犬はうどんを食べても大丈夫?量の目安・与え方、注意点について解説

犬はうどんを食べても大丈夫?量の目安・与え方、注意点について解説

日本人の国民食として好まれているポピュラーなうどん。そんなうどんは犬が食べても大丈夫なのでしょうか?犬に与える際の目安量や注意点、栄養価についてまとめました。

犬にうどんを食べさせても大丈夫!

犬にうどんを食べさせても大丈夫

結論から申し上げますと、基本的に犬にうどんを食べさせても大丈夫です。

「うどんを食べたそうにしているけど大丈夫かな?」
「ちょっと目を離した隙にうどんを食べちゃったけどいいの?」

など疑問に思われている方にとっては、犬がうどんを食べられる事実はうれしいものですよね。ただし、うどんを与える際には注意も必要です。

うどんは、ご飯やパスタなどの炭水化物(100g中35~50g)に比べれば、約20gと炭水化物は低い方です。

ですが、アレルギーなどが出やすい食材でもあり、塩分も含まれているため、愛犬が好んで食べるからという理由だけで与え続けると、思わぬ落とし穴にはまってしまうことも。

では、具体的に犬にうどんを与えるとどんなメリット、デメリットがあるのか、与え方や注意点などをご紹介します。

犬がうどんを食べることで期待できる効果

犬がうどんを食べることで期待できる効果

一般的にうどんに使用されている原材料は「小麦粉」「塩」「水」の3種類と実にシンプルです。そのうち、小麦粉に多く含まれる炭水化物は、体に素早く吸収されるエネルギー源となってくれます。

また、タンパク質も豊富に含まれている「うどん」。

タンパク質は、骨や筋肉、内臓、血液、皮膚などを構成するためにとても大切な成分で、うどんに含まれる炭水化物には、タンパク質の栄養を効率良く摂取できるメリットがあります。

さらに、ゆで時間によって食感を変えることができるため、手作りごはんにも容易に取り入れることができ、食欲のないシニア犬などにおすすめです。

犬にうどんを与え方・量の目安

犬のお腹に負担をかけないうどんの与え方

犬にうどんを与える場合、出来ればお腹に負担をかけないように与えたいものです。また、トッピングとして与える場合、犬の体格等によって与える量にも違いがあります。

その点についても合わせて確認していきましょう。

生麺も乾麺もよく茹でて柔らかくする

生麺でも乾麺でも、普段人が食べる時よりも若干柔らかく茹でてあげるようにしましょう。飲み込む力や消化吸収が衰える老犬に対しては、誤嚥につながらないように特に気にかけてあげてください。

うどんは短くカットしてから与える

うどんは柔らかくするだけではなく、短くカットして与えることも大切です。

小麦粉で作られているにも関わらず消化が良いうどんは、そのままの長さで与えそうになりますが、犬は麺をすすることができないため、長いまま与えると喉に詰まらせてしまう可能性があります。

うどんは5~8mmの長さにカットするのがおすすめです。小粒のドッグフードサイズをイメージしてカットするとちょうど良いかも知れません。

おやつやトッピングとして与える場合は少量にする

うどんをおやつやトッピングとして与える場合、通常与えているドッグフードや手作り食の量に合わせて加減しましょう。

一般的に犬におやつを与える時の上限は、ドッグフードに対して10%以内が適量とされています。体型別の目安はこちらです。

  • 超小型犬(3kg)=26g(うどん3本)
  • 小型犬 (5kg)=40g(うどん5本)
  • 中型犬(20kg)=112g(うどん14本)
  • 大型犬(30kg)=152g(うどん19本)

個体や体調、年齢によっても量は異なりますので、与えすぎには注意しましょう。

犬にうどんを食べさせる時の注意点

犬にうどんを食べさせる時の注意点

犬に何かしらの制限がある場合や体質はどうなのかなど、いくつか注意点があります。愛犬に当てはまる項目がないか確認しましょう。

小麦アレルギーが出ないかよく観察する

小麦アレルギーは、実際に食べさせてみないと分からないことが多いため、初めて与える場合は、少量から試すことが大切です。

個体差があるものの、基本的には15分足らずで症状が出る即時型と、6~48時間後に症状が出る遅発型があるため、この時間帯に気をつけた上でアレルギー反応が出ないかよく観察してください。

愛犬に異変がなければ、その子の体重、体型に合わせて量を調整しましょう。

塩分摂取量に制限がある犬には与えない

愛犬が腎臓を患っていたり、心臓になにかしら問題を抱えていたりするような場合には、うどんを与えないように気をつけてください。

うどんには食塩が使われているため、腎臓病や心臓病を患っている犬や高齢の場合は、少量であっても体に負担がかかる可能性があるので、必ず獣医師に相談することをおすすめします。

味付けされたうどんや薬味などは避ける

犬にうどんを与える時には、味付けしたうどんなどにも気をつけましょう。人間用に作った出汁の効いたお汁には、塩分等が含まれているため、愛犬に与えないようにしましょう。

また、薬味である長ネギや香辛料に使われるワサビや七味なども、犬にとっては中毒症状を起こしてしまう危険性があるので、犬に与える際は味付けなしで与えましょう。

過剰摂取による肥満や栄養不足に注意

うどんは、他の麺類と比べるとカロリーが少ない食材です。

一般的に100g当たりの茹でうどんのカロリーは、100kcal~130kcal、茹でパスタの160kcal程度と比べるとカロリーが低いことがわかります。

しかし、炭水化物を比較的多く含んでいるため、多く摂りすぎれば肥満の原因や栄養の偏りにもつながってしまいますので、目安量はしっかりと守るように心掛けてあげてください。

まとめ

犬にうどんを食べさせる時の目安量や注意点をご紹介しました。

手作り食としてうどんを与える場合には、野菜や肉などの他の食べ物とも相性よく使える食材なので栄養を摂取できとても重宝するでしょう。

季節を問わず色々なレパートリーを加えられるうどん。

与える際の目安量に注意する必要や食べ過ぎないための気配り、また小麦に対するアレルギー反応の有無などの注意は必要ですが、手軽に調理できるのがうどんの一番の魅力でもあります。

主食のトッピングとしても、手作り食の第一歩としても、栄養バランスを考えて、安全に愛犬に与えてみてはいかがでしょうか?

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