犬は一緒に寝る相手を選んでいるの?
いつも夜になると、愛犬が家族と一緒に寝るためについてくるというご家庭は珍しくないでしょう。しかし、誰でもいいというわけではなく、「家族の中でもこの人」と決まっていることも多いです。犬は一緒に寝る相手を選んでいるのでしょうか。
安心感のある人と一緒に寝る
まず犬が一緒に寝たいと思う相手の条件として、信頼できる人、安心感のある人というポイントが挙げられます。寝ているときは最も無防備な瞬間ですから、やはり信頼できる人とでなければ寝たくないという心理が働くようです。
さらに「家族の中でもお母さんだけ」「お父さんだけにくっついていく」など、各ご家庭によってついていく人はバラバラですが、毎回決まった人についていくという家も多いです。これは「家族の中で誰が一番安心感があるか」という基準で選んでいる可能性が高いです。
人間も同じですが、同じ部屋で眠る相手は安心感のある自分が心を許している人となるべく眠りたいですよね。そちらの方がぐっすり眠れるという人も多いでしょう。犬も同じ考えを持っていると考えられます。
家族内であれば誰でも良いという犬も
信頼できる人、安心感のある人という判断基準で一緒に寝る相手を選んでいる可能性はあります。しかし、中には「私たちの家では特に決まっていない」というご家庭もあるでしょう。
この場合、特定の誰かが最も信頼できる、安心感があるのではなく、家族全員を同じくらい信頼している、安心感があると思われていると考えられます。つまり、犬は家族を皆平等に見ていると言えるでしょう。
しかし、中には「とにかく誰でもいいから寝るときも一緒にいて!」という甘えんぼうな子もいます。この場合もやはり一緒に寝てくれる人であれば誰でも良いと考えている可能性が高いでしょう。
犬と一緒に寢るために信頼されるコツ
かわいいワンちゃんと一緒に眠るためには、愛犬から信頼されることが必要不可欠です。とはいえ、言葉でコミュニケーションできない犬たちとどのように信頼関係を構築していけばいいのか?ここでは愛犬から信頼してもらうためのコツを紹介していきます。
しつけに一貫性も持たせる
愛犬との信頼関係において意識したいのは、お互いの立ち位置です。友好的な関係は大切ですが、叱るタイミングがバラバラで上下関係も曖昧な状態なのは好ましくありません。結果的に犬が飼い主さんの言うことを無視するようになり、しつけが困難となる恐れがあります。
犬が言うことを聞かない、イタズラをしたなど叱るべきタイミングでは厳格な態度で指導しましょう。その一方で、お利口さんな行動ができたときは、よくできたねと愛情を込めて褒めてあげましょう。一貫した態度でしつけをすることで、犬が正しく上下関係を理解し何がいけない行動なのかも判断できるようになります。
スキンシップを大切にする
犬と信頼関係を築くには、日頃のコミュニケーションが何よりも重要です。おもちゃで遊んであげる、散歩に連れていってあげる他にも何気なく撫でてあげる、ただ一緒に過ごすことも効果的です。毎日、犬とスキンシップを図ることが信頼関係を築くことに繋がります。
ただし、過剰なスキンシップは逆効果です。特に睡眠中や食事中など犬がリラックスしているタイミングに撫でたり話しかけたりすると、場合によってはストレスを与えてしまうかもしれません。
日々の食事などのお世話にも気をつける
日々のお世話も信頼関係構築において重要なポイントです。ご飯の用意やトイレ掃除、ブラッシングに散歩と飼い主さんが犬のために行うお世話はたくさんあり、毎日続けるのは大変です。そんなお世話を続けてくれる飼い主さんのことを犬はいつも見ています。自分のために頑張ってくれる姿を見て少しずつ信頼するに足る存在だと認識していきます。
人によっては、お世話をすることは飼い主の義務で当たり前だと思われるかもしれません。しかし、犬からすると毎日自分のために尽くしてくれる飼い主さんは非常に大切な存在なります。
犬が一緒に寢るのは寝心地で選んでいる場合も
一緒に寝る相手を選んでいる場合と家族なら誰でもOKと考えている場合、2パターンがあると考えられますが、寝心地を追求した上で寝ている犬もいます。
人間も同じですが、犬にとって寝る場所は非常に重要です。安心感があり、尚且つ寝心地が良い場所を選ぶ傾向にあります。寝心地が良い場所というのは、静かで室温もちょうど良いといったポイントが挙げられます。
しかし、ふかふかのブランケットや布団に慣れてしまった犬の場合、贅沢に感じますが、やはりふかふかの気持ち良い寝床を求め、その場所に寝ている家族についていくことが多くなる、という傾向もあるようです。
以上のことを踏まえると、最も重要視している点は安心感や信頼できるか否かという点であることは確かですが、さらに寝心地の良い場所で寝ている人、という基準が王蹴られている可能性もあります。
犬と一緒に寢ることによるメリット
犬と一緒に眠るメリットとして、癒し効果が挙げられます。可愛らしい愛犬が自分の側に寄り添って幸せそうに眠っている姿を見ると自分も微笑ましい気持ちになるという方は多いです。犬のもふもふした感触にホッと心が和むこともあります。
実はこれらの癒し・リラックス効果は科学的にも証明されています。犬などのペットと一緒に過ごすことで幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。オキシトシンが分泌されることで人間は幸せな気持ちを感じやすくなり、結果的に癒し・リラックスに繋がります。
こうした犬の癒し効果はセラピーとしても活用され、高齢者や障害をお持ちの方、心が疲弊して幸せを見失った方のケアなどに応用されています。犬と一緒に眠るだけでも、幸せホルモン「オキシトシン」は分泌され、心癒される一時を過ごせます。
犬と一緒に寢ることで起こるリスク
ここまで犬は一緒に寝る相手を選んでいるか否かについて考察してきました。しかし、一般的に唱えられている話として、「基本的に人間と犬は一緒の布団で寝ない方が良い」という話があります。これは大きく分けて2つの理由が挙げられます。最後にこちらもしっかり理解しておきましょう。
主従関係に支障を来たす可能性
まず人間と犬が一緒に寝ない方が良い理由として、主従関係に支障を来たす可能性があるという理由が挙げられます。本来、犬は格上と見なす相手と寝床を一緒にしないという説が唱えられています。
野生でなくなった現在、人間と犬との関係性も徐々に変わってきているため、一概にこれが当てはまるとは限りませんが、上下関係をしっかり維持するためには布団を一緒にしない方が効果的です。
しっかり主従関係を築けていない状態で一緒に寝るようになってしまうと、犬側は「自分も飼い主と同等の立場である」と勘違いしてしまい、徐々に自分の方が上に出ようとする犬もいます。すると、しつけにも悪影響を及ぼします。
一緒に寝るようになり、徐々に「愛犬が言うことを聞かなくなってるかも」と感じるようになったら、一度一緒に寝ることをやめてみてはいかがでしょう。
分離不安になる可能性
犬と一緒に眠ることで起こるリスクとして、忘れてはならないのが分離不安です。分離不安とは、犬が飼い主さんに対して精神的に依存してしまう状態を指します。依存している飼い主さんを見失った途端に不安を感じ、騒ぐ・暴れるなどの問題行動を引き起こします。
犬が分離不安になる原因は様々です。過去のトラウマや生活環境の変化、加齢による体力の低下などが挙げられますが、一緒に過ごす時間が長いことも分離不安の原因となり得ます。 長時間一緒にいることで飼い主さんが側にいることが当たり前となり、逆にいないときがイレギュラーな事態で不安を感じてしまいます。犬と一緒に眠る時間が長い、回数が多いとこうした分離不安を招く恐れがあります。
犬の持つ菌が感染するリスクも
しつけ上の問題だけが理由ではありません。犬は人間の持っていない菌を多く持っています。そのため、一緒に寝ることで犬の持つ菌が布団に付着し、飼い主に感染してしまう恐れがあります。
実際世界を見ると、一緒に寝たりキスをすることで犬の持つ菌に感染してしまい、症状が出てしまったという例も報告されています。飼い主側の健康のためにも、犬と同じ布団やベッドで寝ることはなるべく避けるべきでしょう。
犬と一緒に快適に寢るためにやること
犬と一緒に眠る場合は快適な環境づくりが大切です。何も意識せずに眠ってしまうと思わぬ事故やトラブルが起こる可能性もあります。少しでも犬と快適に心地よく眠るために必要なことを解説していきます。
犬と距離を離す
かわいい愛犬とピッタリくっついて温もりを感じながら眠りたい飼い主さんも多いとは思いますが、あまりオススメしません。飼い主さんが寝返りをうったとき、うっかり愛犬を押しつぶし、怪我させてしまう恐れがあります。犬が意図せず飼い主さんを攻撃してしまう可能性も捨てきれません。ある程度、犬との距離は確保しましょう。
犬は定期的に清潔にしておく
散歩などで外出する機会が多い犬の体は汚れが付きやすいです。汚れた体で飼い主さんの寝床に近づくのは衛生的に好ましくありません。マダニなどの害虫が犬に付着していた場合は飼い主さんにも被害が及ぶ危険があります。犬と一緒に眠りたいときは事前にシャンプーで体を清潔にしましょう。
抜け毛対策は必須
愛犬と一緒に眠りたい方は抜け毛対策にも気を配ることを推奨します。定期的にトリミングやブラッシングしてあげていない犬は抜け毛や毛玉が起こりやすいです。その状態で飼い主さんのベッドや布団に一緒に入ると、すぐ毛だらけになります。掃除の負担を増やさないためにも、こまめな被毛のケアを心掛けましょう.
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬が一緒に寝る相手を選んでいるか否かは、各ご家庭によって異なります。しかし、信頼でき安心感のある人と一緒に寝たいと思い、人を選んでいる可能性は十分にあります。どうしても愛犬と一緒に寝たいという方は、最後にご紹介したリスクも理解した上で就寝するようにしましょう。
ユーザーのコメント
40代 女性 プリプリプリン
最初はイビキがうるさいから移動してるのかなと思ったけど、イビキをかいてない日でも同じ行動です。旦那の寝相は悪くありません。最初の10分だけ一緒に寝たいのかなぁ?
40代 女性 bowmoa
夜 一通り落ち着いたら寝室に布団を敷くのを入り口辺りでウロウロしながら確認し布団がなかなか敷かれないと 私のそばをちょこちょこ歩き 寝室の入口まで行き布団敷け〜とばかりに^ ^
布団の上をグルグル回りながら自分の落ち着く場所を見つけイビキや夢で駆けているのか手足をバタバタしたり吠えたり…して気持ちよさそうに寝ています。
時折 私の足が居場所を奪ってしまう時は主人の布団の上の足元で寝ていますよ^ ^
50代以上 女性 匿名
20代 女性 匿名
夜寝るときは、1階の自分のケージで、毎朝7時頃になると、コトコト階段を上がってきて、2階の私のベッド(二段ベッドの下で、全面に柵があります)に軽々と飛び乗り、足元で布団の上に丸まり寝ていました。
ベッドに乗る衝撃等で起こされたことはありません(震度1の地震でも起きます)。初めのころは、前日ちゃんとケージで寝たはずなのになぜ私のベッドにいるのかわからず混乱した覚えがあります。
うっかり部屋のドアを閉めていても、カリカリと手と鼻先で器用に開けて、私の足元で寝ていました。
私が起きると、一緒に階段を降り、私がいないときに私のベッドを使うことはありませんでした。
隣の両親の部屋は基本的にドアが開いている&ベッドではなく布団で寝やすいにもかかわらず、なぜわざわざ私のベッドにくるのか。しかも朝だけ。
当時は不思議でしたが、今考えてみると、主従関係ではなく、守るべき対象として私を見ていたからなのではないかと思います。
50代以上 女性 キンタ
40代 女性 minmin
寝るとき、お昼寝のときは必ず私の足の間で寝ます(笑)
ベッドではなく布団ですがイタグレは毛布が大好きなので布団の上に愛犬の毛布を敷いて寒がりなので半分は体にかけてあげてます(๑˃̵ᴗ˂̵๑)
かなり肥満なので体勢を変えようとしても爆睡してよく足が痺れます。
朝起きるのが早いので今は寒いので私が起きても顔すらあげず目もあけず爆睡してます(笑)
30代 女性 匿名
私がキッチンで料理をしていたらキッチンが見渡せるリビングの床で寝て
和室で何かしている時は畳とフローリングの境目で寝て
寝室に移動する時はどんなに爆睡していてもサッと起きて
私の後をついていって、布団に入った私におしりをピッタリくっつけて寝ます。
雑菌はたしかにちょっと心配だけど今まで何もなかったので
まあいっかー…になりました。
病院もお風呂も耳掃除も毛刈りもドライヤーも何一つ嫌がらず
好き勝手やらせてくれるので主従関係の心配はないかな。
40代 女性 風太ママ
それまでは婆さんのところで寝てるのですが朝方必ず来て枕の横で眠っていますね(笑)
今の季節、暑いのか?私はすでにヒンヤリ敷き布団を引いているので体温調節でもしているのかなぁ?と
愛犬の寝ている姿に癒されています❤️
50代以上 男性 匿名
50代以上 女性 みいたんのママ
迎えに行ったのがわたしのせいか?我が家に来てから、ずっとわたしと寝ています。男性と暮らしたことがない(11年間)ので、主人と仲良くなるのに、ちょっと時間がかかりました。
1年7か月暮らして、最近は主人の布団にも入るようになりました。(10秒くらいかな?)
50代以上 男性 おちゃま
いつも一緒に寝ています。暑くなったら布団から出て行って入りたくなったらペロペロして「入れて〜」って来ます。
いつも早起きして私がワンコとモチャモチャしてると嫁がうるさいと怒るので、うちの子は嫁を起こしません。俺ばっか起こします。でも可愛いから許します。
昨日なんか背中向けて寝てたら、布団から出て来てペロペロして俺を起こしてお腹のところに入ってきました。可愛くてたまんないです。
菌なんか気にしないでいつもチュッチュしてますよ!もう免疫ついてんじゃねぇかなぁ。