犬に鯖(サバ)を与えても大丈夫!
「犬にサバを与えても大丈夫?」と不安になるかと思いますが、もちろん与えても大丈夫です。
「犬は肉食なのに魚?」と思われる方も多いかと思いますが、魚からも動物性たんぱく質は摂取できますので、ドライフードなども魚を主原料としたものも人気が高いのです。
とくにサバは犬にとっても栄養豊富でとても良い食材です。ビタミン豊富なので老犬への食事にも取り入れてほしいほどおすすめです。
サバの栄養素や犬に与えるメリット
サバに含まれる栄養素
- カルシウム
- 動物性たんぱく質
- タウリン
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- ビタミンB12
- ビタミンD
犬にサバを与えることで期待できる効果
サバは犬の関節の衰えが気になり始めるシニア期や認知症の予防改善、傷病などで体の一部を失った犬などにもむいている食材です。
新鮮なサバはカルシウムと良質なたんぱく質が豊富です。サバに含まれるDHAは脳の活性化、神経伝達機能を助けます。ビタミンDはカルシウムの吸収をサポートするので、成長期の犬の歯や骨の発育を助けてくれると言われています。ビタミンB12は血液を作るサポートをします。
サバは、どの年齢にもありがたい栄養素をたくさん含んでいるのです。
サバは手作り食にも重宝する
ダイエットが必要な犬の食事や、癌の予防、手作り療養食の食材としても向いています。シニア期の犬は、人間と同じように生活習慣病になりやすいため、日頃の食生活はとても重要です。
サバに含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は不飽和脂肪酸の1つで、肥満を防ぎ、血管を柔らかくして体内の血液循環を助けると言われているため、癌の予防にも効果が期待されています。
犬にサバを与える方法や適量について
犬に鯖を与えるには、正しい下処理が必要ですのでご紹介します。
下処理の方法
下処理の基本は「茹でる」ことです。
- サバは生(干したものや塩味のついていないもの)を選ぶ真鯖(味付けの無い鯖)を選ぶ
- 一尾の場合は内臓を取り出し下処理をする
- 鍋に水を沸騰させた中にサバを入れ、2~3分後、一度煮汁を捨てる
- 鍋に新しい水とサバを入れ、火が通るまで煮るに充分に火を通す
- サバの身をほぐし、すべての骨を取り除く
旬のサバは脂が多いため、犬に与える場合は、焼くより茹でるなどして与えるようにしましょう。
ドッグフードのトッピングとして与える分量
初めて犬に与える場合は、普段与えている一食分のドッグフードの10%の量からはじめてみましょう。目安は1日10g位です。犬の好みや下痢の症状がないかなどをチェックしてみましょう。
基本的にドッグフードは栄養バランスや体重や年齢に応じて適量のガイドがあります。このガイドに沿ったドッグフードの量の20%までがトッピングとしての適量です。例えば、1日のドッグフードの量が200gの場合、与える量は最大で1日40gまでです。
ただし、大型犬で1日のドッグフード量が500gだった場合、1日100gをトッピングするのはおすすめしません。最大50gを目安にしましょう。
手作り食として使う分量
犬に与える1回の手作り食が100gの場合、その他の食材とのバランスは3分の1です。サバの量は30g程度になるようにしましょう
相性の良い食材
- ブロッコリー
- ニンジン
- ごぼう
- オクラ
- かぼちゃ
- サツマイモ
- きゅうり
- トマト
- 白菜
- もやし
- レンコン
- バナナ
など
水煮缶を与える場合
犬にサバの水煮缶を与える場合は、ペット用のものを利用するようにしましょう。人間用は骨まで柔らかく栄養が詰まっていて良いのですが、塩分が多いので犬には与えないでください。
その他の人間用に調味された缶詰、しめサバ、味噌煮込みなども犬には害になってしまうので与えないでください。
犬にサバを与えるときの注意点
犬に食べさせたい栄養豊富な食材ですが、いくつかの注意点がありますので気を付けてください。
- 毎日与えない
- 必ず新鮮なものを与える
- 作り置きは与えない
- 骨は必ず取り除く
- 必ず加熱してから与える
毎日与えない
毎日同じ食材ばかりを摂るのではなく、バランス良くたくさんの食材から栄養吸収する方がより健康的です。
必ず新鮮なものを与えて作り置きはしない
犬には作り置きではなくいつも新鮮な状態で与えてください。青魚は鮮度を保つのが難しい食材です。火を通して冷蔵庫に保存しても、1日以上経過したものは犬に与えないでください。
鮮度の落ちた魚を与えると、ヒスタミン中毒になってしまう危険性があります。ヒスタミン中毒は、加熱、冷凍、干物、缶詰など保存状態に関係なくおこることがありますので要注意です。
下痢や嘔吐などの症状が現れた場合、アレルギーや中毒症状の可能性が高いので、早急に動物病院を受診しましょう。
骨は必ず取り除く
魚類の種類によっては、骨は喉に刺さりやすいので、注意してすべて取り除きましょう。硬い骨は犬の食道や内臓に刺さりやすく危険なため、しっかり取り除いてください。
ペット用の缶詰などは骨まで食べられる状態になっている場合が多いのでそのまま与えて大丈夫です。
必ず加熱してから与える
魚介類にはアニサキスという寄生虫が寄生しています。このアニサキスが寄生している魚介類を生で食べるとことで食中毒を発症してしまいます。
犬は人間ほどはっきりとした症状がない場合もありますが、激しい嘔吐や下痢などの症状が見られ場合、食中毒の可能性がありますので、絶対に生で与えるのはやめましょう。
犬の体質や体調によって与えてはいけないこともある
幼齢期や、アレルギー体質、血液の病気がある犬に与えてはいけません。幼齢期の犬は体調を崩しやすいので、食べなれないものをトッピングで与えるのは避けるようにしましょう。
また、アレルギー体質や、血液の疾患、投薬治療中の犬などはに与える前に必ず獣医師に相談してから判断してください。
まとめ
我が家でもシニア期の愛犬に手作りご飯を作っていました。サバは栄養豊富で食べさせてほしい食材です。ただし、下処理や与える量などには十分注意してください。愛犬が喜ぶトッピングや手作りご飯にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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50代以上 女性 ラルコ