犬のバリカン負けについて 対処法や失敗しないコツ

犬のバリカン負けについて 対処法や失敗しないコツ

暑い夏が近付くと、犬に少しでも快適に過ごして欲しいので、長い毛をカットする飼い主も多いと思います。しかし、あまり短くカットしすぎると犬の肌がバリカン負けして荒れてしまうケースが多くなっています。今回は犬のバリカン負けについて述べていきます。

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記事の監修

JKC指定機関校ロイヤルグルーミング学院卒業。都内トリミングサロン で経験を積み、東京都町田市でトリミングサロンを開業。トリミングやフードなどワンちゃんのお悩みやご要望を幅広くお聞きし解決へ導くコンシェルジュスタイルのオールインワンサービスを提供しています。

犬がバリカン負けしたときの対処法

塗り薬画像

犬がバリカン負けしたときの対処法として、人間用の軟膏や薬なども使用できます。しかし人間用に作られた薬なので犬に使い方を一工夫、凝らさなければなりません。

また、あくまで人間用の薬を利用することは応急処置的な意味合いを含みます。人間の薬が犬の皮膚炎に応用できるというわけではないので、応急処置をした後は必ず動物病院に連れて行ってください。

マキロン

犬のバリカン負けにより、皮膚から血が出ているようなら水などで5倍くらいに薄めてから患部にかけると良いでしょう。絶対にそのままの濃度で犬に使わないでください。確実に皮膚が、より荒れてしまう原因となります。

ワセリン

ワセリンはそのまま犬のバリカン負けをした患部に塗ることが可能です。少量を皮膚に塗って、バリカン負けをした赤くなっている部分に保湿と保護をしてあげましょう。場合によって、ベビーパウダーを併用するとより効果的に保湿ができます。

オロナイン

オロナインは少量を犬のバリカン負けをした患部に塗ることで応急処置が可能です。しかし、犬のバリカン負けにはあまり効果は期待できないと考えます。オロナインは犬の痒みを抑える薬ではないので、根本的な治療法とはなり得ないからです。

とはいえバイ菌の繁殖を防ぐ効果が期待できるので、気になるようなら犬の皮膚に塗ってあげてください。

使用を避けたい薬

ゲンタシン軟膏は犬に応急処置として利用しない方がいいでしょう。ゲンタシン軟膏もバイ菌の繁殖を防ぐ薬ですが人間用の抗菌薬のため、犬にとって強すぎる薬となります。もし、犬のバリカン負けをした皮膚に塗るのであれば、ゲンタシン軟膏ではなくオロナインに留めておきましょう。

犬がバリカン負けしたときの症状

犬が怪我を負った画像

犬がバリカン負けしたときの症状は、皮膚が赤くなり、ときには血が滲みます。更に痒みを訴えることがあり、患部がかぶれてしまうという特徴があります。

犬がバリカン負けしやすい箇所は首から顎にかけてです。首から顎は皮膚が薄いため、肌の弱い犬だとあっという間にバリカン負けしてしまいます。

放置しておくと、血が滲んでいる箇所から切り傷や擦り傷を起こしてしまい、犬の皮膚の赤みが全身に、一気に広がるという点がバリカン負けの特徴的な症状です。

犬がバリカン負けする原因

トリミング中のチワワ

技量不足

飼い主がバリカンをかける場合や経験の浅いトリマーさんの場合、バリカンの力加減がまだ出来ていないことがあり、皮膚が強い犬であってもバリカン負けする場合があります。

バリカン中に、刃が犬の皮膚の一部に強く押し当てられると、犬の皮膚に傷ができてしまい結果的にバリカン負けしてしまいます。

犬の体調や皮膚の状態

犬の体調や皮膚の状態が悪いと、トリミングの技量が十分であってもバリカン負けしてしまいます。多くの場合は、犬の皮膚が弱いことによるバリカン負けのトラブルが多いです。ですが、バリカンで毛を刈ってもらうことは犬にとっては緊張を強いられます。

したがって少しでも犬の体調が悪い場合は、トリミングの日程を変えてもらう方が良いでしょう。また、皮膚が弱い犬は毛の長さをより長めに残してもらうことによって、バリカン負けを回避できます。

犬がバリカン負けしないためのコツ

犬の足にバリカンを入れる

犬にバリカン負けをさせないコツは、あまり短く毛をカットしすぎないようにすることです。犬の毛を短く刈れば刈るほどバリカンの刃が犬の肌に当たりやすくなり、バリカン負けしてしまうリスクが高まります。

もし、トリミングサロンでお願いするときは、8ミリや10ミリといった長さで、犬の毛をバリカンで刈ってもらいましょう。

また飼い主、自らがバリカンで犬の毛を刈る場合のコツは、まず足の部分を少しずつ刈っていくことがポイントです。少しずつ犬の毛を刈ることで、力の加減を間違えずに安全に毛を刈ることができます。

また、犬の顔部分はバリカンではなくハサミでカットすると、首回りの肌が荒れることなくバリカン負けせずに短くできます。

まとめ

犬とカット用品

犬のバリカン負けする理由は様々ありますが、多くの場合は犬の皮膚が生まれつき弱いという点が挙げられます。しかしどのような理由であっても、犬の毛を短くカットしすぎなければバリカン負けするリスクを減らすことが可能です。

毛を短くカットすることは、飼い主がバリカンを使って毛を刈ったり、定期的にトリミングに通わなければならないので手間はかかります。しかし、犬がバリカン負けをして皮膚炎を治すのも時間を要するものです。

万が一、犬がバリカン負けをしてしまった場合は、人間の薬でも応急処置として代用ができますが、念のため獣医に診てもらい、犬用の薬をもらいましょう。犬に痛い思いをさせる前に、予防策を取っておくことが大切です。

監修トリマーによる補足

わんちゃんの皮膚は人間の赤ちゃんよりも薄いため、バリカンでカットする際は細心の注意が必要になります。記載の通り、顎から首周りにかけてやお腹周りは特にバリカン負けのリスクが高くなります。皮膚の状態を見ながら皮膚の弱い箇所はバリカンを軽く浮かせてかけてあげることをお勧めします。

トリミングサロンにお願いする場合も、心配な方は事前に相談し、長めにカットしてもらうといいでしょう。ご自宅でバリカン負けをしてしまった場合、人間用の薬を応急処置として使用することは可能ですが、できれば動物病院で見てもらい適切な処置をしてもらうことをお勧めします。

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