犬に栗を与えても良いの?
秋と言えば、食欲の秋。そろそろ栗が美味しい季節になりますね。
焼き栗や、栗ごはん、中には栗拾いに行かれる方もいるのではないでしょうか。
私も栗が大好きで、よく甘栗を食べますが、愛犬がとても食べたそうに栗を見つめていたときがありました。
しかし、そこでふと「栗は犬に与えても良いものなのかな?」と疑問に思い、さっそく調べてみることにしました。
基本的に栗はあげても良い食べ物です
犬に与えてはいけない食べ物と言えば、「玉ねぎ」や「長ネギ」、「チョコレート」などように、摂取すると死に至るような強い中毒物質が入った食べ物ですよね。
「栗」にはそのような中毒物質が入っていないので、基本的には「問題ありません」。
ただし、「アレルギーなど体質として合わない場合」は注意が必要です。
また、一度に大量にあげたり、そのまま丸ごとあげたりすると体調を崩す恐れがありますので適量与えるように注意する必要があります。
このように注意点もありますが、人間にとっても栄養満点で美味しい栗。犬にとってもメリットがあるはず・・・
それでは、「栗」はわんちゃんにとって、どんなメリットがあるのでしょうか?詳しく見て行きましょう!
栗は栄養がたくさん!
栗を食べると便秘解消に…?
栗の栄養を見てみると意外に水分量が多く、58%が水分のため水分補給になり、食物繊維は100gあたり4.2gあるので、量を食べ過ぎなければ便秘解消にも繋がることが期待できます。
また、100gあたりカロリーは164kcalあり、タンパク質は2.8gあるので、ご飯を食べなくなった犬の栄養補給にもなるのではないでしょうか。
その他、マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルが豊富ですし、ビタミン類(ビタミンA・B1・B2・C)も含まれている栄養満点な食べ物なのです。
与えるときの注意点
ここまで栗の良いところをお伝えしてきましたが、やはり、愛犬に与える際には注意が必要です。
①あげすぎに注意!
栗は消化しづらい食べ物なので、あげ過ぎてしまうと消化不良で便が緩くなって下痢になったり、嘔吐したりする可能性があります。
また、カリウムも多く含まれているため、利尿作用によりおしっこの回数が増えたり、場合によってはおもらしをしたりすることもあります。
何より、栗は炭水化物が豊富に含まれている食べ物なので、カロリーも多く大量にあげてしまうと、太る原因となります。栗をたくさん食べることで、お腹がいっぱいになり、普段の食事が入らず栄養が偏ってしまうことも考えられます。
あげる量の目安は?
その犬によって大きさが異なりますので、どれくらいの量を与えて良いのか一概には言えませんが、与える量の目安としては15g程度としてください。超小型犬の場合はこれでも多いかもしれませんので、予め獣医師へ確認しておくと良いかもしれません。
ちなみに、栗15g程度=中くらいの栗1個程度となります。
②稀なアレルギーに注意!
ごく稀に栗を食べることでアレルギー反応を引き起こす犬もいます。その場合、少し食べただけでも嘔吐、下痢、目の充血、湿疹、じんましん、体中をかゆがる、元気がなくなるなどの症状を発症することがあります。
食べてからすぐに嘔吐しからといって、アレルギーと断定することはできませんが、初めて栗を食べさせるときは、本当にわずかな量を与えてみて、何か変化がないかしばらく様子をみることをオススメします。
嘔吐の症状が出た場合
その後症状が落ち着いているようなら様子を見る。
下痢の場合
炭水化物の摂りすぎの可能性があるため、タンパク質を多めに与えて、下痢が治まるか様子を見る。
他に、何か変わった様子がみられた場合は、体に合わなかったということなので、与えることを控え、症状が治まらない、悪化するような場合は、早急に動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらいましょう。
③「そのまま生」はNG!
上記でも述べましたが、栗は消化しづらい食べ物なので、生で与えたり、皮付きのまま与えたりすると消化不良の原因となるため、皮を剥いて加熱してから与えましょう。
※栗の皮は消化できません!
また、加熱して皮を剥いたからといってそのまま与えてはいけません。栗は、表面がつるつるして丸いので、丸呑みしやすく、そのまま栗が消化されず、腸に詰まってしまうケースがあります。腸に詰まると、腸閉塞などで最悪の場合、亡くなる危険性がありますので、必ず細かく刻んだり、裏ごししたりなど、消化しやすいよう与えてください。
栗を使った多くの料理が存在しますが、栗きんとんや甘露煮など砂糖を使用しているものを食べさせると、味を覚えてしまいドッグフードを口にしなくなる可能性があります。与える際は、砂糖を使用しない方法で、素材そのものの味を味わってもらいましょう。
まとめ
調べた結果、少量であれば与えても問題がありませんが、与える際には加熱すること、細かく刻む、もしくは裏ごしすること、最初はほんのわずかな量にすることなどいくつか注意点があることがわかりました。
与えた後に、何か変わった様子が見られた場合はすぐに与えることをやめて、症状が治まらない、悪化するようなことがあれば、早急に動物病院へ連れて行き、獣医師に診てもらう必要がありそうですね。
しかし、量の目安や与え方をきちんと守れば、愛犬にも秋の味覚のひとつでもある栗の魅力を、教えてあげることができるのではないでしょうか。
▼犬が食べてはいけないものについてもっと知りたい方はこちら
犬が食べてはいけないもの一覧
ユーザーのコメント
20代 女性 らずべりー
この時期は、わんちゃん用のオヤツにモンブランや栗を使ったクッキーなど売られていますよね。モンブランやマロンパイなど、わんちゃん用のスイーツも豊富になってきました。
我が家の愛犬たちも栗は好きみたいで、中でも甘露煮のように甘く炊いた柔らかい栗が好きなようです♪
さすがに栗の甘露煮などは砂糖を使用していますし、わんちゃんにとっては良くないためあげる事は出来ないので、栗を茹でて皮を剥いたあと軟らかめに茹でてあげています。
ただ単に美味しいだろうとオヤツとしてあげていましたが、便秘解消やカルシウムやマグネシウムやビタミンなどの栄養素が入っているので体にも良いんですね。美味しくて栄養素もたっぷり。
生のままあげないで茹でたさいにも薄皮はむくなど気をつけてあげる必要があり、そのまま一粒あげるより、割ったり、ペースト状にしたりと愛犬の食べ方に合わせてあげて下さい。
うちでは時間があるときは栗を潰してヤギミルクを少し加えてペースト状にして、小さめクッキーの上に絞り(なんちゃってモンブラン)を作ったりします。
栗、サツマイモ、かぼちゃなとなど秋には美味しい食べ物がたくさんありますよね〜ついつい食べ過ぎてしまいがちですが、愛犬に与えるのもほどほどに注意しつつ秋の味覚を楽しみましょうね♪
40代 女性 セイディ