和犬は天然記念物
6種の和犬
日本には現在、正式な和犬として認められる6種のわんちゃんがいます。それらは天然記念物として指定されています。
実は、もともとは”越の犬”という犬種を含め、和犬は7種でした。1934年12月28日に天然記念物に指定されましたが、1971年に純犬種が絶えてしまいました。6種の和犬も数が少なく、絶滅の危機に陥った犬種もあります。
和犬は、下記の6犬種だけで、これ以上増える事はないので、存続していくことがこれからの課題になります。残った6種の天然記念物への指定年月日は下記のとおりです。
- 秋田犬(指定年月日:1931年7月31日)
- 甲斐犬(指定年月日:1934年1月22日)
- 紀州犬(指定年月日:1934年5月1日)
- 柴犬(指定年月日:1936年12月16日)
- 四国犬(指定年月日:1937年6月15日)
- 北海道犬(指定年月日:1937年12月21日)
和犬の性格
秋田犬
邦画やハリウッド映画などで、世界にもお馴染みの秋田犬は、映画のイメージ通りとても飼い主に忠誠心のあるわんちゃんです。また、家族を守ろうとする勇敢な性格をしているので、番犬としても活躍します。しかし、警戒心が強いので、誰とでも仲良くするのは難しい犬種です。飼い主以外には攻撃的になることもあるので、しつけがとても重要なわんちゃんです。
甲斐犬
賢く頭が良いとされている甲斐犬は、優しく運動神経が抜群のわんちゃんです。”一代一主”が甲斐犬の性格といわれています。飼い主に一生を尽くし、飼い主以外には心を許さないという意味ですが、家庭犬として飼われることの多くなった現代では、フレンドリーに他のわんちゃんとも遊ぶことができるわんちゃんです。
紀州犬
気性が荒い、凶暴などといわれがちな紀州犬、もともとの猟犬なので、もちろん気性は荒いですが飼い主のしつけ次第なので、凶暴なわんちゃんではありません。我慢強く穏やかな性格で、信頼した飼い主のためには命を懸けて守ろうとします。人懐っこく無駄吠えも少ないとされています。
柴犬
日本の和犬の中では一番小柄で、和犬6種の中で最も飼育数が多い人気種です。飼い主に誠実で、訓練などの学習能力の高さから、しつけのしやすいわんちゃんでしょう。活発で常に自信満々なので、怖いもの知らずな一面もあり小柄ですが、独立心もあります。信頼した飼い主にしか見せない愛嬌も持ち合わせています。
四国犬
オオカミのような風貌に気品のあるビジュアルで、強面なお顔の四国犬は頑固で冷静な判断力、賢さから武士のような犬といわれています。自分よりも遥かに大きいものにも勇敢に立ち向かっていきます。警戒心がとても強いので、番犬向きですが、なかなか心を開いてくれないこともあるので、時間を掛けて信頼関係を積み重ねていくことが大切なわんちゃんです。
北海道犬
北海道の寒い地域で古くから飼われていた北海道犬は、寒さに強く辛抱強いわんちゃんです。飼い主に対してはとても忠実ですが、他の人には興味を示さないという、あまり愛想の良いわんちゃんではありません。飼い主や家族には愛情深く接するわんちゃんです。身体は丈夫ですが、寒い気候での生活が主なため、暑さには弱い傾向があります。
終わりに
和犬は”警戒心が強い””飼い主に忠実”という性格をしています。
信頼した飼い主に対しては命を懸けて守るその姿は、世界中たくさんの人を魅了しています。素晴らしい犬種をこれからも絶やすことなく、存続してほしいと願います。日本の誇るべき武士の意思を継いでいるのは、和犬かもしれませんね。
ユーザーのコメント
50代以上 男性 匿名
数年前に近所で秋田犬を飼ってたお宅があったらしいのですが、2回ほど事件(人を咬む)を起こしたと聞きました。
大型犬に限らず躾は重要ですが、それでも力のある大型犬はかなり重要視しないといけないと感じました。
今は、ラブラドールと柴犬?のミックス犬を外飼い、チワワを室内飼いしていると聞きました!!