【家庭編】犬のお手入れ不足がもたらすリスク
皆さんは愛犬のお手入れを必要な頻度行っていますか?実は愛犬のお手入れを怠っていると、様々なリスクが生じます。まずは家庭でできるお手入れ不足がもたらすリスクについて、それぞれ確認していきましょう。
歯磨き不足:歯周病などの病気の発症
家でできるお手入れの1つに歯磨きが挙げられます。なかなか大人しく歯磨きをされてくれる犬は少ないため、手間取るお手入れの代表例として挙げられることが多いですよね。そのため、どうしてもサボりがち…という飼い主さんも多いでしょう。
しかし、歯磨きをしっかりしてあげないと、口臭が酷くなるだけではなく、歯周病になってしまい歯が抜け落ちてしまうことがあるのです。また、口内でできた細菌が体内に入り込んでしまうことで、健康面で他の悪影響をもたらす可能性もあり、大変恐いです。
基本的には毎日ごはんを食べるため、毎日歯磨きをすることが望ましいです。しかし毎日は難しいという方は、デンタルケアをしてくれるおもちゃを与えたり、ガムを与えることでも予防することが可能です。
監修トリマーによる補足
わんちゃんは自分でうがいや歯磨きを行えないので飼い主さんが毎日行なってあげましょう。歯ブラシを嫌がる場合には歯磨きシートにするといいかもしれません。
それでも嫌がってしまう場合には短時間だけ行い、歯磨きガムやデンタルトイを与えてあげるなど工夫してあげましょう。
ブラッシング不足:ダニやノミの付着など
犬のお手入れの1つ・ブラッシングには、愛犬と飼い主との間でスキンシップをとることにより、お互いの満足度を上げるという効果もあります。しかし、ブラッシングが必要な理由はそれだけではありません。
ブラッシングが必要な理由は被毛を整えたり、汚れを取り除く目的など様々ですが、中でもノミやダニを予防する効果もあります。そのため、ブラッシングをしないとノミやダニが付着したままになり、皮膚に悪影響が出る可能性があります。
他にもブラッシングをすることで、愛犬の血行を促進する働きもありますので、ブラッシングはなるべく毎日行うように心がけましょう。
シャンプーをしない:汚れの付着
シャンプーの適切な頻度は犬種によっても異なりますが、基本的には1ヶ月に1~2回が良いとされています。つまり、2週間に1度ということになります。
シャンプーをまったくしないと汚れが付着したままになってしまい、非常に不衛生です。不衛生な状態を放置してしまうと、皮膚病になってしまったり、ノミやダニが付着してしまうといったリスクも生じます。
しかし、シャンプーに関してはし過ぎてしまうと乾燥や皮膚を痛めてしまう原因となるため、シャンプーのし過ぎもよくありません。犬種や個体差(皮膚の状態など)によっても最適な頻度が異なりますので、一度かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
監修トリマーによる補足
ブラッシングは出来れば毎日、難しければ週に1、2回行いましょう。血行促進だけではなく、汚れやもつれを取り除いたりノミダニ予防にも繋がりますのでしっかり行なってあげましょう。
シャンプーは3週〜1ヶ月に1度の頻度で行うと良いでしょう。わんちゃんの犬種や皮膚環境に合わせて頻度を変えてあげるのをオススメします。
【病院・サロン編】犬のお手入れ不足が招くリスク
犬が必要なお手入れは多くありますが、そのすべてが家庭でできるわけではありません。プロに行ってもらう必要のあるお手入れも存在します。では、プロに行ってもらうお手入れをしないことで起こるリスクとは何でしょうか。
トリミング不足:毛が絡まり不健康な被毛に
まずはトリミングサロンです。トリミングサロンは皆さんもご存知のように犬の美容院です。綺麗に毛をカットしてもらうことでさっぱりしますよね!
犬種によってカットの必要頻度は異なりますが、1~3ヶ月の間に1度行かせるという飼い主さんが多いようです。被毛が長く絡みやすい犬種であれば、1~2ヶ月に1度、短毛の犬種であれば3ヶ月に1度でも問題ないでしょう。
このトリミングですが、適切な頻度行かなければ、被毛が絡み合いってしまい、毛玉ができる原因となります。被毛が絡み合うことにより、汚れも被毛に付着し取れなくなってしまい不衛生な状態となるため、トリミングは必要なのです。
耳掃除不足:外耳炎の恐れ
耳掃除は犬の耳の中を清潔に保つためにも重要なお手入れです。耳掃除を定期的に行わなければ、耳垢が溜まってしまい、痛みや痒みが生じる外耳炎になってしまう恐れがあります。
しかし、この外耳炎は耳掃除不足だけでなく、家庭での間違った耳掃除・あるいは頻繁にやり過ぎることでも起こります。そのため、家では週に1度程度行うように心がけ、1ヶ月に1回ほど病院で行ってもらうことで清潔な耳を保つようにしましょう。
また、トリミングサロンに連れて行くと、トリマーさんが耳掃除をしてくれることもありますので、行ってもらえるかどうかを担当のトリマーさんに尋ねてみると良いでしょう。
爪切り不足:肉球・身体を傷つけてしまう恐れ
犬の爪は放置してしまうとそのまま伸び続け、内側に丸まるようにして伸びてしまいます。すると、丸まった爪が肉球に食い込んでしまい、肉球を傷つけてしまう恐れがあるのです。また、爪が伸びてしまうと愛犬が身体を掻いた時に、皮膚を傷つけてしまう原因にもなります。
しかし、家で爪切りを行うと、間違って血管を切ってしまうのでは、深爪をしてしまうのではという不安があり、なかなかできません。そこで、獣医さんやトリマーさんにお願いすることで安全に爪切りをしてもらうことができます。
無理に自分ですべてのお手入れをしようとはせず、必要であれば担当の獣医さんやトリマーさんにお願いしてみましょう。
監修トリマーによる補足
トリミングサロンでは爪切りや肛門腺絞り、耳掃除などのグルーミングからシャンプーカットまでのトータルケアを行なってもらえます。
自宅でのセルフトリミングは怪我のリスクが高いですのでトリマーさんに行なってもらいましょう。
頻度は3週〜1ヶ月に1回が良いとされています。長期間放置してしまうと毛玉やもつれに繋がり、皮膚トラブルを起こしてしまいます。
特に毛玉が全身に広がるとわんちゃんも痛みを伴いますので愛犬のためにもしっかりケアを行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。必要なお手入れを必要な頻度で行わないことで、健康に様々な悪影響を及ぼします。家庭でできる事は自分で、無理なお手入れは病院やサロンに連れて行ってあげましょう。