犬の毛並みが悪くなる原因とは?被毛をツヤツヤにする方法も解説!

犬の毛並みが悪くなる原因とは?被毛をツヤツヤにする方法も解説!

どうしたら、ふわふわでツヤのある毛並みになるのでしょうか?どんな犬種でも、ツヤのある毛並みに改善することは可能です。ちょっとした工夫と努力で、犬の被毛は元気を取り戻すことができるのです。実際にどのような方法があるのか、ご説明します。

犬の毛並みが悪い原因

犬の毛並みが悪い原因

毛並みの良い犬と悪い犬の違いは、どこにあるのでしょうか。

一般的に、毛並みが悪いとは、手触りがパサパサしていて、ツヤがなく、毛が少ない状態を指します。生まれつき毛が少ない犬もいれば、成長段階で毛並みが悪くなる犬もいます。

では、毛並みが悪くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

食事で十分な栄養が取れていない

動物性タンパク質が不足すると、被毛のツヤが悪くなります。

主食となるドッグフードを選ぶ際は、原材料を確認することが大切です。穀物を中心とした植物性タンパク質ではなく、動物性タンパク質を含む高品質なフードを与えることで、毛並みを改善することが出来ます。

老化によるホルモンバランスの乱れ

ほとんどの犬はシニア(7歳以上)になると、被毛の色素が薄くなったり、被毛が少なくなったりします。

背中の毛がスカスカになったり、尻尾の先の毛が抜けたりするのは、シニアになると新陳代謝が悪くなり、毛並みが悪くなってしまうからです。

これは、代謝を良くするサプリメントを与えることである程度改善することができます。

皮膚病によって毛並みが悪くなっている

真菌やダニによる皮膚病は、毛並みを極端に悪くします。マラセチア皮膚炎は代表的な皮膚病です。皮膚が黒くなり、さらに悪化すると毛穴が詰まり、被毛が伸びなくなります。

また、皮膚の状態が悪い毛穴からは、少し硬くパサついた毛が生えてきて、艶のある毛になりにくいのです。

被毛のダメージケアをしていない

被毛が汚れると、光沢がなくなります。特に冬場は静電気が発生しやすく、被毛に汚れが付着しやすいので、こまめなブラッシングなどのお手入れが必要になります。

ブラッシングをしないと被毛が脂っぽくなり、フケが目立つようになります。また、リンスやトリートメントの保湿効果が切れると、被毛は乾燥してパサついてしまいます。

年齢の影響で毛質が変わった

成犬になると、子犬の頃とは被毛の質感が変わってきます。毛の量は増えますが、少し硬くなります。

これはホルモンバランスの影響とも言われており、毛並みが悪くなっているのではなく、子犬特有の柔らかい被毛が抜け落ちることで起こる現象なのです。

老化と同じように、被毛は犬の成長とともに変化し、元に戻すことはできません。子犬のふわふわとした被毛の質感は、この時期にしか味わえない貴重な時間なのです。

犬の毛並みを良くするには

犬の毛並みを良くするには

犬の毛並みを良くするためには、定期的なお手入れが重要になります。

高品質なフードに変えてみる

高品質なフードは、動物性タンパク質(牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉など)を豊富に含んでいます。パッケージにグレインフリー(大豆や小麦など植物性タンパク質不使用)の表示があることも高品質なフードの特徴です。

穀物系の原材料を多く含むフードは、いわゆる「カサ増しフード」と呼ばれるもので、栄養が吸収されずに便として排出されてしまいます。価格が高ければ品質が高いというわけではないので、フードを選ぶ際には必ずパッケージから原材料を確認することが大切です。

高品質なフードに切り替えても、すぐに効果が現れるわけではありません。最低でも2ヶ月程度続けて、毛並みに艶が出るまで気長に効果が現れるのを待ちましょう。

特に黒い毛色のワンちゃんは、黒いツヤがあるので効果がわかりやすいかもしれません。

毛に良い栄養素を補給する

毛に良い栄養素を補給するなら「脂肪酸」を摂取するのがおすすめです。

よく耳にする「オメガ3脂肪酸」は、肌や被毛の乾燥を防止するための油膜の形成に重要な成分です。

脂質が不足すると毛が乾燥し、硬くなり、手触りもガザガザになっていきます。

良質な脂質を摂取していくことで毛が保湿され、しなやかさにつながります。

食材やおやつで成分を摂取しようとするとその分カロリー過多になってしまうので、可能ならサプリメントを活用してみてください。栄養素だけをピンポイントで摂取できますよ。

このような犬専用かつ、脂肪酸を豊富に配合したサプリメントなら効果もより期待できるでしょう。

ブラッシング時にスプレーをする

ブラッシング前にブラッシングスプレーを使用することで、被毛のツヤが良くなります。

ブラッシングスプレーを吹き付けた後、スリッカーブラシやピンブラシで定期的にお手入れすると、フードやサプリメントよりも早く効果が得られます。長毛種は、毎日ブラッシングするのが理想的です。

耳の先端に毛が少ない場合はマッサージをする

ヨークシャーテリアなど耳の薄い犬種の場合、耳先が冷たいと血行不良や毛づやが悪くなることがあります。

特に冬場、耳を触って冷たくなっていたら血行が悪くなっているので、手で温めて優しくマッサージすると、血液の循環を促されて、毛に栄養素が届くようになり毛が生えてくることがあります。

マイクロバブルを使用する

ここ数年、トリミングサロンでもマイクロバブルを導入するところが増えてきました。マイクロバブルとは、高酸素の泡をミスト状に発生させる装置で、温浴をしながら使用します。

温浴により毛穴が開き、泡が毛穴の中を掃除し、被毛の一本一本に酸素が吸着することにより、被毛のダメージを回復させる効果があると言われています。

シャンプーが被毛の汚れを落とすのに対し、マイクロバブルは皮膚の洗浄と被毛のケアができるため、シャンプーと併用することで、より効果が高まります。

また、皮膚病による毛穴の詰まりにもマイクロバブルは非常に有効な手段です。

まとめ

毛並みを良くするための方法をいくつか挙げてみました。

どんな犬でも、こまめにお手入れをすることで、被毛のツヤを良くすることができます。面倒くさがらずに、できれば毎日ブラッシングしてあげましょう。

また、ブラッシングだけでなく、定期的にトリミングを行うことで、被毛を良好な状態に保つことができます。特に長毛種の場合は、プロにお任せすることもポイントです。

フラッシングにかける時間がないといった場合は、まずはフードを変えるところから始めるとよいでしょう。

飼い主がどれだけ愛犬に時間をかけているかは、毛並みを見ればわかるものです。大切な愛犬をしっかりケアしてあげましょう。

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