犬の被毛を手入れする3つの方法と注意したいこと

犬の被毛を手入れする3つの方法と注意したいこと

基本的な被毛のお手入れ方法には「ブラッシング」「トリミング」「シャンプー」がありますが、それぞれの正しい方法と注意点についてご紹介しています。

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記事の監修

JKC指定機関校ロイヤルグルーミング学院卒業。都内トリミングサロン で経験を積み、東京都町田市でトリミングサロンを開業。トリミングやフードなどワンちゃんのお悩みやご要望を幅広くお聞きし解決へ導くコンシェルジュスタイルのオールインワンサービスを提供しています。

被毛のお手入れ その①「ブラッシング」

ブラッシング中のポメラニアン

ブラッシングは基本中の基本ですよね。毛並みを整えてあげること以外にも、血行の促進・ノミやダニの予防・皮膚の健康維持・被毛の健康維持など、ブラッシングにはたくさんの役割があります。

  • 毛玉を発見することができる
  • ダニやノミを発見することができる
  • 抜け毛を取り除くことができる

また、ブラッシングを毎日の習慣にすることで、異常の早期発見にも繋げることができます。

しかし、間違った方法で行ってしまうと、皮膚や被毛の健康を阻害してしまう可能性があります。そのため、愛犬の被毛に合わせたブラッシングを行ってあげることが大切です。

ブラッシングの注意点①:被毛に合ったブラシを使用すること

短毛・長毛・直毛・カールなど、被毛にもバリエーションがありますが、被毛の質に合ったブラシを使用する必要があります。

  • コーム(被毛全体を整える)
  • ピンブラシ(先端についたピンが皮膚を守る)
  • 獣毛ブラシ(被毛に艶を与える)
  • ラバーブラシ(除毛効果に優れている)
  • スリッカーブラシ(長毛種の絡まった被毛をほぐす)
  • 抜け毛ブラシ(ファーミネーターなど)

ブラッシングの注意点②:自宅(屋内)で行うこと

とても稀なことなのですが、公園やドッグランなどの屋外でブラッシングを行う人がいます。抜け毛が落ちたり舞ったりして、とても迷惑ですよね。

また、自宅のベランダや庭などでブラッシングを行う人もいると思いますが、抜け毛が風に舞って飛んで行ってしまわないよう注意が必要です。ブラッシングは、基本的には部屋の中で行いましょう。

被毛のお手入れ その②「シャンプー」

シャンプー中のポメラニアン

犬はほとんど汗をかかないため、人間のような汗臭さや皮脂臭がすることはありませんが、被毛や皮膚についた汚れによってバクテリアが繁殖し、悪臭や獣臭を放つようになってしまいます。

被毛の美しさを失ってしまうだけではなく、皮膚に炎症が起きたり、皮膚病の原因になったりしてしまうため、定期的なシャンプーによってお手入れしてあげる必要があります。

シャンプーの注意点

犬の皮膚には皮脂腺があり、皮脂を分泌することで皮膚や被毛の潤いと健康を維持しています。

しかし、人間の肌のように、皮脂でベタベタするほど皮脂を多量に分泌するわけではないので、シャンプーのし過ぎによって皮脂が洗い流され過ぎてしまわないよう注意が必要です。

被毛の汚れが目立つようになった時や、被毛や皮膚のニオイが酷くなってしまった時に、タイミングよくシャンプーしてあげましょう。

被毛のお手入れ その③「トリミング」

トリミング中のポメラニアン

犬の身だしなみを整えることをグルーミングと言いますが、トリミングもそのひとつです。

トリミングとは、長く伸びてしまった被毛をカットし、適切な長さに調整することです。たとえば、トイプードルやヨークシャーテリアなど、被毛をカットしなければ延々と伸びてしまう犬種の場合、定期的なトリミングをして、被毛をお手入れする必要があります。

マズル周辺の伸びすぎた被毛は、食事をする度に汚れてしまい、そのまま放置しているとバクテリアの繁殖によって悪臭の原因になってしまいます。

眼球周辺の伸びすぎた被毛は、目の表面を傷つけてしまい、炎症や角膜炎の原因になってしまいます。

足の裏の伸びすぎた被毛は、肉球が持つ滑り止めの効果を阻害し、フローリングなどで滑る原因になってしまいます。

このように、トリミングには、見た目を美しくすることだけではなく、犬の健康と安全を守る役割もあるんです。

トリミングの注意点

被毛には、犬の皮膚を日光や紫外線から守る役割があります。

夏にはサマーカットをする犬も多いと思いますが、あまりにも被毛を短くし過ぎてしまった結果、皮膚が日光や紫外線にさらされ、皮膚の健康を守る役割を失ってしまう可能性があります。

適切な長さに調整するということを意識してトリミングを行ってあげましょう。

まとめ

芝生の上に立つポメラニアン

犬の被毛の健康と美しさを維持するためには、毎日のブラッシングを習慣にすること、トリミングによって被毛を適切な長さに整えること、汚れやニオイをシャンプーによって取り除いてあげること、トリミングによって被毛を適切な長さに整えること、そして、適度な日光浴が必要です。

犬臭くなってしまう原因は、被毛の表面に寄生したバクテリアが放出する代謝産物です。

シャンプーは月に1、2回程度が適切ですが、どうしても汚れやニオイが気になる場合には、濡れたタオルで拭いてあげるだけでも軽減することができます。

お散歩中、ホコリや砂などで被毛が汚れる事や、芝生や植物の種が被毛に付いてきてしまう事があるため、私の愛犬たちはお散歩の後、必ずブラッシングをすると決めて習慣にしています。

監修トリマーによる補足

犬の被毛を清潔に美しく保つためには、記事にもあるように毎日のブラッシング・シャンプー、トリミングが必要不可欠です。

ブラッシングを行う際には、被毛に潤いを与え、静電気を抑制するためにブラッシングスプレーを使用するのも良いでしょう。

シャンプーを行う際には、ブロー前に保湿をしてあげるとドライヤーの熱で皮膚が乾燥してしまうのを防いでくれます。

ワンちゃん用の保湿スプレーも最近はたくさん種類が販売されていますので活用してみると良いでしょう。

最後にトリミングですが、お家ではなかなか動き回るワンちゃんのカットは難しい場合があります。ですので、サロンでトリマーさんに行なってもらう方がワンちゃんを安全に綺麗にしてもらえると思います。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    10代 男性 匿名

    シャンプーについては2日に1回ぐらいの方がいいと思います。その方が清潔に保てるので。
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