あなたの愛犬はオナラをしますか?
犬を膝に乗せたり、隣でくつろいでいたら「プスーッ」と小さな音がして「ん?なにか臭い?あ〜オナラをしたね?」というのはよくある光景ですね。犬というのは全ての生き物の中でもかなりオナラをよくする生き物なのだそうです。
食べたり飲んだりした際に飲み込んだ空気をオナラとして排出するのは自然なことですし、スムーズにガスが出るのは良いことでもあります。けれどもオナラの回数があまりにも多かったり、オナラのニオイがとても臭い場合にはちょっと注意が必要です。
犬のオナラの気をつける点をご紹介します。
プープーやたらとオナラの回数が多い時
プープーとあまりにもオナラの回数が多いと感じ、他に体の不調も見当たらない場合、フードに含まれる成分が原因のことが多いようです。
ドッグフードの原材料一覧を読んでみましょう。
- チコリ
- イヌリン
- フラクトオリゴ糖
- ペクチン
- サイリウム(オオバコ)
- ビートパルプ
これらは水溶性の食物繊維またはそれを含む食材で、腸内でガスを生成する原因となりやすいものです。場合によってはフードを変更することも検討してみましょう。
手作りごはんを与えている場合には、野菜など食物繊維が多すぎる場合にオナラが多くなりがちです。特にキャベツやブロッコリーなどアブラナ科の野菜はお腹が張ったりオナラが増える場合があるので、愛犬の体に合わない場合には使用を控えましょう。
犬のオナラが臭いのは当たり前のことではありません
音だけのオナラが多い場合よりも、もうちょっと深刻なのは"オナラが臭い場合"です。「え?オナラが臭いなんて当たり前でしょう?」実はそうではないんです。
健康な犬が体内のガスを排出した場合、派手な音がしてもニオイは全く又はほとんどありません。とても臭いニオイがした場合、最初に考えられるのは動物性タンパク質の消化不良です。
一時的なものなら、前日に普段と違うものを食べたかどうか思い出してみましょう。心当たりがあり、それ以降臭いオナラをしなくなればそれでOKです。原因となった食べ物を与えるのはもう止めましょう。
日常的に臭いオナラをしている場合には、ドッグフードに使われている原材料の肉が体質に合わないのかもしれないし、タンパク質の含有量が多すぎるのかもしれません。
高タンパクタイプ(粗タンパク質が30%を超えるもの)を与えている場合、粗タンパク質25%程度で胃腸に優しいタイプのフードを少しずつ今のフードに混ぜて1週間くらいかけてフードを切り替えるのもひとつの手です。
切り替えるフードは上記の食物繊維が複数含まれているものは避けるようにしましょう。
また犬用の消化酵素やプロバイオティクスのサプリメントが助けになる場合もあります。
フードを変えたり、サプリメントを試しても解決しない場合、獣医師への相談が必要です。
オナラに潜んでいるかもしれない疾患
家庭でできる対処を試してみても相変わらずオナラの回数やニオイが異常な時には病院で診察を受けましょう。
その際、食欲の変化(減少と増加のどちらも)、嘔吐、便秘または下痢などの有無も伝えるようにします。
可能性のある疾患は以下のようなものがあります。
- 膵外分泌機能低下
- 膵炎
- 消化器の感染症
- 腸内の寄生虫
- 炎症性腸疾患
- 食物アレルギーまたは食物不耐性
いずれもきちんと治療や対処が必要です。たかがオナラと思わずに気をつけたいですね。
まとめ
犬のオナラが多すぎたり臭すぎるという時に考えられる原因や、疾患の可能性をご紹介しました。
オナラに限らず、愛犬の健康管理をするには日頃の観察がとても大切です。また与えるフードの原材料についてもきちんと把握しておく必要があります。
オナラが多かったり臭かったりという時には、犬もお腹が張って何となく調子が悪いという場合があると思います。言葉で伝えることができない犬の体調不良のサインを見逃さないようにしないといけないですね。