チワワの性格の特徴
性格
- 献身的
- 甘えん坊
- 勇敢
- 警戒心が強い
- 知的で高い学習能力
- 敏捷で遊び好き
- 縄張り意識が強い
小さな体の割に頭が大きく、脳が発達した賢い犬種とされるチワワは、元気で溌剌とした小型犬です。その反面甘えん坊で、飼い主と一緒の時間が大好きです。そして飼い主に対し、忠実で献身的です。
ただし誰にでも愛情を振りまくわけではなく、一人に執着する傾向があり、家族の中でも愛情に差が出ることがあります。基本的に遊びが大好きで敏捷なチワワですが、大きな犬を吠えて威嚇したり、見知らぬ人にはなかなか懐かなかったりと臆病な一面があり、凶暴できついといった悪いイメージを持たれることがあります。
しかしそれらの行動は、小柄な体の犬ならではの強い警戒心と、縄張り意識の高いチワワの特徴でもあります。また、知的で高い学習能力を誇るチワワは、小さな体に似合わないほどの勇敢な性格の持ち主で、日本では柴犬と同様に番犬としての役目も十分こなせるとも言われています。
チワワの性別による性格の違い
オスの性格の特徴
やんちゃでわんぱくなチワワのオスは、基本的に明るく陽気な性格ですが、リーダーになって群を統率しようという意識が高いため、相手よりも優位に立ちたい気持ちを強く持っています。
そのため、チワワのオスを飼う場合は、自分がリーダーだと思い込んでしまうと飼い主の言うことを聞かず、わがままな暴君タイプの犬に育ってしまう可能性があります。また、チワワのオスはメスに比べて甘えん坊とも言われています。
メスの性格の特徴
大人しく落ち着いた性格で、愛情深く穏やかな傾向が見られます。自立した性格も見られるため、甘えん坊なオスに比べるとドライな一面があるようです。しかしそれは、自分の時間や空間を大切にするチワワの特徴でもあります。
また、メスはオスに比べて従順な傾向があるため、初心者の方には飼いやすいと言われています。
チワワのスムースとロングの性格の違い
チワワには、「スムースコート」と「ロングコート」の2つの被毛の種類があります。この種類による性格の違いはあまりないとされていますが、チワワの原種である「スムースコート」の方が気質が強いという意見もあるようです。
これには「ロングコート」が誕生する際に、パピヨンやポメラニアンなどと交配されて誕生した経緯もあり、穏やかな性質が引き継がれているといった意見があるようです。また、両親から受け継ぐ遺伝子がチワワの性格や特徴を左右するとも言われています。
チワワの毛色による性格の違い
チワワの毛色は代表的な単色だけでも、ブラック・ホワイト・クリーム(黄味がかった乳白色)・レッド(赤味がかった茶色)・チョコレート・フォーン(レッドより薄くゴールドに近い)・セーブル(茶褐色にところどころ黒い毛が混じる)があり、さらにレアなカラーや、2色で構成されるトイカラー、3色から構成されるパーティーカラーと無限です。
その中でも眉のようなマークが入る「ブラックタン」や「チョコタン」といった毛色が人気です。
そんな毛色が豊富なチワワですが、毛色によって性格の違いはないようです。しかし、人気カラー「ブラックタン」のチワワは、他の毛色に比べやんちゃな個体や、好奇心旺盛で賢い個体が多いという情報もあります。
チワワの性格に合わせたしつけ方のコツ
信頼関係を大切にする
チワワは飼い主に献身的で忠実な犬種です。しつけを成功させるためには、信頼関係の構築が何より大事です。チワワはトイプードルと同じように頭がよく、飼い主の話すことを敏感に察知します。
そんなチワワの気持ちに向き合う姿勢と、愛情のこもったお世話の積み重ねがチワワとの信頼関係を築きます。また、活発で明るく好奇心旺盛なチワワと一緒に、遊びや散歩の時間を設けることもおすすめです。適度な運動がチワワのストレス解消にもなり、無駄吠えが減ると言われています。
甘やかしすぎない
チワワはとても頭が良い室内犬で、ボスになりたい気持ちが強い犬です。飼い主が甘い顔をしたり、しつけの手を抜いたりすると、見抜いてわがままになってしまうことがあります。また、しつけが甘くなると噛むという癖がつき、トラブルの原因となりやすいので注意が必要です。
そのため日頃から、口やおなか、足やおしりなどチワワの全身どこに触れても嫌がらないような関係を心掛けましょう。もしも甘噛みをしたら仰向けにして首や口を抑え、母犬が子犬にダメと教えるような動作をとるのも良いでしょう。
また、留守番が得意な犬種と言われているチワワですが、しつけをきちんとしていないと留守番が難しくなってしまいます。もともとチワワは用心深く、自立心が強いため、きちんとしつけをすれば大人しく留守番ができるようになります。
社会化トレーニングを行う
チワワは時に相手に対し激しく吠えて威嚇行動をとることがあります。無駄吠えとも呼ばれていますが、これは怖がりな性格の表れで、臆病なほど吠える傾向があると言われています。まずは、育てる過程で社会化トレーニングをし、まわりの環境に物怖じしないように、自信をつけさせることが大切です。
そのため、生後3カ月頃までとされている社会化期は、家族以外の人や犬、猫などのペット、音や外の様々な刺激に慣れさせる機会を設けるように心掛けましょう。この時期に十分な経験を積むことができなかったチワワは、不安行動や攻撃性などの問題行動を起こす可能性が高くなると言われます。
チワワがいろいろなことを吸収できるこの時期に、意識して様々な経験を積ませてあげましょう。また、屋外での社会化期の活動は、ワクチンの接種が済んでからの方が安心です。
まとめ
愛くるしいチワワの姿に秘められた性格や、性別による特徴の違いなどを理解した上でふれ合う時間は、より快適でより愛おしい時間になるでしょう。また、共に暮らす私たちの対応や飼育環境によってチワワの性格が変わることも考えられます。
まずは、チワワと飼い主が信頼関係を築くことが、しつけの基本となります。チワワの気持ちと向き合う姿勢を大切にしましょう。
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