【獣医師監修】犬は冬瓜を食べても大丈夫?与える際の注意点と簡単レシピを紹介

【獣医師監修】犬は冬瓜を食べても大丈夫?与える際の注意点と簡単レシピを紹介

犬に冬瓜を与えても大丈夫ですが、皮・種・わたを除き、加熱して少量ずつ与えることが大切です。冬瓜の栄養や適量、与え方、注意点、犬用レシピをわかりやすく解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

犬は冬瓜を食べても大丈夫

食器をくわえて前を見つめる犬

冬瓜は、犬が食べられる野菜のひとつです。

水分が多く、比較的低カロリーなため、いつもの食事に少量を添える食材として取り入れやすいでしょう。

ただし、どんな食材でも愛犬の体質や体調によって合う・合わないはあります。初めて与えるときは少量から始め、食後の便の状態や皮膚の変化などに気を配ることが大切です。

また、冬瓜は生よりも加熱してやわらかくしたほうが、犬にとって食べやすくなります。主食の代わりではなく、あくまでトッピングやおやつの一部として取り入れましょう。

冬瓜に含まれる栄養素と犬への影響

カットされて断面が見える冬瓜

冬瓜には、水分をはじめ、食物繊維、ビタミンC、カリウムなどが含まれています。いずれも日々の食事の中で少しずつ取り入れやすい成分ですが、主食の代わりになるものではありません。

ここでは、冬瓜に含まれる主な栄養素と、その特徴を見ていきましょう。

水分

冬瓜は水分を多く含む野菜で、食事から自然に水分をとりたいときに役立ちます。

普段あまり水を飲まない犬でも、フードに少量添えることで水分をとりやすくなるでしょう。特に暑い時期は、食事から水分を補いたい場面で取り入れやすい食材です。

食物繊維

冬瓜には食物繊維が含まれており、食事にほどよいかさを加えやすいのが特徴です。

少量であれば、日々の食事に変化をつけたいときにも使いやすいでしょう。一方で、食物繊維はとりすぎると便が緩くなることもあるため、取り入れる際は適量を意識することが大切です。

ビタミンC

冬瓜にはビタミンCも含まれています。

犬は通常、体内でビタミンCをつくることができますが、冬瓜に含まれる栄養素のひとつとして知っておくとよいでしょう。冬瓜はさまざまな成分を少しずつ含む野菜として、食事に取り入れやすい食材です。

カリウム

カリウムは、体内の水分バランスや、筋肉・神経の働きに関わるミネラルです。

冬瓜にもカリウムが含まれているため、栄養を補う食材のひとつとして活用できます。ただし、カリウムの摂取に配慮が必要な犬もいるため、体調に合わせて無理のない範囲で取り入れることが大切です。

犬に与えてもいい冬瓜の量

食器からフードを食べている犬

冬瓜は水分が多く、少量を食事に添えやすい野菜ですが、与えすぎは禁物です。主食の代わりにするのではなく、いつものフードに加えるトッピングとして少量から取り入れましょう。

初めて与えるときは、まずは下記の目安量より少なめにして、便の状態や体調に変化がないかを確認しながら調整してください。子犬やシニア犬、胃腸が敏感な犬では、さらに控えめにすると安心です。

犬の体重 1回の目安量
4kg未満(超小型犬) 5〜10g(小さじ1〜2杯程度)
10kg未満(小型犬) 10〜20g(大さじ1弱〜大さじ1強程度)
25kg未満(中型犬) 20〜40g(大さじ1〜2杯程度)
25kg以上(大型犬) 40〜60g(大さじ2〜4杯程度)

冬瓜はあくまで副菜やおやつの一部として考え、続けてたくさん与えないことが大切です。食べ慣れていても、その日の体調や食事内容に合わせて量を控えめにすることで、無理なく取り入れやすくなります。

犬への冬瓜の与え方

種やわたが取り除かれた冬瓜

冬瓜を犬に与えるときは、食べやすく消化しやすい状態に整えることが大切です。かたい部分や食べにくい部分は避け、やわらかくしてから与えることで、毎日の食事にも取り入れやすくなります。

まずは冬瓜をよく洗い、皮、種、わたを取り除いて、白い実の部分だけを使います。実は小さめに切り、やわらかくなるまで加熱してください。茹でる、蒸すなどのシンプルな調理法で十分です。

加熱したあとは、そのままだと大きくて食べにくいことがあるため、犬の体格に合わせて細かく刻むか、軽くつぶしてから与えましょう。

特に小型犬や噛む力が弱い犬には、やわらかくしてからフードに混ぜると食べやすくなります。

味付けはせず、常温程度まで冷ましてから与えるのが基本です。いつもの総合栄養食に少量を添える形にすると、無理なく取り入れやすいでしょう。

犬に冬瓜を与える際の注意点

飼い主が差し出す食器を見つめる犬

冬瓜は犬が食べられる野菜ですが、体調や与え方によっては負担になることがあります。安心して取り入れるためには、食べさせてはいけない部分を避けることや、体質に合っているかを見ながら与えることが大切です。

皮・種・わたは取り除く

冬瓜の皮はかたく、種やわたも犬にとって食べにくい部分です。

そのまま与えると消化の負担になりやすいため、犬に与えるときは白い実の部分だけを使うようにしましょう。

与えすぎは下痢の原因に

冬瓜は水分を多く含むため、一度にたくさん食べると便がゆるくなったり、下痢をしたりすることがあります。

体に良いイメージがある食材でも、与えすぎれば負担になるため、少量にとどめることが大切です。

体質に合わないことがある

どんな食材でも、犬によっては体に合わないことがあります。

冬瓜を食べたあとに、嘔吐、下痢、皮膚のかゆみ、口元を気にする様子などが見られた場合は、それ以上与えないようにしましょう。

持病がある場合は獣医師に確認

持病のある犬では、食事内容に配慮が必要なことがあります。

特に腎臓のはたらきに不安がある場合などは、自己判断で与えず、事前にかかりつけの獣医師に相談すると安心です。

食後に異常があれば動物病院へ

食後に明らかな体調不良が見られた場合は、様子を見すぎないことも大切です。

元気がない、何度も吐く、下痢が続くなどの変化があるときは、食べた量や時間を確認したうえで、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

冬瓜を使った犬用のおすすめレシピ

シェフ帽を被った犬のアップ

冬瓜はくせが少なく、やわらかく仕上げやすいため、犬用の手作りごはんやトッピングにも使いやすい食材です。ここでは、食べやすさに配慮しながら取り入れやすい、やさしい味わいのレシピを紹介します。

冬瓜とささみのやわらか煮

《材料》
  • 冬瓜(皮・種・わたを除いたもの):30g
  • 鶏ささみ:20g
  • 水:150ml
《作り方》
  1. 冬瓜は小さめの角切りにする
  2. ささみは筋を取り、細かくほぐしやすい大きさに切る
  3. 鍋に水、冬瓜、ささみを入れて弱火で煮る
  4. 冬瓜がやわらかくなり、ささみに火が通ったら火を止める
  5. 粗熱を取り、食べやすい大きさにほぐしてから与える

ささみを合わせることで香りが立ちやすく、食欲が落ち気味のときにも取り入れやすい一品です。煮汁にも具材のうまみが出るため、少量をフードにかける使い方もしやすいでしょう。

仕上がりはやわらかめを意識し、特に小型犬やシニア犬には、冬瓜を軽くつぶしてから与えると食べやすくなります。

冬瓜と白身魚のあっさりスープ

《材料》
  • 冬瓜(皮・種・わたを除いたもの):25g
  • 白身魚(たらなど、骨を除いたもの):20g
  • 水:180ml
《作り方》
  1. 冬瓜は細かく刻む
  2. 白身魚は加熱し、骨が残っていないか確認してほぐす
  3. 鍋に水と冬瓜を入れてやわらかくなるまで煮る
  4. 白身魚を加えてひと煮立ちさせる
  5. 粗熱を取ってから与える

水分を含んだ軽い仕上がりで、いつものフードに少量添えたいときにも使いやすいレシピです。白身魚は骨が残ると危険なため、下ごしらえはていねいに行ってください。

具材を細かくしておくと食べやすく、スープごと少量をかけるだけでも食事に変化をつけやすくなります。

冬瓜とかぼちゃのやさしい煮込み

《材料》
  • 冬瓜(皮・種・わたを除いたもの):25g
  • かぼちゃ(皮を除いたもの):15g
  • 水:120ml
《作り方》
  1. 冬瓜とかぼちゃを小さく切る
  2. 鍋に水と野菜を入れてやわらかくなるまで煮る
  3. 水分が多ければ少し飛ばし、全体を軽くつぶす
  4. 粗熱を取ってから与える

かぼちゃの自然な甘みが加わることで、冬瓜だけでは食いつきが不安な犬にも試しやすい組み合わせです。やわらかく煮て軽くつぶすと、フードになじませやすくなります。

ただし、かぼちゃは冬瓜よりエネルギー量が高いため、たくさん加えすぎず、少量のトッピングとして使うのが取り入れやすい方法です。

まとめ

ざるの上にのせられたカット済みの冬瓜

冬瓜は、適切に下ごしらえして加熱すれば、犬に与えられる野菜のひとつです。

水分を多く含み、比較的取り入れやすい食材ですが、主食の代わりではなく、いつもの総合栄養食に少量を添える形が基本になります。

与える際は、皮・種・わたを除き、やわらかくしてから食べやすい大きさに整えましょう。また、水分が多いため、食べすぎると便がゆるくなることもあります。

初めて与えるときは少量から始め、体調や便の変化を確認することが大切です。持病がある犬や食後に異変が見られた場合は無理に続けず、獣医師に相談しながら安全に取り入れましょう。

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