こんな時は脱水に注意!
夏場は人間でも沢山汗をかきますし、はぁはぁしている愛犬を見れば、脱水しているのでは?と心配して、早めにいろいろ対策を取られると思います。
それに対して、冬場は寒く、汗もあまりかかないため、脱水なんておこらないだろう・・と思われている方がほとんどではないでしょうか?
ところが、現在、冬場におこる ”隠れ脱水” が問題視されるようになってきました。
脱水症状のチェックのしかた
皮膚の張り
犬の肩付近、皮膚がたるんだところをつまんでから、はなします。脱水症状をおこしていない、健康な犬であれば、皮膚はすぐに戻りますが、脱水症状をおこしている犬の場合、戻りが遅くなります。
歯茎の色
歯茎を指で白くなるまで押します。指を離してすぐにピンク色に戻れば正常ですが、なかなか戻らない場合には脱水が疑われます。
歯茎のネバつき
歯茎がねばついている場合にも脱水症状が考えられます。つるっとしていれば問題はありません。
また、いつもに比べて明らかに元気がない場合、脱水症状を疑ってみてください。
いつもよりも目が落ちくぼんでいる場合も、脱水が考えられます。
冬場に脱水がおこる原因
冬の乾燥した外気が体内の水分を奪っていきます。
冬場はとても空気が乾燥する季節。
気温が下がると気づかない間に、体内の水分が奪われていきます。
室内で飼われる犬が多くなってきたため
昔と違い、今は完全室内で飼われる犬が増えてきました。
室内、しかも人間と一緒となると、人間の体温に合わせたエアコンが効いた室内に、犬達もいることになります。
こたつやホットカーペットの上で一日過ごすと、水分が蒸散します。冬の乾燥肌はこのようなことが原因になっていることが多いです。
家屋の密閉性が高まったため
昔の日本家屋などと違って、今の住宅は気密性が高くなっています。
気密性の高い室内でエアコンを使うので、乾燥が更にひどくなっています。
また、ふすま、たたみなどは、適度に水分を出し入れする機能もありましたが、今、そういった昔ながらの日本家屋に使われていたものが使われなくなったことも原因とされています。
こんなワンコは冬場の脱水に要注意
シニアの犬たち
シニアのワンコたちが、食欲が落ちてきた時は要注意です。
食事からもある程度の水分をとっていますので、その食事の量が減れば、必然的に摂取する水の量も減る事になります。
また、動くことがおっくうになり、水場まで自発的に水を飲みに行かなくなる場合も多くなります。
ファンヒーターやこたつなど暖房器具を陣取る犬たち
犬が寒さに強い・・・というのは迷信?と思われるほど、寒がりのワンコは多いですよね。
特に小型犬はこたつの中にもぐりっぱなし、ホットカーペットから動かない、ファンヒーターの前を占拠・・・なんて子も多いかと思います。
こういった子たちも、脱水になりやすいですので、注意してあげましょう。
正しいポカリスエットの与え方
脱水症状が疑われた時に、水を与えなくては・・と思われる方が多いと思いますが、汗、嘔吐、下痢などで水分が失われている場合には、体内から水と一緒に、ナトリウムなどの電解質が失われています。
そこへ、水だけを与えてしまうと、体内の電解質のバランスが更に狂いますので、逆に症状を悪化させてしまいます。
脱水が疑われる場合には、ポカリスエットなどの電解質を含んだものをあげると効果的です。
犬にポカリスエットを与える時の注意点
必ず薄める事!
ポカリスエットの原料を見てみましょう。
- 砂糖
- 果糖ぶどう糖液糖
- 果汁
- 食塩
- 酸味料
- 香料
- 塩化K
- 乳酸Ca
- 調味料(アミノ酸)
- 塩化Mg
- 酸化防止剤(ビタミンC)
原材料は、入っている量が多い物から書かれています。
つまり、ポカリスエットの場合、砂糖、加糖ぶどう糖液糖と、糖分が一番多いことになりますね。
ポカリスエットは、人間用の飲み物ですので、人間の体にあわせて作られています。
犬は人間ほど糖分を必要としませんので、このまま与えてしまうと、かなりな糖分の取り過ぎになってしまいます。
ポカリスエットを犬に与える時には、必ず3-4倍に薄めてあげるようにしましょう。
量を少な目に。
脱水しているから、いっぺんに沢山飲ませなきゃ!と思われるかもしれませんが、それも逆効果になる場合があります。
小型犬でしたら、薄めたポカリスエットを大さじ1杯くらいずつ、1-2時間おきにあげます。
まとめ
夏場だけではなく、冬場にもおこりやすい脱水症状。人間と違って犬の場合、発見が遅れがちです。
脱水になる前に、気を付けて水分を多めにとらせる、室温をあまり高くしない、暖房器具に長時間あたらせない、などの対策をとるようにしましょう。
また、軽度の脱水症状であれば、薄めたポカリスエットを与えることで、状態がよくなると思います。
重度の場合には、もちろん、すぐに動物病院に行ってくださいね。
ユーザーのコメント
40代 女性 TIKI
10代 女性 のんのん
20代 女性 すず
20代 女性 芽衣子
スーパーやコンビニで直ぐに買えますし熱中症の応急処置の時に便利だと思いました!また、これから暑い季節に入るので、使わないようにはしたいですが、もしもの時に備えて、愛犬のためにポカリスエットを常備しておこうと思います!
30代 女性 ちびまま
40代 女性 ととりこさまんさ
冬の脱水症状については特に、飼い主さんのケアや観察不足から起こることが大半です。
食事の際や就寝前後の水分補給、室内の温度や湿度には気を使ってあげたいものです。
しかし、何かの異変が起こったり、嘔吐や下痢があり水分を摂らせるのがベストと判断される場合には、水だけを大量に摂るよりは人間でいう「ポカリ」的なものを摂らせる方がいいでしょう。
人間用のポカリスエットを薄めなくても、今ではペットスエットという製品が作られています。ペット向けに開発されていますので、より安全ではないでしょうか?
成分は
果糖ぶどう糖液糖・食塩・ラクトスクロース・塩化K・香料・パントテン酸Ca・保存料(安息香酸Na)・クエン酸・クエン酸Na・甘味料(アセスルファムK)
500mlで180円前後ぐらい、賞味期限は製造日より24ヶ月と保存もきくので、ホームセンターやペットショップ等で見かけたら、万が一の時のために備蓄しておくのもいいのではないでしょうか?
女性 mocmoc
愛犬は薬の影響もあって今は水をよく飲んでくれていますが、それでも脱水の症状はあります。皮膚が乾燥気味でフケもあり、口内のネバつきもあります。元気もあり調子も良いのは幸いですが、ただ水分を取ればいいというわけではないようです。
治療のために皮下点滴を入れたことがあります。調整されたものなのでさすがに吸収も早く、必要なところに行き渡るので皮膚の乾燥が改善されていました。ポカリは水道水と違い体内に吸収されやすいので、点滴のように効果も高いと思います。
人間用では薄める必要がありますが、今は犬用のポカリやアミノ酸の含まれる水もあるのでそちらを与えた方が心配ないかと思います。
女性 sarang
人間も犬も知らず知らずのうちに脱水症状を引き起こしてしまっていることがあります。
人間は不調を感じて自分で対処することができますが、犬は「あ、脱水症状だ!」なんて自覚できません。
普段から水を飲む回数や量が少ない犬は注意が必要ですし、シニアになると水を飲む回数も量も自然と減りますし、手足が不自由になり水を飲みたくても自ら飲めない子もいますから十分な注意が必要ですよね。
ポカリスエットですが、この記事にも書かれているように人間用の飲み物ですし、人間のカラダに合わせて作られています。
犬にとっては糖分が高すぎますし、ポカリスエットを与えるときは「数倍に薄めてあげましょう」と獣医さんからも指導されるものです。
【PET SWEAT】ってご存知でしょうか。アース・バイオケミカル株式会社の商品なのですが、大塚製薬株式会社やアース製薬株式会社などと同じ大塚グループの企業商品です。
ペットスウェットは、ペットの体液に近い電解質組織で水分とミネラルを素早く補給することができます。
皮膚や被毛の健康サポートに良いパントテン酸Caを配合し、お腹の環境を整えてくれるラクトスクロースも配合されています。
ヨーグルト風味なので美味しく飲んでくれると思います。
クランベリー抽出物が配合されたゼリータイプもあります。
失われた水分と必須アミノ酸を素早く補給することができる【アミノペッツ】という商品もありますし、ペット用の天然水(深井戸水を使用したナチュラルミネラルウォーター)もあります。
人間用のポカリスエットを与える理由が「電解質が含まれているから」ということなのであれば、ペットの体液に近い電解質組織で水分とミネラルを素早く補給することができるペットスウェットの方が私は断然おすすめです。
それ以上に重要なことは「水分(水)をこまめに補給してあげる」ということだと思います。
あまり水を飲んでくれないときには、ドッグフード(カリカリタイプ)をお湯でふやかして与えることでも水分補給になります。
ポカリスエットやペットスウェットは水を飲んでくれないとき、脱水症状になってしまったときなどの応急処置として飲ませてあげて病院へ行く、などの利用が良いのではないかと思います。
ポカリスエットやペットスウェットを与えることがないように水分(水)をこまめに補給してあげることが最も重要です。
あまり水を飲まない子やシニア犬の場合は、まずは獣医さんに相談してみましょう。
ポカリスエットやペットスウェットは糖分が高いですし、与えなければならないものではないですし、できることならば与えない方が良いものだと思います。
与えることがないように飼い主さんがしっかりと管理してあげれば済みます。
女性 おのの
ポカリスエットといえばしっかりした塩分を感じるイメージでしたので4倍に薄めて大さじ1杯を1時間おき、というのを知り安心しました。
ポカリスエットの他にも様々なメーカーからスポーツドリンクがでていますが、やはりポカリスエットの成分が一番バランスが良いのでしょうか。
それから脱水症状のチェック方法なども丁寧に解説してあってとても有難いです。
つい暑い夏に限ったことだと思いがちですが、冬にも気をつけることを再認識できてとてもよかったです。
女性 patata
女性 Romane
確かに、汗をかかないワンコはハァハァいうことで体温調節をしているのですが、それでもやっぱり暑い時はキツイんだろうなと思うほどぐったりすることもあります。
かといって、人間のように「お水飲みなさい」といってもほんの一口、二口を飲んでも水分補給にはなりませんよね。
もっと飲みなさいっていっても分かるはずもなく。
ちょっと心配なのは匂いに敏感なワンコが薄めたポカリスエットを飲んでくれるのかどうか気になるところですが、
ちょうど暑くなってきた今日この頃なので、ぜひうちのワンコでも試してみたいと思います。
きちんとワンコ用に脱水症状の時はOS-1のような水分、塩分補給のドリンクなどがあればいいですね。
これからの季節、ワンコの体温管理&調節こまめに気をつけて上げたいと思います。
女性 コロ
女性 ゴン吉
空気も乾燥しているので、水分が足りないと皮膚が乾燥してフケが出ていることがあります。うちは高齢犬なので余計に乾燥しやすいです。
人間用ポカリは人間でも飲みすぎると糖分の摂りすぎになるので、犬には犬用のポカリがいいと思います。今はホームセンターに行けば割と置いてあるので1本常備しておくと安心です。
女性 織田
脱水は本当に怖いです。愛犬は目が大きいので特に乾燥が酷いです。ポカリのように、早く体内に吸収するものは本当に助かります。