犬に「ダイエット食」を与える際の注意点とおすすめの食べ物

犬に「ダイエット食」を与える際の注意点とおすすめの食べ物

私の愛犬も太りやすいため、ダイエットを続けています。体重を減らすことよりもキープすることの方が大変だなと実感しています。そんな私と愛犬がおすすめする「愛犬のためのダイエット食」をご紹介しています。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬にダイエット食を与える際の注意点

赤いハートと白いお皿とフード

犬も人間と同様に肥満が原因で様々な病気を引き起こします。

肥満である犬は、ダイエットをのために、運動をする必要がありますが、ただ運動をさせれば痩せるというわけでもありません。

食事管理が重要な位置をしめてきます。そんな中で、食事制限によるダイエットで、体調を崩す犬もいるそうです。

ダイエット食を与える際は、以下の点に注意して愛犬のダイエットを進めましょう。

急激な食事制限はしない

ダイエット食を与える際に、急激な食事制限をするのは危険です。

栄養バランスが不足すると、愛犬の健康を損ねるおそれがあります。

1日に必要な栄養素や、糖質・脂質などを把握して、不足しないよう与えるようにしましょう。

リバウンドに注意

急激な食事制限や断食など、極端な食事制限をすると、その反動でリバウンドしてしまう事があります。そのため、ダイエット食を与える場合は、反動が出ないようにする必要があります。

リバウンドは過度な食事制限で栄養不足になり、エネルギーを消費してくれるはずの筋肉や組織が衰える事が原因でおこります。リバウンドすると、ダイエット前より太りやすい体質になってしまうのも、そのような原因も大きくかかわってきます。

与えるダイエット食に、筋肉や組織を維持するために必要な栄養素が十分含まれているのか、必ず確認しましょう。

免疫力低下に注意

栄養素の不足やダイエットフードが体に合わず、ダイエット中に免疫力が低下してしまう事があります。

免疫力が低下すると、ダイエットに影響が出る場合があります。

実は、免疫力が向上すると健康に良いということはもちろん、基礎代謝が向上するため、ダイエットの成功にも深く関係してきます。

愛犬にダイエット食を与える際は、免疫力が落ちないよう、しっかりと栄養が取れるフードを与えるようにしましょう。

ダイエット成功には腸内環境改善がカギ♪

免疫力の向上とキープに関わっている要素はたくさんありますが、その中でも注目したいのが「腸内環境」です。

とくに、小腸には免疫細胞の6割以上が集まっているとされており、小腸の健康を保つことで免疫力も保つことができ、ダイエット効果も向上するでしょう。

おすすめのダイエット食

お皿から落ちたフードを食べるジャックラッセル

私の愛犬ポメラニアンの女の子も2ヶ月に1回の体重測定で獣医さんにも管理していただいているのですが、運動の量を増やしてもなかなか体重は減らず、「食事」が大切であることがわかりました。

では、ダイエットをしたい愛犬にどのようなダイエット食を与えたら良いのか、私のおすすめなどご紹介します。

低糖質の食事

野菜を見つめるフレンチブルドッグ

糖質や炭水化物は消化吸収されやすく、ブドウ糖、砂糖、可消化性デンプンといった栄養素を含むフードを避けるようにするとダイエットに成功しやすいです。

手作りの低糖質の食事を与えたい場合には、次のような糖質や炭水化物の多い食材は避けると良いです。

  • さつまいも
  • かぼちゃ
  • にんじん

代わりに、次のような「低糖質」で「炭水化物の少ない」野菜がおすすめです。

  • キャベツ
  • レタス
  • 小松菜
  • ほうれん草
  • 白菜

ただし、これだけをあげる、などは逆にわんちゃんの栄養を損なう、もしくは尿路系の疾患などにかかってしまう場合もありますので、あくまで補助的に使いましょう。

低脂肪の食事

鶏肉をくわえたボーダーコリー

手作りの低脂肪の食事を与えたい場合には、低脂肪でタンパク源になる食材を使ってあげましょう。低脂肪・高タンパクな、以下の食材がお勧めです。

  • 鶏のササミ
  • 鶏の胸肉

ただし、調理温度が高いと脂肪の酸化が促進されてしまうため、加熱し過ぎないように注意が必要です。

必要な栄養素はしっかり補給する

赤いお皿とたくさんのフードとブルドッグ

ダイエット中は減らすことばかりを意識してしまいがちですが、必要な栄養素をしっかり摂らなければダイエットは成功しません。

以下の必須栄養素は必要な量摂取できるように調整してあげましょう。

  • タンパク質
  • アミノ酸
  • ビタミン
  • ミネラル

また、これらの必要な栄養素をしっかり補給してあげることで基礎代謝の向上にも効果的で、愛犬の活力や脂肪燃焼をサポートしてくれます。

手作りのダイエット食を与えたい場合には、必要な栄養素をしっかり補給することができるよう、食材にはどのような栄養素が含まれているのかを考えながら選ぶと良いです。

ダイエット用のフードに切り替える

体重計の乗った犬とフードの入ったお皿

私が最もおすすめする犬のダイエット食は、ダイエット用のフードです。

現在、愛犬はヒルズとロイヤルカナのフードを与えているのですが、どちらのメーカにもダイエット用のフードがあります。

ヒルズの「サイエンスダイエット」シリーズでは、肥満傾向の成犬用や肥満傾向の高齢犬用といったケース別のフードがあり、またカロリーや脂肪分を控えたフードなどもあるため、愛犬の体に合わせたダイエットをすることができます。

また、適切な量を与えているのに満腹になれない犬には、ロイヤルカナンの「満腹感サポート」というフードがおすすめで、低脂肪と高食物繊維によってリバウンドにも配慮されています。

高食物繊維によって満腹感をサポートし、おやつのおねだりの頻度も軽減することができます。

また、これらのフードは低カロリー・低糖質でありながらも、必要な栄養素がしっかりと含まれています。

まとめ

DOGGYの文字と白いお皿とフード

肥満だからといって、急激に食事の量を減らしてはいけません。

私が愛犬に与えた選択肢は2つありました。

  • 1.今までのフードを与え、量を減らすこと。
  • 2.量を増やし、ダイエット用のフードに切り替えること。

愛犬が選択したのは2.です。

がっつり食べなければ満足することができないようです。

もともとヒルズとロイヤルカナンのフードを与えていたので、ダイエット用のフードに切り替えるだけで良かったのですが、違うフードに切り替える場合には少しずつ切り替えるようにしましょう。

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