ビーツは犬に与えてもOK!期待できる効果や注意点を解説

ビーツは犬に与えてもOK!期待できる効果や注意点を解説

犬がビーツには食べることで、胃腸の調子を整えたり、血圧の上昇を抑えたり、ガンの予防効果があるなどのたくさんの効能が見込めます。ビーツを食べることでの健康効果や与え方、注意点などをまとめました。

ビーツは犬が食べても良い食材!

輪切りのビーツ

ビーツには犬が中毒症状を起こすような成分は含まれていないので「食べても大丈夫」な食材です。

ビーツは、葉の部分にも栄養素が豊富に含まれていて丸ごと食べられるので、愛犬に食べさせるためのアレンジレシピを考えるのが楽しみになります。

ビーツは地中海地方が原産といわれていますが、日本でも埼玉県・長野県などで栽培されています。お砂糖の甜菜糖の原料となる野菜で、食べると甘味があります。

ビーツの見た目は、大根やカブに似ていて、色は真っ赤な種類のビーツとオレンジがかったものが主流です。

ビーツにはたくさんの栄養素が含まれており、多くの健康効果が期待できる食材です。食事に取り入れたい飼い主さんも多く、ビーツパウダーやサプリメントも人気があります。

犬がビーツを食べることで期待できる効果

犬がビーツを食べることで期待できる効果

ビーツは主食というよりも、完全に補助食品的な目的で食事やオヤツに取り入れると良いでしょう。

ビーツは神経系や体温調節などに関係するマグネシウムや、体内で生成されない亜鉛などのミネラルも豊富なので、体調を整えるための栄養素がたくさん含まれます。

またビタミン類も多く、特に葉酸というビタミンBの一種は、細胞を作るときに役立つ栄養素です。

このことからビーツに、犬の体を作るうえでの重要な栄養素を多く含んでいることがお分かりいただけると思いますが、具体的に犬にとって効果的な栄養素として、どのような成分を含んでいるか解説していきます。

血圧の上昇を抑制する

ビーツにはカリウムがたっぷりと含まれています。カリウムには、体内のナトリウムを排出する役割があり、結果塩分のとりすぎによる高血圧予防としての効果が期待できます。

カリウムの他にも「NO」(エヌオー)という成分もあり、血管を柔らかくして血流を良くする働きがあります。そして、血液を送るポンプの役目をしている心臓に負担をかけずに血圧の抑制をする効果があります。

胃腸の調子を整える

ビーツは食物繊維が多いため、胃や腸の調子を整えて消化を助け、胃腸の負担を軽減させる効果があります。他にも、便通が良くなることで肥満防止の効果も高いといわれています。

また、冒頭でもお伝えしましたが、ビーツには糖類も含まれています。オリゴ糖という糖類は、通常胃酸や消化酵素で分解されてしまうのですが、ビーツの場合はそのまま大腸まで届くことによって、腸内の善玉菌を活性化させる働きがあります。

結果、腸内環境が良くなり、胃腸の働きを助けてくれる効果が期待できるのです。

老化防止

ビーツの色素成分(ベタレイン)に含まれる、ベタシアニン(赤)・ベタキサンチン(黄)は抗酸化作用が高いので、疲れをとったり、老化を防止したりする効果があります。

また、このベタシアニンとベタキサンチンにはガン予防の効果もあるといわれています。

ビーツを犬に与えるコツと注意点

沸騰したお湯

栄養満点のビーツですが、体に良いからといって過剰に与えることはよろしくありません。

なぜ、与えすぎてはいけないのか、食べ過ぎることによって、どのようなリスクがあるのか、また与える際のコツなどをお伝えしていきましょう。

ビーツの与えすぎには要注意

栄養価が高い食材なので、与えすぎてしまうと逆に体調が悪くなる可能性があります。

心臓と腎臓に負担がかかる

カリウムが豊富に含まれているので、過剰に摂取することにより、心臓や腎臓に負担がかかり、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。また、心臓や腎臓に持病がある犬にも注意が必要です。

胃腸が活発になってお腹が緩くなる

ビーツに食物繊維が多く含まれているので、過剰に与えると逆に下痢を促してしまう場合があります。たくさん与えすぎて、逆効果にならないように気を付けましょう。

ビーツを加熱するとシュウ酸を減らせる

ビーツは水分たっぷりの野菜なので、生のままスライスして食べさせるのも良いのですが、茹でることによりシュウ酸というアクのような成分がゆで汁に流れ出ます。

シュウ酸をとり続けると尿結石のリスクも伴いますので、与え方にも気を付ける必要があります。また、葉の部分にも多量にシュウ酸が含まれており、葉の部分は特にしっかりと茹でて与えるのがおすすめです。

ビーツに含まれる色素で尿が赤くなることがある

ビーツの色素である「ベタレイン」は強い赤い色素で、過剰に摂取することによって尿に排出されることがあります。

「血尿がでた!」と驚くこともあるとお思いますので、あらかじめビーツを与えた場合は、尿の色が赤くなる可能性があることを覚えておきましょう。

ただし、尿の赤い色がずっと続く場合は「血尿」の可能性があります。もし、赤い尿が続いてでる場合は継続して観察し、獣医師に必ず相談してください。

ビーツの与え方とコツ

ビーツを与えるときの調理法とコツについてまとめます。

みずみずしく新鮮なビーツの場合、そのままスライスしたり、すり下ろしたりして与えることもおすすめ出来ますが、シュウ酸が気になる人は、茹でたビーツを食べさせましょう。

ビーツが生のままの場合は、野菜の臭いで好き嫌いが出る可能性もあります。犬がビーツの香りを気にして食べないのであれば、一度火を通すことをおすすめします。

ここからは、それぞれの調理法や与え方のコツなどをまとめます。

【茹でる】
茹でることによって、ビーツの栄養素の中でも最も注目すべき赤い色素のベタレインがゆで汁に流れ出てしまいます。

茹でる際は、ベタレインを失わないように皮ごとそのまま茹でるのがコツです。少し時間はかかりますが、竹串をさして茹で加減をみながら30分ほど待ちます。
(大きさによって時間は調節してください)

【焼く】
薄くスライスして焼くのもおすすめです。ホクホクしたお芋のような食感になるので、犬も好んで食べてくれるでしょう。

ビーツは糖類をたくさん含んでいるので、焼くことによってその甘みが引き出されて、とても美味しくなります。

簡単に調理するのであれば、オーブントースターで焼くのもおすすめです。犬には余分な調味料は必要ありませんので、素焼きのまま与えるようにしましょう。

【蒸す】
皮ごと蒸したビーツは一番のおすすめです。茹でるのと同様にアクを取り除くこともでき、大切な栄養素を無駄にしません。

茹でるとは違って、べちゃっとしにくいので、ホクホクして美味しく食べることができます。

犬におすすめのビーツを使用した食品・サプリ5選

生のビーツは手に入りにくい場合もありますし、「わざわざ調理して食事に取り入れるのは面倒」という飼い主さんには、サプリメントやビーツを使用した食品をおすすめします。

手軽さや健康に配慮したフードやサプリメントなどを5つ紹介いたします。ぜひ参考にしてください。

フルーツ&ベジ 蒸し野菜チップス

長野県産ビーツ60g 犬用おやつ PackunxCOCOA フルーツ&ベジ 蒸し野菜チップス

国産のビーツを蒸し調理し、甘味を引き出してから低温乾燥させて窒素包装しています。品質や美味しさにこだわっており、無着色、無添加で調味料も使用していないビーツのおやつです。

乾燥してあるので、少量ずつ犬にあたえることができます。また砕いて食事のアレンジに少量加えるなどにも便利なチップスです。

成犬用 レッドミックスパウダー

成犬用 レッドミックスパウダー

ニンジン、ビーツを使用したパウダーです。使用しているビーツは九州産。小型犬なら小さじ1杯を普段のフードにふりかけて手軽に食事に取り入れることができます。

食欲がない犬には、少量の水にといて与えることも可能です。手作りフードのアレンジとしても色々使えそうです。

犬用ベジタブルビスケット 6種類から選べる

犬用ベジタブルビスケット

色々な野菜を原料として種類も選べる犬用おやつのビスケットです。

国産ビーツを使用していて、完全無添加。犬が消化するのが苦手な穀類(小麦)を使用せずに作ったビスケットです。

そして、食べやすいサクサク感が特徴で、手でも簡単に割れるので、少しずつおやつを与えたい飼い主さんにも使いやすいおやつです。ビスケットが大好きな犬にはご褒美に与えやすく人気の商品です。

Herrmann's ヘルマン ゴート・ディッシュ

Herrmann’s ウェットフード 120g(ゴート・ディッシュ)

ドイツ生まれのレトルトパック。手軽にウェットな健康食を取り入れたい飼い主さんにおすすめです。ペースト状なのでアレンジもしやすく、ビーツ以外の原材料も栄養面のバランスを考えた犬用の健康食です。ビーツは有機ビーツを使用しています。

ベジカリヘルスケア

ベジカリヘルスケア

ビーツのパウダーを使用したさつまいもベースの健康食品。おやつとして与えるサプリメントとして人気の商品です。

ビーツの栄養効果を閉じ込めたようなサプリメントで、原材料に小麦粉も使用されていないので消化にもよく、ビーツの食物繊維の効果も見込める機能性サプリメントです。

まとめ

ご飯を食べている犬

以上、ビーツの与えることによって得られる効果と、与えるときの注意点や与え方のコツをお伝えしました。

利点についてをまとめると、

  • 健康効果が高い野菜
  • 甘味があって美味しい

注意すべき点としてあげられるのは2点です。

  • 与えすぎに注意が必要
  • 与え方によっては病気のリスクがある

最近は、犬のガンの症例も増えてきています。ビーツには色素の中にガンの予防効果の高い成分が含まれていることも大きな特徴でもあるので、特に調理法についてはしっかりと考えて与えると良いと思います。

また、今回手軽に食事やおやつに取り入れることができるビーツ関連のサプリや食品をピックアップしてみましたので、生のビーツが手に入らない方は是非試していただきたいと思います。

最近、よく聞くようになった食材で不安も大きいかと思いますが、利点や注意すべき点を踏まえて、普段の食事に補助的にプラスすることで、より良い食生活を送って、少しでも長生きしてくれると良いですよね。

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