部屋が犬臭くなる原因「体臭」
犬にも体臭があり、その臭いが強くなる事で、部屋が犬臭くなる場合があります。
犬の体臭は、人間のように汗や皮脂のニオイと言うよりも、犬の場合は「フェロモン」と言った方が正しいかもしれません。
犬も人間も、2種類の汗があります。
- エクリン腺からでる汗サラサラとした無臭の分泌物
- アポクリン腺からでる汗ベタベタとした独特のニオイを持つ分泌物(フェロモン)
しかし、犬は人間のように、エクリン腺から大量に汗を分泌することはありません。そのため、人間が運動した後に臭うような「汗臭さ」は感じないでしょう。
しかし犬の場合、全身の広い範囲にアポクリン腺があるため、ベタベタとした独特のニオイを持つ汗が出ます。(※人間の場合、アポクリン腺はワキや耳の中などの限られた部位にした存在しません)
また、犬独特のニオイは個体識別の役割を持っているため、ポクリン腺からの汗を止める事は難しいででしょう。
また犬には、肛門腺と呼ばれる独特の器官があり、そこから発せられるニオイも体臭の一因になっています。
このように、どんなに清潔にしていても、ニオイを完全に消し去ることはできません。
しかし、毎日のお手入れでニオイを緩和する事は出来ます。
対策 その①「カラダを定期的に拭いてあげる」
顔にシワの多い犬種の場合、シワの間に汚れがたまりやすく、細菌の繁殖によってニオイが強くなってしますことがあります。排泄後の肛門や陰部も細菌の繁殖を防ぐため、皮膚に便や尿が残らないようにしてあげると良いです。
拭くだけでは不十分な場合、気になる部位のみをシャワーやシャンプーで洗ってあげると良いでしょう。
対策 その②「シャンプーをしてあげる」
被毛や皮膚の健康を守るため、毎日シャンプーをするわけにはいきませんが、月1回程度の定期的なシャンプーによって体臭を軽減させることができます。
対策 その③「肛門腺絞りをしてあげる」
肛門腺(肛門嚢)という臭腺が肛門の左右にありますが、肛門腺にたまった分泌物は、とても強烈な独特なニオイを発します。
とくに小型犬は分泌物が肛門腺にたまりやすく、定期的に絞り出してあげなければなりません。清潔にしているにも関わらずお尻周りが異様に臭う、という場合には獣医さんに診てもらい、必要に応じて絞り出してもらいましょう。
飼い主さんが自身で行うこともできますが、とにかく強烈なニオイを発する分泌物であるため、室内で行う際には十分に換気しながら行う必要があります。
部屋が犬臭くなる原因「口臭」
口腔内が健康な犬は口臭がしません。少しでも口臭がある場合、口腔内に何等かのトラブルを抱えている証拠です。
歯垢・歯石・歯周病が主な口臭の原因であり、成犬のほとんどがトラブルを抱えているとされています。
口臭がひどくなると部屋中ニオイが広がり、悪臭の原因になってしまいます。
対策「毎日の歯磨き」
口臭の原因となる歯垢・歯石・歯周病は毎日の歯磨きで予防することができます。犬も人間と同じように毎日の歯磨きが必要であり、子犬の頃から慣らせてあげる必要があります。
成犬になってからも根気強く毎日の歯磨きを続けていれば慣れてくれますので、磨かせてくれなくても歯磨きを毎日の習慣にして慣らせてあげましょう。
歯石が多く付着しているのであれば、除去してあげて欲しいです。全身麻酔だからと躊躇する飼い主さんがほとんどだと思いますが、口臭は部屋が臭くなる原因となるだけではありません。
歯石は細菌のかたまりです。口腔内の細菌が全身に渡り、病気を引き起こしてしまっては本末転倒です。
最近は無麻酔での歯石除去を行っているサロンもありますが、根本的に改善されないため、やはり獣医さんに相談してみて欲しいです。
部屋が犬臭くなる原因「トイレ」
室内にトイレを置いている場合、臭ってしまうのは当然です。トイレが汚れたらすぐに掃除をする、トイレの後は換気をするなどし、ニオイ対策をしましょう。
対策「消臭剤を置く」
芳香剤を置いておくのは、便や尿のニオイと混ざって、余計に悪臭の原因になってしまうことがあります。ニオイを吸収する効果の高い、無臭の消臭剤を置いておくのがおすすめです。
まとめ
私は犬のニオイにあまり抵抗がなく、愛犬たちの犬独特なニオイに癒されるほどです。
しかし、他人が部屋に来たとき、やはり私の部屋は犬臭いと言います。暖房や冷房を入れている部屋は閉め切っているため、とくにニオイがこもりやすくなります。
こまめに換気をし、キレイな空気と入れ替えるだけでもニオイは軽減されます。ニオイを軽減させるため、犬自身のカラダも清潔に保ってあげたいですね。