犬の歯みがきは大切
昔は犬が歯みがきをするなんて!と思われていました。ですが、最近は犬の歯みがきが、歯肉炎や歯槽膿漏など様々な病気を防ぐ大切なケアであることが見直されてきました。
歯みがきをしないでいると全身麻酔をして処置をしないといけないほど、ひどい歯周病になることもあります。ひどい歯周病から菌が血管に入り様々な病気を引き起こすことがあります。
ですが歯みがきしようにも、うちの犬は口の中を触らせてくれない!とお悩みの皆さんは多いかも知れませんね。
家庭でできる歯みがきのちょっとしたアイデアを3つご紹介します。歯みがき嫌いの愛犬をお持ちの皆さん、参考にしてみてくださいね!
アイデア1:便利な道具を使う
指サック型歯ブラシや、歯みがきシート
犬用歯ブラシは市販で売られていますが、歯みがき嫌いなワンちゃんにとって歯みがきをするのは難しいでしょうね。そこで、犬用歯ブラシの中でも、指サックの形の歯ブラシや、指に巻いて歯みがきをするタイプの歯みがきシートを使うのはいかがでしょう。
指サック型の歯ブラシは、指にはめてブラシの部分を歯肉と歯にあてて、優しくブラッシングしていきます。
ですが最初からは無理なので、リラックスした状態で、歯ブラシの先に犬用の歯みがきペーストを付け、遊びながらカミカミさせたりすると歯みがきは美味しい味がする!と少しずつ歯みがきが好きになってくれるかもしれません。
指に歯みがきシートを巻いて歯みがきさせる場合も、人差し指に湿らせた歯みがきシートを巻き、同じように犬の好きなフレーバーのついた犬用歯みがきペーストを付け、歯肉と歯に当てて少しずつ動かします。弱い力で始めるのが慣れさせるコツです。
尚、敏感な口元を触らせるのをそもそも嫌がるワンちゃんもいるかもしれません。
そういう子の場合は、飼い主さんの手をグーにしてオヤツを中に入れ、グーの端から舌でペロペロしながらオヤツを食べる遊びをまず始めてみると、口元を触られることに犬が慣れていきます。遊びながら、前歯や口の中を触らせてくれるようになったら、歯みがきに対する不安感も取れてくるかも知れませんね。
アイデア2:歯みがきガムを使う
最近は様々な種類の歯みがきガムが売られています。歯みがきガムは噛むことで歯の汚れを落とす働きがあります。
歯みがきが苦手なワンちゃんには便利な歯みがきガムですが、歯と歯肉の間についた細かい汚れまでは、なかなか取れません。なので、歯みがきガムは歯みがきの補助的に使うということをお勧めします。
牛皮などでできた硬めのガム
牛皮などでできた硬めのガムは、中型犬~大型犬などに適しています。顎の強さと大きさに合わせて選んであげてください。
飼い主さんが片手で持ったまま、歯石が溜まりやすい犬の奥歯にめがけて噛ませるのが1番安全です。犬の口より小さすぎる硬めのガムは、噛んでいるうちに飲み込んで、喉につかえてしまう危険があります。
犬の口から2、3㎝はみ出ている位の大きさのものを選びましょう。
中型犬~大型犬でも、あまり堅いガムを頻繁に与えていると、歯が割れたり欠けたりする原因にもなるので、犬がガムを食べている時は目を離さないようにしてください。
白い柔らかいタイプのガム
白い柔らかいタイプのガムは、小型犬~大型犬に適しています。
ガムの中に繊維が含まれていて、歯の汚れを落としやすい構造になっていたり、ロープタイプのガムになっているものも売られています。
この場合も、犬の顎の強さと大きさからサイズを選んであげることや、犬がガムを食べている時は目を離さないようにしてください。
アイデア3:歯みがき効果のあるおもちゃで遊ぶ
歯みがき効果のあるおもちゃとして、骨型をしていたり、ロープ状になっているものが売られています。中には、犬の喜ぶフレーバーがついているおもちゃもあります。
噛んで遊ぶことで、歯の汚れを落としていきますが、やはりこの時も、犬がおもちゃを噛みちぎってしまわないように飼い主さんが見ている所で遊んであげてください。
犬の口の大きさに合わせた市販のおもちゃのロープボールや、タオルの端を結んだものを使って、愛犬とひっぱりっこして遊んだりするのも歯みがきになるかも知れません。
遊びながら、歯の汚れが取れたら一石二鳥ですね!
まとめ
最近では、人間も歯みがきをきちんとせず、歯周病を放っておくと、糖尿病や癌のような大きな病気を引き起こすことが分かってきました。
愛犬が嫌がる歯みがきは、ついつい後回しになってしまいますが、できる様々な工夫をして歯みがきの習慣をつけ、愛犬の健康を守りましょう。市販されている便利な道具や歯みがきガムを使い、遊びの中にも歯みがきを取り入れて、飼い主さんも愛犬も輝く白い歯を手にいれましょう!