犬の去勢手術後に意識するべきケアポイント3つ

【獣医師監修】犬の去勢手術後に意識するべきケアポイント3つ

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去勢手術後のケアについて、「当日のケア」「抜糸または傷口が治るまでのケア」「精神的なケア」の主な3つをご紹介しています。合わせて獣医さんの指導も受けると安心です。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

去勢手術後に意識するべきこと

エリザベスカラーを着けたヨーキー

繁殖をさせないため、オス特有の病気を予防するため、長生きのためなど、去勢手術を行う理由は様々にあると思います。
去勢手術を受けたからといって、全ての病気を予防することができるわけではありません。
去勢手術を受けたからといって、健康で長生きできるという保障があるわけでもありません。
犬が健康に長生きできるかどうかは、飼い主さん次第です。
食生活や生活習慣など、去勢手術後に意識するべきポイントをいくつかご紹介しましょう。

1.去勢手術後、当日のケア

柴犬の寝顔

去勢手術を受けてから数時間後には、全身麻酔から目を覚まします。
体調に問題がなければ、当日に退院することができます。
麻酔の作用や体力を消耗したこともあり、当日は元気がない様子で、ほとんど寝て過ごすと思います。
体調やケアについては獣医さんから詳しく説明を受けると思います。
食事はいつから与えるのか、ふだんと同じ食事で良いのか、お散歩や運動はさせても良いのかなど、飼い主さんの方からも気になることはしっかり聞いて帰宅しましょう。

食事

基本的には、食事は無理に与える必要はありません。
退院するまでの間に点滴を打って、栄養補給や水分補給をしてあることがほとんどです。
食欲があるのであれば、ドライフードは消化が良くなるようにお湯でふやかしてからあげるなどすると良いと思います。
脱水症状を引き起こしてしまわないよう、水分補給はしっかりさせてあげましょう。

運動と排泄

お散歩や運動も無理にさせる必要はありません。室内で安静に過ごしましょう。
もし、お外でなければ排泄をすることができない場合、外に出たがるかもしれません。
そのときは排泄のために外へ連れて行ってあげましょう。
又は、おむつを利用するなど、対応しましょう。

2.去勢手術から抜糸までの間のケア

エリザベスカラーを着けたビーグル犬

去勢手術を受けた翌日には、ふだん通りの様子に戻ると思います。
しかし、抜糸までの間には食生活や生活習慣、傷口のケアなど注意する必要があります。

傷口のケア

傷口を舐めてしまわないよう、エリザベスカラーを使用するのがおすすめです。
購入しても良いですし、獣医さんが貸し出してくれる場合もあります。
傷口を舐めてしまうとお口の中の菌が侵入し、化膿してしまうことがあるので十分に注意しましょう。
去勢手術後の抜糸についてですが、抜糸が必要な場合と不要な場合があります。
抜糸が不要な場合は、傷口の赤みがひくまでの間、傷口を舐めてしまわないよう、エリザベスカラーの使用をおすすめします。

食事

去勢手術を受けた翌日には、食欲もふだんの通りに戻るでしょう。
量もふだんの通りで構いません。
不安があるのであれば獣医さんに相談してみましょう。

お散歩や運動

去勢手術を受けた翌日にはお散歩にも行けるでしょう。
歩く程度のお散歩であれば問題ないと思います。
ただ、抜糸が終わるまで、傷口が治るまでの間は、激しい運動は控えた方が良いでしょう。
公園やドッグランなどの他の犬や人が集まる場所も控えた方が良いと思います。
つい興奮して、はしゃいでしまいますよね。

3.去勢手術後は精神的なケアも必要

頭をなでてもらうバーニーズ

なぜ病院へ預けられたのか、なぜ眠らされていたのか、なぜ体調が悪いのか、なぜ痛みがあるのか、去勢手術だと説明しても、きっと犬には理解することができません。
病院へ預けられたことで、置き去りにされた、捨てられた、と勘違いしてしまうこともあります。

カラダや傷口のケアだけではなく、精神的なケアも必要なのではないでしょうか。
不安や恐怖を与えられたことによって、飼い主さんを避けたり、車に乗ることを拒否したり、病院で暴れたりなど、心を病んでしまうこともあります。

去勢手術の当日

飼い主さんの不安な気持ちは愛犬にも伝わります。
去勢手術をする!と決心したのであれば、冷静にふだん通りに接してあげましょう。
愛犬を病院へ預けるときは、笑顔で明るく送ってあげましょう。
必要以上に言葉をかける必要はありません。
飼い主さんのいつもと違う様子に、愛犬は戸惑ってしまいます。

去勢手術後

身体的にも精神的にも、大きなダメージを受けているでしょう。
帰宅後は、優しく見守り、愛犬が落ち着いて過ごせる環境を与えてあげましょう。
無理にケージに入れる必要もありませんし、不安な様子なのであれば、飼い主さんの姿が見える位置に寝床を移動してあげても良いと思います。

つい甘やかしてしまったり、過保護になりやすかったりすると思いますが、ふだんの通りに接してあげることで、犬は安心することができます。
ふだんとは違う飼い主さんの様子に戸惑い、不安な気持ちやストレスを感じ、体調を崩してしまう犬もいます。

まとめ

部屋でくつろぐ犬

去勢手術をすると「穏やかになる」「性格が変わる」「マーキングをしなくなる」なんてよく言いますが、必ずしもそうなるとは限りません。
攻撃性があって困るから、去勢手術をするという飼い主さんもいます。

確かに去勢することで闘争心や独占欲は緩和されますが、飼い主さんの思い通りにはなりません。去勢手術後のケアとしつけはしっかり行ってあげましょう。

去勢手術後に食欲が増す犬もいますが、肥満の原因になる可能性があります。
去勢手術後から1か月の間は、体重の変化にも敏感になると良いと思います。
急激に体重が増加した場合、逆に減少してしまった場合も獣医さんに相談し、診察を受けるようにしましょう。

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