が穏やかな表情で飼い主さんの目を見つめてくるのは、飼い主さんに「大好き!」と伝えたいからです。見つめ返してあげると、喜ぶでしょう。
そして、飼い主さんに叱られているときに愛犬が目をそらすのは、「そんなに興奮しないで」と飼い主さんのことをなだめようとしているから。不安や緊張を感じている証拠なので、叱り過ぎに注意です。
では、愛犬が飼い主さんの顔をチラチラと見てくるのはどうしてでしょうか?相手が人でも犬でも、チラ見されるとちょっと落ち着かない気分になったりしますが、チラ見をするしぐさにも愛犬のさまざまな心理が隠されているようです。一体どんな心理が隠されているのか、一緒に見ていきましょう。
心理①催促している
生活習慣がパターン化して、毎日決まった時間に食事を与えたり、散歩に連れて行ったりしていると、犬は体内時計でそれを覚えます。そして、食事や散歩の時間が近づくと「ごはんちょうだい」「散歩へ連れて行って」と、催促するようになります。
催促の仕方はいろいろなパターンがあり、ワンワンと吠えたり飛びついたりして猛烈に催促する犬もいれば、飼い主さんの顔をチラチラ見たりじっと見つめたりして、控えめに催促する犬もいます。
食事や散歩の時間を決めてしまうと、催促するようになるだけでなく、食事や散歩のタイミングが狂ってしまったときに、犬が戸惑ってストレスを感じることもあります。食事や散歩の時間は、なるべくランダムにするのがおすすめです。
飼い主さんに遊んでもらいときに、おもちゃと飼い主さんの顔を交互にチラチラ見て、遊びの催促をする犬もいます。
心理②指示を待っている
飼い主さんのことを深く信頼している犬は、勝手な行動は取らないものです。例えば、散歩のときに興味を持ったものに突進していったり、道端に落ちているものを拾い食いしたり、勝手に他犬や他人に近づいたりするようなことはしません。
そういう犬が判断に迷ったり、戸惑ったりしたときはどうするかというと、飼い主さんの目を見つめたりチラチラ見たりして、飼い主さんからの指示を待ちます。どう行動したらいいのか、飼い主さんの指示を仰いで行動するのです。
心理③様子をうかがっている
スリッパなど噛んではいけないものを噛んでいるところや、テーブルの上の食べ物をつまみ食いしているところを飼い主さんに見つかってしまった!こういうピンチに陥ったとき、あなたの愛犬はどんな行動を見せますか?
犬それぞれ違った行動を見せると思いますが、気まずそうに飼い主さんの顔をチラ見して、様子をうかがうパターンもあります。「いや、あの…これは違うんです」と言っているようにも見えますが、「叱られる?叱られない?」とドキドキしながら様子をうかがっているのでしょう。
ちなみに、叱られそうになると先回りをして、お腹を見せて反省ポーズをする犬もいますが、反省しているように見せかけて、じつは叱られる状況から逃れようとしていることが多いようです。
心理④飼い主さんを確認している
散歩しているときに、愛犬がチラチラと飼い主さんの顔を見てくることはありませんか?犬が散歩中に飼い主さんの顔をチラ見するのは、飼い主さんの存在や意思(このまま進もうとしているなど)を確かめるためです。きっと、飼い主さんと愛犬との間に良好な信頼関係が築けているのでしょう。
飼い主さんの前をずんずん進んでいってしまう犬も時々振り返り、飼い主さんがちゃんとついてきてるか確認することがあるようです。
まとめ
犬が飼い主さんの顔をチラチラ見るときの心理を4つご紹介しました。ぜひ、愛犬がチラ見してきたときは、その心理を探ってみてくださいね。
飼い主さんからの指示を待っている、飼い主さんの存在や意思を確認しているといった、飼い主さんのことを信頼している証しのチラ見をしてくれたらうれしいですね!