犬に鮎を与えても大丈夫?栄養面での効果や食べる時の注意点

犬に鮎を与えても大丈夫?栄養面での効果や食べる時の注意点

犬に鮎を与えても大丈夫なのでしょうか?人間には美味しい魚ですが、犬に与えて良いか分からず悩む方もいらっしゃいますよね。そこで鮎を与えても大丈夫なのかを紹介していきますので、ぜひ内容をご確認ください。

犬は鮎を食べても大丈夫!

犬は鮎を食べても大丈夫

鮎は犬に対する毒性を持たない魚ですので、注意点にさえ気をつければ食べても大丈夫です。与える時は人間がしっかりと注意してあげてください。

もともと犬は、肉食の動物でしたが現在は雑食性であるため、肉や野菜だけでなく魚も食べることができます。人間と暮らすようになって食生活が変わり、現在は魚を始めとして肉以外の物も食べるようになったのです。

魚の成分を含んだドッグフードも、近年は多く販売されています。肉に対するアレルギーを持つ犬に、魚や野菜によるドッグフードを与えているという方も多いでしょう。

鮎だけを主食として与えることはできませんが、おやつやトッピングとして少量を食べるなら問題ありません。栄養も豊富であるため、健康をサポートしてくれると考えられます。

ただし、子犬や体調を崩している犬、老犬については注意が必要です。鮎を与えるなら健康な犬に、少量を与えるようにしましょう。

犬が鮎を食べることで期待できる効果

犬が鮎を食べることで期待できる効果

犬が鮎を食べることで期待できる効果には何が考えられるのでしょうか。メリットがあるなら与えたいと考える方もいらっしゃいますよね。鮎には以下のような効果が期待できるとされています。

  • 細胞の老化を防ぐ
  • 犬の成長をサポートする
  • 貧血を防ぐ

鮎は愛犬との健やかな暮らしをサポートしてくれる可能性がある食材です。1つずつくわしく紹介していきますので、ぜひ内容をチェックしてみてください。

細胞の老化を防ぐ

鮎には、抗酸化作用を持つビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは、活性酵素の働きを抑えて細胞の老化を防ぐとされる成分です。犬にとってもビタミンEは大切で、毛艶の美しさや若々しい皮膚を保つ働きをします。

またビタミンEは、活性酸素を無害化したり、動脈硬化を予防したりするとも言われる成分です。定期的に少量の鮎を与えることで、老化を抑える働きが期待できるでしょう。

成長をサポートする

鮎には、カルシウム・マグネシウム・リン・鉄分・マグネシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。

ミネラルは、タンパク質や脂質、炭水化物などの効果を補助してくれる成分です。そのため犬が鮎を食べることにより以下のような効果が期待できます。

  • 骨や歯を丈夫にする
  • 体調を整える

少量の鮎を摂取することにより、犬の成長をサポートできるでしょう。

貧血を防ぐ

鮎はビタミンB12を豊富に含んでいる魚です。このビタミンB12には、以下のような働きがあるとされています。

  • 貧血の予防
  • 疲労回復
  • 精神の安定

犬に対して特に期待できるのは、貧血の予防であると考えられます。そこで貧血の症状を持っている犬に、鮎を与えてみるのも良いでしょう。

犬に鮎を与える時の注意点

犬に鮎を与える時の注意点

健康な犬に鮎を少量与えるのは問題がないものの、注意点があります。注意点を踏まえたうえで、鮎はおやつやトッピングとして少量与えましょう。

なお、病気などによりタンパク質やミネラルなどの摂取制限を受けている犬については、獣医師の指導を受けてください。また子犬や病気がある犬、老犬には鮎を与えるのは避けると良いでしょう。

犬に鮎を与える時の注意点として、ここでは以下の4つを紹介します。

  • 人間用に味つけ調理された鮎は与えない
  • 鮎はよく加熱し骨を取り除いてから少量ずつ与える
  • 鮎の内臓は取り除いて身だけを与える
  • 鮎を与えるのならアレルギーに気をつける

注意点についてくわしく説明していきますので、与える際には気を付けましょう。

人間用に味つけ・調理された鮎は与えない

犬に鮎を与えるなら、人間用に味つけ・調理された鮎は与えないようにしましょう。なぜなら、人間用の料理を与えてしまうと、塩分過多・糖分過多になってしまう可能性があるからです。

代表的な鮎料理と言えば「鮎の塩焼き」「鮎の甘露煮」などですよね。どちらも人間にとっては美味しい料理ですが、犬に与えるのはやめましょう。

鮎の塩焼きは、外側に大量の塩がついています。皮を外して身だけを与えるなら問題ない可能性もありますが、塩が付着する可能性を考慮すると、避けるのが安心です。

甘露煮には、塩を使わないのが一般的ですが、砂糖・醤油などが含まれていますので、避けることをおすすめします。犬に鮎を与えるのなら、人間用に味つけしていないものを選びましょう。

鮎はよく加熱し骨を取り除いてから少量ずつ与える

犬に鮎を与えるなら、よく加熱して骨を取り除いてから、少量ずつ与えてください。

「人間が刺身で食べるほど新鮮な魚なら犬も生で食べられる」というのが一般的な説です。そして新鮮な鮎であれば、刺身で食べられるものもあります。

そのため、鮎を生で与えたとしても問題ない可能性はあるものの、避けるのが安心です。鮎を与えるなら、しっかり中まで火を通したものを与えるようにしましょう。

また、犬は与えられた食事をまるのみしがちな生き物です。人間とは歯の仕組みが違うため、口に入れたものを細かくすりつぶすことがありません。

鮎をそのまま与えてしまうと、骨を噛まずに飲み込んでしまい内臓を傷つける可能性があるため、注意が必要です。もし犬に鮎を与えるのなら、面倒でも骨・エラなどは取り除き、ほぐした身を少量ずつ与えましょう。

鮎の内臓は取り除いて身だけを与える

犬に鮎を与えるのなら、可能な限り内臓はきれいに取り除いてあげましょう。

なぜなら、魚の内臓には「アニサキス」という寄生虫が潜んでいて、嘔吐や腹痛などの激しい症状を伴う食中毒を引き起こす可能性があるからです。

人間でもアニサキスによる食中毒にかかると、かなり苦しむことになります。過去にアニサキスによる食中毒を経験してつらい思いをした方もいるでしょう。

川魚は海水魚よりも寄生虫のリスクが高いため、内臓はなるべく取り除くのが安心です。もちろん完全に加熱するか冷凍すれば、アニサキスによるリスクは軽減できます。

しかし加熱しきれていない可能性を考慮すると、内臓は取り除くのがベストです。アニサキスによる食中毒を防ぐためにも、鮎は必ず身だけを与えるようにしましょう。

鮎を与えるのならアレルギーに気をつける

犬に鮎を与えるのであれば、アレルギーにも気を付けなくてはなりません。特にもともとアレルギーを持っている犬なら、鮎を与えるのは避けた方が良いでしょう。

鮎や魚に対するアレルギーがあるか分からないなら、まずは少量を与えてから様子を見ます。摂取量にもよりますが、アレルギーを起こすと以下のような症状が出る可能性があります。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 発疹(痒み)
  • 目の充血
  • 抜け毛

もし鮎を与えたあとにアレルギーと思われる症状が犬に見られたら、放置せず獣医師に相談してください。様子見をしても良いかの判断も獣医師にしてもらうのが確実で安心です。

なお症状が出た時に、自宅で無理に吐かせようとするのは大変危険ですのでやめましょう。獣医師の診察・指示を受けたうえで、投薬など適切な対処を行ってくださいね。

まとめ

鮎は犬の健康をサポートしてくれる栄養素を豊富に含んでいる魚です。適切な量を与えることにより、犬の健康に役立てられるでしょう。

ただし健康に良い魚だとしても、与え方には注意が必要です。塩分過多・糖分過多にならないよう、人間用に調理した鮎は避けてください。

特に注意したいのは、人間が大好きな「鮎の塩焼き」や「鮎の甘露煮」です。塩焼きは皮やヒレには大量の塩がついているので、そのまま犬に与えるのはNGとなります。甘露煮も砂糖や醤油を含んでいる食べ物であり、犬には適しませんので避けましょう。

犬に鮎を与えるなら、味つけをせず、よく加熱した鮎の身だけをほぐして与えるのがおすすめの方法です。注意点に気をつけたうえで、愛犬の健やかな暮らしに鮎を取り入れてみてくださいね。

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