犬の超音波検査とは?検査内容やわかることについて

【獣医師監修】犬の超音波検査とは?検査内容やわかることについて

動物病院で「超音波検査をしましょう」と言われて、漠然とお任せしてはいませんか?超音波検査とはどのような検査なのか、どんなことが分かるのかを知って、愛犬の健康に役立てましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の超音波検査の仕組み

病院で獣医師に診察されている犬

超音波検査は、エコー検査とも呼ばれる検査です。健康診断などで、自身が受けたことがある方も多いのではないでしょうか。

超音波検査とは、耳では聞こえないような超音波を出して、それが体内の組織に当たり跳ね返ってきたものを、画像として見る検査です。このため、身体を傷つけずに体内をリアルタイムで確認することができます。

超音波を発生させて、跳ね返ってきた超音波を受け取る部分を「プローブ」といいます。超音波は空気を通さないため、プローブと身体の間に空気が入ってしまうと画像が見えなくなってしまいます。特に犬の場合は、身体を密に毛がおおっていることが多いので、空気が入りやすくなってしまいます。

これを解消するために、動物病院では超音波検査用のゼリーや、エタノールでプローブと身体の密着度を上げたり、剃毛を行ったりします。

超音波検査の後に、愛犬のお腹が湿っていたことはありませんか?それはこういった理由からです。

犬の超音波検査で分かること

犬の超音波検査

超音波検査は、体内の様子をリアルタイムで見ることができる検査です。ですが、超音波検査では見えないものもあります。それは「骨」と「気体」です。

骨は、超音波をほとんど弾いてしまって骨自体の状態や、その下の組織の様子を確認することができません。ですので、例えば肋骨の内側の臓器を見たいときには、骨と骨の間からプローブを当てるといった工夫が必要です。

気体は、肺の中の空気や腸の中のガスなどが該当します。これらがあると、その下の組織をはっきり見ることができなくなってしまいます。

逆に言うと、それ以外の組織や水は超音波検査の対象になります。例えば、肝臓、腎臓、脾臓といった臓器の形や大きさを確認することができます。水分の動きを見ることもできるので、心臓の血液の流れや、消化管の動きを観察することもできます。また、臓器にできた腫瘤、膀胱結石などの石、消化管内の異物が見つかることもあります。

超音波検査では、組織の色の変化を見ることもできます。これにより、組織が炎症を起こしてはいないか、どこかに変性を起こしている部位はないかを確認します。

犬の超音波検査を受ける際の注意

獣医師に聴診器を当てられる犬

愛犬が超音波検査を受ける際には、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。検査部位によって気をつけたいことが異なります。いくつか例を挙げてみましょう。

肝臓や胆のうといった上腹部の検査を受ける場合に、当日の絶食を指示されることがあります。これには2つの理由があります。

1つ目は、食べ物が超音波の通りを邪魔してしまい、見たい部分が見えないことがあるためです。

2つ目は、食後すぐの胆のうは、消化のために縮小していることがあり、正確な検査ができないためです。

膀胱の検査の場合は、尿が溜まっているときの方が、膀胱の厚さや結石の様子を確認しやすくなります。膀胱炎や膀胱結石で超音波検査を受ける場合には、直前の排尿は避けた方がいいでしょう。

まとめ

家族と一緒に過ごす犬

動物病院によっては超音波検査は、飼い主さんがスタッフと一緒に愛犬を押さえつつ、一緒に画像を見ながら検査する、という場合もあります。

検査を頑張る愛犬を、撫でて励ましてあげたくなるかもしれませんが、犬の身体を揺らすことで、検査を妨げてしまうことがあります。

代わりに、落ち着いて検査を受けられるよう、愛犬に優しく声をかけてあげてください。

超音波検査は、麻酔を使わず、犬を傷つけることなく、犬の身体の中の状態を確認できる検査です。検査について、そしてその結果について気になることがあれば、獣医師に聞いてみましょう。

そのために、超音波検査についての知識を役立てていただければと思います。

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