糖質制限のメリット①:糖尿病の予防になる
犬の食事に含まれる糖質を制限をする事で、「糖尿病」の予防効果を期待する事が出来ます。
犬の糖尿病は、病状が進行した状態で発見されることが多く、糖尿病だけではなく合併症を引き起こしている可能性も高く、犬にとって危険な病気です。
糖尿病になってしまう原因は、
- 遺伝的素質
- 自己免疫反応
- 感染
- 発情後の黄体期
- クッシング症候群
- 副腎皮質機能亢進症
など、多岐にわたります。
そのほかにも、ストレス・肥満・食べ過ぎ・運動不足・加齢などの環境的なものが原因である場合もあります。
「糖質制限」を糖尿病の食事療法の一環として取り入れる
犬の糖尿病のほとんどはインスリン依存型であるとされており、インスリンを注射で補給する必要のある糖尿病です。
肥満や運動不足が原因であることが多く、予防や進行の抑制には「糖質制限」などを用いて、食事をコントロールする事が大切です。
手作りご飯で糖質制限♪ ただし糖質の多い野菜には要注意!
人間は主食のお米・パン・麺類を始め、お菓子やスイーツなど、様々な食品から大量の糖質を摂取することはがあります。その点犬は基本の食事がドッグフードなので、糖質を大量に摂取する事は稀かもしれません。
さらに最近では、健康や病気予防のために、「わんちゃん用の手作りご飯」を取り入れているという飼い主さんも増え始めています。食材を選べるので、飼い主さんが栄養をコントロールして、持病を持ったデリケートな愛犬の健康を保つ飼い主さんも少なくありません。
特に人気なのが比較的糖質が少なめな「野菜」を使ったレシピです。
しかし、一見健康に良さそうなこの「野菜」にも、糖質を多く含んでいる場合があるので注意が必要です。
とくに犬が好む野菜は糖質が多いため注意が必要です。以下のような野菜は糖質に注意すべきでしょう。
- さつまいも
- かぼちゃ
- にんじん 等
糖質制限のメリット②:高血糖の予防になる
じつは、高血糖(血糖値が高い)状態である犬が意外と多いようです。
高血糖は血液検査によって早期発見することができますが、犬の場合は定期的な血液検査や健康診断を受けさせる事が稀なため、重度の高血糖状態で発見されるわんちゃんがほとんどだそうです。
犬は高血糖状態でいると、
- 心臓が悪くなる
- 目が悪くなる
- 肥満になる
- 糖尿病になる
など、様々な症状が出る恐れがあります。
「糖質制限」は血糖値を下げるのに最適な食事療法
犬も糖質制限療法にをする事によって、体内の血糖値が下がります。
また、すでに肥満である場合、糖質制限療法によって少しずつ体脂肪や体重を減らすことができるので、さらに健康効果を期待できます。
適切な血糖値を保つためにも「糖質制限」は有効なようです。
糖質制限のメリット③:ガンの予防になる
長年、犬の死因のトップとしてあげられる病気が「ガン」です。生活習慣病であり、犬種に関係なく、どんな犬もガンを発症してしまう可能性があります。
じつは、そんなガンの予防に、「糖質制限」が良いとされています。
糖質はガンのエネルギー源
糖質はガンのエサとなり、ガン細胞はブドウ糖をエネルギー源としながら増殖・進行していきます。
ただ、ガンのエサとなる栄養素は糖質だけではなく、糖質を制限したからといって、ガンにならないというわけではありません。
しかし、糖質がガン細胞の最大のエネルギー源であることは確かで、ガンのある状態で、体の中に多くの糖質を摂取してしまうと、ガンの進行は早かえって体調は悪化していってしまう傾向があります。
日頃から適切な量の糖質を摂取し、時には糖質制限も取り入れる事で、ガンの進行を遅らせる一助になります。
糖質制限のメリット④:ダイエット効果が見込める
犬の肥満は健康を阻害し、短命にしてしまう可能性があります。肥満は先にもご紹介した「糖尿病」や「高血糖」や「ガン」など、様々な病気の原因となり、生涯にわたって治療を続けなければならなくなってしまうこともあります。
犬が肥満になる原因は人間と同じように食べ過ぎや運動不足がほとんどです。適度な運動をしていて、食べ過ぎていない場合でも、糖質の多い食事が原因で肥満になってしまう犬もいます。
炭水化物から食物繊維を取り除いたものが糖質であり、普段の食事の内容を見直す必要があるかもしれません。
糖質で犬が太るメカニズム
食事に含まれている糖質は腸で消化吸収され、血液中に糖質が入ることで血糖値が急上昇し、一時的な高血糖状態になります。
必要な糖分(ブドウ糖など)は毎日のエネルギー源として利用されますが、余ったものは体にグリコーゲンという形に変換され肝臓や筋肉に蓄積されていきます。グリコーゲンとして蓄えられなかったもの、つまり余剰な糖分はインスリンの働きによって脂肪細胞に蓄えられます。
そのため糖分をとりすぎると太ってしまいます。
糖質の多いドッグフードを見極める方法
みなさんの愛犬のドッグフードも確認してみてください。糖質の表示はないのではないでしょうか。
糖質という表示はありませんが、炭水化物という表示があります。この量がほぼ糖質と同じ意味で用いられます。
では、どのようなドッグフードを選べばよいのでしょうか?
タンパク質が多めのドッグフードが◎
タンパク質が多めのドッグフードを選ぶようにしましょう。なぜかというと、タンパク質が多めのドッグフードは相対的に「糖質が少なめ」である場合がおおく、ある程度の目安になるそうです。
私の愛犬ポメラニアンの女の子は肥満になりやすいので、以下の点を重視しながらドッグフードを選ぶようにしています。
- カロリーが低めであること
- 脂肪分が少なめであること
- 満腹感をサポートしてくれること
- 豊富な栄養素を含んでいること
まとめ
人間と同じように糖質は犬にとってもあまり健康に良いものではありません。しかし、健康を維持するために必要不可欠な栄養素でもあります。
摂り過ぎてしまわないよう十分に注意しておけば健康を阻害することはありません。
ユーザーのコメント
20代 男性 わんこマスター
そして、糖尿病予防のための糖質制限はあまり意味がありません。
さらに、幼齢であれば低血糖を
引き起こす要因にもなり素人の判断で
行うことは危険です。
肥満による糖尿病もありますが
肥満の原因は糖の過剰摂取だけでは
ありません。
肥満解消のためにタンパク質を
多めのフードとありますが
レバーなどはビタミンAが豊富で
過剰摂取によって骨の変形などを
引き起こす可能性のある
食材でもあるので注意が必要です。
さらに腎機能や肝機能に
影響を与えるのがタンパク質なので
タンパク質多めのフードを
取れば良いというわけでもありません。
現在は各疾患ごとに
影響がある栄養素を必要最低限のみ
使用した療法食とよばれるフードや
肥満の子用に、低カロリーで
食物繊維が豊富なフードなど
犬の状態にあわせて、必要な栄養素が
摂取できるフードがあり
これらを獣医や動物看護師と
相談し、方向性を決めていくことが
1番の病気予防になると考えられます。
要するに偏った栄養補給は
人間も同じですが生活習慣病など
疾病を引き寄せてしまうので
バランスの良い食事を
与えることが1番であるということです。
ちなみにダイエットといって
今食べているごはんを減らすことは
一緒に1日に必要な栄養素も
減らすことになるので
あまり推奨はできません。
50代以上 男性 フードマイスター
また、高たんぱく質が腎臓に悪いのではなく、水分不足が主な原因です。