犬が「ブラッシング嫌い」になる原因と我が家で行った克服方法

犬が「ブラッシング嫌い」になる原因と我が家で行った克服方法

ブラッシングや耳掃除などのお手入れが苦手なワンちゃんも多いと思います。うちの子もお迎えした時からとっても苦手でした。困った私が実践した克服方法をみなさんとシェアしたいと思います!

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記事の監修

JKC指定機関校ロイヤルグルーミング学院卒業。都内トリミングサロン で経験を積み、東京都町田市でトリミングサロンを開業。トリミングやフードなどワンちゃんのお悩みやご要望を幅広くお聞きし解決へ導くコンシェルジュスタイルのオールインワンサービスを提供しています。

犬の「ブラッシング嫌い」を克服するには

ブラッシングを嫌がっている犬

ブラッシング嫌いのワンコは多いけれども原因は様々。本記事では我が家の愛犬トイプードルがブラッシング嫌いを克服した方法をシェアします!

まず大切なのは「なぜうちの子はブラッシングが嫌いなのか?」という疑問を飼い主さんが持つことです。嫌なことを無理やり毎日されていてはワンコだってブラッシングが好きになるはずがないですよね。ブラッシング嫌いなワンコの例をあげてみます。

犬がブラッシングを嫌いになる4つの原因

台の上でブラッシングをしているスピッツ犬

1.おもちゃと勘違いしている

これは、お迎えしたばかりのパピーちゃんに多いパターンではないでしょうか。我が家の愛犬もこのパターンに少し当てはまり、ブラッシングが大嫌い!というよりもじゃれて遊んでしまうのでなかなかブラッシングができない、という状況。この場合はブラッシングに対して悪いイメージをまだ持っていないので、克服は比較的簡単でしょう。

2.ブラッシングに嫌な思い出がある

どこかでブラッシングされて痛い思いをした、不快な思いをしたというワンコも多いでしょう。飼い主さんが知らず知らず痛い思いをさせてしまっていることもあるかもしれませんし、サロンやペットショップでのお手入れで何か嫌な思いをしたことがあるのかもしれません。

ブラシを見ただけで唸ったり逃げ出したりするワンコは、まずはブラシが怖くないんだよ、と教えるところから始めると良いでしょう。

3.ブラシが合わない、ブラッシングが痛い

短毛種や長毛種などワンコの種類に合わせたブラシを利用することが肝心です。短毛種のワンコにスリッカーを使うと皮膚が刺激されて痛い思いをしてしまうかも。もしどんなブラシが良いかわからない場合はショップやトリミングサロンで相談してみるのも良いですよ。

また、飼い主さんが正しいブラッシングを学ぶことも大切です。ブラッシングのやり方は動画サイトにトリマーさんによる動画が上がっていたりもしますし、トリミングサロンやペットショップで相談しても教えてくれますよ。

4.本能的に触られるのがいやな場所もある

我が家の愛犬は、このパターンにも当てはまりました。背中や頭などはすぐにブラッシングに慣れてくれましたが、尻尾や足の毛のブラッシングに慣れるにはとても時間がかかりました。

ワンコは本能的に足(特に後ろ足)や尻尾は触られることが好きではありませんので、このパターンの場合は時間をかけて根気よく克服を目指すことになります。

犬のブラッシング嫌いを克服するにはブラシに慣れてもらうのが大切!

膝の上でブラッシングをしている犬

ブラッシング嫌いのワンコはブラシが嫌い!ということも多いです。まずはブラシに対するマイナスイメージをなくすために、ブラシを見せながらおやつをあげたり、ブラシを見せながら優しく撫でたり、日常的にブラシが目に入るようにしておくと良いでしょう。

ブラシに対して威嚇したり逃げ出したりするワンコはブラシに慣れてから次のステップに進みましょう。

実際に我が家のワンコもお迎えした日からブラシを見せながら撫でたり、遊んだりしていましたよ。

監修トリマーによる補足

お家にお迎えしたばかりの子犬ちゃんの場合、ブラッシングよりもまず膝の上で抱っこする練習から始めると良いでしょう。

飼い主様に触られることが好きになってもらうことが何よりも大切です。抱っこに慣れたら毎日ブラシをみせて短時間でも良いのでブラッシングを行い慣れさせていきましょう。

ブラッシングは場所が肝心!

ブラッシング嫌いのワンコにとって住み慣れたリビングで嫌なことをされたら容易に逃げ出すことができます。暴れるワンコを押さえつけてブラッシングをするのは良くないですし、危険も伴います。
トリミングサロンでのワンコが長時間おとなしくしていられる理由の一つとして、狭くて高さのある場所で緊張しているということが挙げられます。

我が家ではサロンの環境に似た場所として、洗濯機の上を利用しています。ワンコが滑らないようにバスタオルを敷いて、洗濯機の上でブラッシングをすると驚くほど静かにブラッシングさせてくれましたよ!暴れたり逃げ出したりして全然ブラッシングできない〜とお悩みの方は一度試してみてくださいね。

ただし、極端に怖がりなワンコは洗濯機がトラウマになってしまう可能性もありますので、ワンコの様子を見ながら無理せずやってみてください。ワンコが中型犬以上の場合も、危険ですので洗濯機には乗せない方が良いでしょう。ワンコの大きさに合わせて似た環境の場所を探してみてくださいね。

監修トリマーによる補足

記事にもあるように、洗濯機の上でケアを行なっている飼い主様は多いと思います。

必ず滑り止めにタオルを敷いてあげる・愛犬から絶対に手を離さないなど、わんちゃんが落下してしまわないように注意しましょう。洗濯機で出来ない場合はご自宅のテーブルの上で行うこともお勧めします。

ワンちゃんによっては高いテーブルの上でも怖がらず飛び降りてしまう可能性がありますのでこの際も先ほどの注意点を守って行いましょう。

ブラッシングは美味しい!の関連付け

我が家の愛犬はブラッシングも耳掃除も爪切りもだ〜いキライ!でも上記の洗濯機作戦でなんとかおとなしくお手入れをさせてくれます。

ここまできたらあと一歩!ブラッシングをしながらおやつを数秒おきに食べさせます。
数がたくさん必要なので市販のおやつを米粒くらいの大きさにちぎったものをあらかじめ用意して、口に入れながらブラッシングを行います。

ブラッシングは美味しいんだ!とワンコが気づいてくれればこちらのものですよ〜!!

慣れてきたら徐々におやつの数を減らして最終的にはブラッシングの最後に一つあげるようにしていきましょう。

もちろんおやつも大切ですが、大好きな飼い主さんが優しく褒めてくれることもワンコのモチベーションにつながります。ブラッシングしながら「いい子だね〜」などと優しく声かけすることも忘れずに。

お家でのケアがワンコの幸せにつながります

笑顔でブラッシングをしている犬

いかがでしたか?我が家の愛犬トイプードルは洗濯機+おやつ作戦でブラッシング嫌いを克服しました。今ではリビングでテレビを見ながらでもブラッシングさせてくれるようになりましたよ。

実は同じ方法で耳掃除と爪切りも克服しました!(爪切りはまだ途中ですが)

トイプードルは毎日のブラッシングがとても大切なので、このまま慣れてくれなかったどうしよう、と不安な時期もありましたが、今では大好き!までは行かなくてもへっちゃら!なのでとても助かっています。

ブラッシングやその他のケアに慣れてへっちゃらになることは、飼い主さん自身の負担が減ることはもちろんですが、ワンコの幸せでもあります。

毎日のケアが辛く怖いものであることはワンコにとってとても不幸なことです。また、トイプードルのように定期的にトリミングが必要な犬種の場合はトリミングで暴れたり鳴いたりすると思わぬ怪我につながる場合もあります。

ワンコの幸せのためにも、ブラッシングを始めとしたお家でのケアに慣れてもらうことは大切なことなのです。

すべてのワンコに我が家の愛犬の方法が当てはまるとは限りませんが、現在悩んでいる方の助けに少しでもなれば幸いです。

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