「ダップー」とはダックスとトイプードルのミックス犬!
ダップーというのは、名前からも分かる通り、ダックスフンドとトイ・プードルを掛け合わせたミックス犬です。
ダックスフンドとトイ・プードルは現在どちらも人気犬種ランキングの3位以内に入るくらいのポピュラーな犬種です。ですから、その2種類を掛け合わせたダップーが人気となるのも自然なのかもしれませんね。
ダックスとプードルどちらも飼ってみたいけど選べない!なんていう場合には、ダップーを飼ってみるという選択肢もあるのでは無いでしょうか。ちなみにミックス犬という言葉は、従来の「雑種犬」という意味で使う人もいますし、ダップーのような一代ミックス(異なる純血種を両親に持つ雑種)を指す言葉として使う人もいます。ここでは、一代ミックス犬をミックス犬と呼ぶことにしますね。
ミックス犬は、両親のどちらに似るかによって、見た目や性格がかなり左右されてきます。同じかけ合わせでも、その遺伝情報の比率次第では、見た目や性格が大分変わってくるので、意外性もあり、成長するまでどのようになるかが分からない所も、飼い主にとっても魅力的な部分なのかもしれません。ただし、遺伝的特徴の種類によっては「ほぼこうなる」という特徴もあります。ダップーの場合、胴長短足の体形は子どもに受け継がれるようです。
ダップーの性格
性格
- 好奇心旺盛
- 活発
- 怖いもの知らず
- 遊び好き
- 聡明
- 従順
- 社交性がある
ミックス犬はそれぞれの両親が違う犬種であるため、どちらの性格や気質を色こく引き継ぐかによって異なってきます。更に同じ犬種でも個体差が結構あるので一概には言えません。
ただ、ダックスフンドの性格は、一般的に好奇心が旺盛で活発。怖いもの知らずな面もあり、そして遊び好きです。トイプードルの性格は非常に聡明で飼い主に従順であり、元気が良く活発です。
他の犬や動物とも仲良く出来る子も多いので、多頭飼いや他の動物と一緒に飼うことにも適しているかもしれません。以上の点から、どちらの犬種に近い性格になったとしても、大変飼育がしやすく愛らしい性格だというのに変わりはないでしょう。これからどんな子に育つのかというのも、ダップーを家族に迎える楽しみの一つだと言えますね。
ダップーの特徴
成犬の大きさ
- 体重:4.5Kg〜5.5Kg
- 体高:24cm程度
ダップーの大きさとは言っても、ミックス犬であるためどれくらいの大きさの個体になるかは純血種ほどはっきりしないかもしれません。
しかし、一般的に言われているダップーの平均体重は4.5〜5.5Kg程です。また、平均体高は24cm程と考えられています。ダップーの大きさは、両親犬がどれくらいの大きさであったかにもよって異なるだけではなく、どちらの両親に似るかにもよって大きさや容姿が随分と変わってきます。
ミニチュアダックスフンドでもトイプードルでも、可愛い犬種であることは間違い無いのですが、大きさも含めて純血種よりも見た目が個体によって様々なため、自分の好みの容姿にあった個体を探せるというのもダップーをはじめとするミックス犬に人気が集まっている理由です。
両親犬が小型犬であるため、そこまで大きな個体はいないでしょうが、どれくらいの大きさになるかは成犬になってみないとわからないというのが現実です。
被毛の種類
- ショート(短毛)
- ロング(長毛)
- ラフ(癖毛)
- ストレート(直毛)
被毛についてはどちらかというとトイプードルの特徴を色こく引き継ぐ個体が多いようです。被毛の長さはショート・ロング・ラフの三種類が確認されており、トイプードルと同じ巻き毛のカーリーヘアになる個体が多いとのこと。
ただ、中にはロングヘアーのミニチュアダックスのようなサラサラヘアーになる子もいるようですので、必ずしもトイプードルのような巻き毛になるとは限らないというのは覚えておきましょう。被毛カラーについては以下のものが確認されています。
毛色の種類
- ブラック
- ブラウン、レッド系
- ホワイト、クリーム系
- ブラックタン
特に人気が高いのが黒のダップーのようです。また、単色だけではなく、ブラックタンなど2色のコンビネーションがある個体もあります。どのようなカラーになるかも、わからないのがミックス犬のいいところだと語る愛犬家もいますので、ミックス犬を迎えるときは成長するにつれてどのようなカラーになるのかを楽しみながら見守ってはいかがでしょうか。
ダップーの子犬の値段
価格の相場
10~15万円前後
ダップーの子犬は人気が高いため、全国各地で繁殖をされている犬種ではありますが全国的にポピュラーな純血種とは違うため、中には手に入りにくい地域もあるでしょう。そのため、子犬の値段に関しても地域やタイミングによって差が生まれやすいのがミックス犬の特徴でもあります。
そのためダップーの販売価格については目安しか言えませんが、だいたい10~15万円前後で販売されているようです。ただ、両親犬がチャンピオンであったり、血統や見た目によってはもっと高額な値段が付いていることも。
さらに、ダップーを始めとしたミックス犬の人気が高まっているため、高い場合は30万円以上することもあります。どのようなルートでダップーを迎え入れるかにもよりますが、タイミングによっては高額になる可能性もあるというのは覚悟をしておきましょう。
ダップーをブリーダーから迎えるには
ダップーの子犬を手に入れる方法ですが、最近はミックス犬の流行りもありペットショップでも購入できるようです。しかし、両親の性質を良く見極めた上で子犬を飼いたい方には、ブリーダーからの購入がお勧めです。
ネット上でも、良く探せばブリーダーから直販出来るサイトもありますし、ブリーダーに両親について質問したり、見学に行ったりする事も出来ます。
せっかくの新しい家族を迎えるのですから、慎重に相性の合う子を探したいですよね。ただ、ダップーはとても人気の高い犬種であるため、ネットで掲載された直後に飼い主が決まってしまうというのも珍しくはありません。
どうしてもダップーを迎え入れたいのであれば、あらかじめダップーの出産予定を確認し生まれる前から犬舎を見学させてもらったり、子犬が見れるようになったらすぐに面談ができるように手配をしたりしておくのがおすすめですよ。
ダップーの里親になるには
ダップーは人気の犬種であると同時に、里親募集をされることもあります。里親募集をされる理由は様々で、飼い主によって保健所に持ち込まれた子や、家庭の事情により飼えなくなった子などがいます。
あまり子犬の募集がされることはありませんが、人間の身勝手な理由ややむを得ない事情で飼い主と離れ離れになった不幸な犬の命を救える制度でもあります。
里親募集はネットの掲示板で確認ができるほか、保健所に問い合わせたり、お近くの犬の保護団体に問い合わせても良いでしょう。また、地域の情報誌にも「犬譲ります」という文言と共に掲載されることもありますので、ぜひチェックをしてください。里親制度を利用して不幸な目にあっているダップー達を救ってはいかがでしょうか?
ダップーの飼い方
環境
ダップーは外飼いには向いていない犬種であるため、基本的には室内飼いとなります。小型犬ではありますが、運動が大好きで活発な子が多いので室内や敷地内で十分に遊んであげる他にも十分な散歩が必要です。そして、寂しがりやな一面もあるため一日のうちで数時間は遊んであげたり構ってあげたりする時間を作りましょう。
運動
両親犬であるミニチュアダックスもトイプードルも運動量は多いため、ダップーも十分な運動量を確保してあげましょう。毎日30分以上散歩に連れて行くのはもちろん、ドッグランなどに連れ出してたくさん運動をさせてあげましょう。
ただし、ドッグランなどで自由遊びをする際には、関節を痛めたり怪我をしないよう、十分に注意を払ってください。
餌
ダップーの親であるトイプードルをはじめとした小型犬では消化不良がよく見られます。そのため、餌は消化をしやすい高品質なたんぱく質を含むものを選ぶのがおすすめです。またミニチュアダックスは肥満になりやすく、また肥満の弊害が大きい犬種であるため、その子の性格や環境に見合ったカロリーを摂取するようにドッグフードを選んでみましょう。
お手入れ
ダップーはどちらの犬の特徴をより多く引き継いでいるのかによってお手入れの頻度も変わってきますが、多くの場合はトイ・プードルよりの被毛になりやすいため定期的なトリミングは必要となってきます。さらに、どちらに似ているとしても小まめなブラッシングはしっかりと行うようにしましょう。プードルよりの被毛の場合には、抜け毛は少な目になります。
ダップーのしつけ
ダップーを飼う時に気を付けたいしつけは、基本的にはダックスフンドまたはトイ・プードルのしつけ方法を参考にすると間違いないでしょう。
それから、当たり前ですが一匹一匹の性格に応じたしつけも必要になります。
ダップーに限ったことではありませんが、神経質だったり臆病だったりすると、無駄吠えや噛みにつながることもありますのでそれに対するしつけもしなければなりません。
基本的には現在主流となっている、褒めるしつけをしてあげて、ワンちゃんとの信頼関係を構築する事が重要です。小型犬といえども、他人に迷惑をかけることのないよう、そしてワンちゃんも飼い主さんもストレスなく暮らせるよう、必要なしつけは行いましょう。
ダップーの平均寿命
平均寿命
10歳~15歳と推測
ミニチュアダックスとトイプードルの平均寿命を踏まえて考えると、ダップーの平均寿命は10〜15年程ではないかと思いますが、個体差も大きいでしょう。
ただ、トイプードルもミニチュアダックスも、命に関わるような病気は少ない犬種ですから、ダップーも大きな遺伝性疾患はないと思われます。
ミックス犬が一般的になったのはここ数年のことですから、まだ確実なデータが揃っていないため、明確な答えはありませんので、あくまでも目安として覚えておいてくださいね。
ダップーがかかりやすい病気
ダップーの病気の例
- ヘルニア
- 白内障
- 外耳炎
- 膝蓋骨脱臼
- 股関節の異常、レッグ・カルベ・ペルテス病
ミックス犬は比較的丈夫で大きな病気にもなりにくいとは言われていますが、ミニチュアダックスにもトイプードルにもなりやすい病気、遺伝性の病気がありますので、ダップーもそのような病気になりやすい可能性があります。たとえば、ダップーの親でもあるミニチュアダックスは遺伝的な体質から、椎間板ヘルニアになりやすい犬種です。ダップーもミニチュアダックスの体の特徴を色濃く受け継ぐことが多いため、同様に椎間板ヘルニアになる可能性が高いかもしれません。
他には、膝のお皿の骨がずれてしまう膝蓋骨脱臼にもなりやすいかもしれません。無理な運動をさせてしまったり、必要以上にジャンプをさせてしまう、急な方向転換を伴う運動をさせると症状が出やすくなったり状態が悪化したりしますので注意をしましょう。
外耳炎ににもなりやすいかもしれません。股関節形成不全や太ももの骨の付け根が壊死するレッグ・カルベ・ペルテス病は、ミニチュアダックスでもトイプードルでも見られる病気ですので、ダップーでも見られるかもしれません。
ダップーのおすすめカットスタイルの例
テディベアカット
トイプードルのカーリーヘアを受け継いでいる子にお勧めしたいのが、テディベアカット!王道ではありますが、まるでお人形のようになるベアカットはやはり可愛いです。ダップーを迎えたら一度は挑戦したいカットスタイルですね。
エレガントカット
耳の飾り毛を多めに残して、体はスッキリとカットしたエレガントなカットもおすすめです。シュッとした顔立ちの子なら余計に可愛いですね。耳の飾り毛を風になびかせて颯爽と歩く姿は、まさにお嬢様!とても愛らしい愛犬の可愛さが一層際立つおすすめのカットスタイルですよ。
ダップーのおすすめブログやSNS
ダップーめかぶの日記
ダップーのめかぶと飼い主様のゆるーい日常が癖になるブログです。トイプードルっぽい見た目だけれども、ダックスのような顔立ちをしている、まさに「ダップーのいいとこどり」といった可愛い見た目のめかぶにメロメロになっている人も多いですよ!
ソラときどきココ
ダップーのソラとスコティッシュフォールド(猫)のココとの生活を記しているとても心温まるブログです。ソラに対する飼い主様の愛情がブログの隅々まで行き届いているほっこりするページに癒されます。
まとめ
ミックス犬は純血種よりも、一匹一匹の個性が大きく違う所がポイントかもしれません。犬の見た目も性格も、それぞれどちらに似るかによって変わってくるでしょう。
純血種の犬は長い歴史の中でその性質と外見が安定しているものが多いですが、ミックス犬は不安定です。
ダップーも、ダックスフンドとトイプードルの特徴が合わさり、その子だけの個性となって現れてきます。
ですから、どんな個性でも広い心で受け止めてあげる心構えがある飼い主さんの方が上手くいくかもしれませんね。
ダップーも、飼ってみたらその子だけの唯一無二な個性が愛おしく感じられると思います。ちなみに、ダップー以外にもチワワとダックスを掛け合わせたチワックスや、マルチーズとトイプードルの子犬マルプーなどなど、様々なミックス犬が存在していますよ。
一代ミックスの世界的な流行は、1980年代後半に抜け毛の少ない盲導犬に適した犬の作出を目的として繁殖されたラブラドゥードル(ラブラドールとプードルを交配)に始まると考えられています。デザイナーズドッグやハイブリッドドッグとも呼ばれ、個性あふれる犬を「珍しさ」という価値にして高額で販売されている例もあり、ラブラドゥードルを作出したオーストラリア人ブリーダーは金儲け主義でモラルのないデザイナーズドッグの繁殖が多く行われることになるきっかけを作ってしまったと後悔の念を抱いているとの報道もあります。一代ミックス犬でも祖先犬が全く分からないミックス犬でも、またはどんな純血種でも、繁殖は安易に行うものではないこと、繁殖においても飼育においても犬の福祉が重要視されることを忘れないでもらいたいと思います。
一代ミックス犬の健康に関してですが、「雑種強勢」や「雑種は強い」という言葉から、一代ミックス犬は両親犬のミニチュアダックスやトイプードルよりも病気が少ないと考える人がいるかもしれません。何の大病もせず長寿を全うするダップーももちろんいるでしょうが、それはダックスやトイプードルにもそのような子がいることと変わりなく、ダップーだから丈夫ということではありません。雑種強勢は交配に使われる個体や品種の適切な性質があってこそのものです。ダックスにもトイプードルにもなりやすい病気、遺伝性の病気がある以上、ダップーにもそれらの病気になる可能性があることを覚えておいて欲しいと思います。
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ユーザーのコメント
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20代 女性 hulnus
ダップーというミックス犬がいることを初めて知りました。
我が家ではミニチュアダックスを飼っていますが、いつも短足胴長な姿に見慣れているので、散歩やドッグランでトイ・プードルを見かけると、足の長さや足の速さにいつも驚かされます。そのトイプードルとダックスのミックスとは一体どういう感じなんだろうととても興味がわきました。どんな風に成長するのかも楽しみなミックス犬ですね!
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20代 女性 小夏
ミックス犬って個性が色々でかわいいですよね?
ダップーなんて!本当にかわいいです!両方の犬種のいいとこ取りワンちゃんです!
性格も個性色々、同じような性格のわんちゃんよりもいろんな個性がある方が楽しいものです!それを大きな心で受け止めることができれば… -
30代 女性 Chappy
ミックス犬、本当に人気高いですよね!
ダックスフント×トイプードルのミックスは、ダップーって呼ぶんですね♪それだけでも可愛いです♪
写真でみる限りは、少し鼻が長めの毛並みはプードルに近いように見えますね♪
どちらの性格も可愛いので、きっと飼いやすいんだろうなぁと思いました。 -
20代 女性 アルトまみー
ダップーを飼ってます(≧ω≦)
少し胴長短足お顔が出ているプードルといったところでしょうか▽^ェ^▽
性格は温厚公園やドッグランに連れていくと全力ではしゃいでますが
お家では赤ちゃんの時から大人しくしています
毛質はプードル寄りでお手入れは大変ですが
しつけ自体は楽?でとても飼いやすいですよ^^ -
20代 女性 たると
今ではよく見られるミックス犬ですが、ダックスとトイ・プードルのダップーもたまに見かけます。見た目はほぼダックスフンドのような感じで毛が巻き毛の子が多いように感じます。
なので、毛を短くカットするとミニチュアダックスフントそのもので、伸びてくるとあれ?ダックスフンドっぽいけど違うなぁって感じの見た目が多いようです。
同じ兄弟でもミックス犬の場合は特徴が異なることもあるんですよね。
ミックス犬の場合は成長した姿や大きさ、性格など予想が付きにくいです。(ある程度はつきますが)予想外に大きくなる子もいます。
なので成長を見守るのが楽しい面もあります。
我が家にもミックス犬がいますが、ミックス犬の良い点はペット保険の際に保険料が犬種別でランク分けされているのですが、ミックス犬の場合は体重量によってランク分けされます。小型犬なら一番安いランクに当てはまりますので、保険料はランクの高い犬種に比べて格段に安くなります。
ミックス犬は雑種ではない為、病気になりずらいのかは分かりませんが、保険には入りやすい犬種だと思います。
ダックスフンドの場合カットが必要な犬種ではありませんが、トイ・プードルが入っているので毛が伸びてしまうダップーならカットは必須になります。ブラッシングもマメにしてあげたいですね♩ -
40代 女性 かずっぴ
うちのダップーは13才の男の子です。今はMIX犬がはやってますが
13年前は珍しく、よくお散歩してると「犬種はなんですか?」とよく聞かれたもんです。
顔は鼻が長いのでダックスっぽくて毛はプードルっぽいですね。
やっぱり胴長短足です。
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女性 わんこ
ダックスとチワワのミックス犬やダックスとマルチーズ、ダックスとトイプードルと、人気犬種同士のミックス犬が増えて来ましたね。いつも心配になるのですが、もちろんかわいいのですが、胴の長いダックスと、脚の細いチワワやマルチーズ、トイプードル、この両方が発現した場合健康問題は大丈夫なのでしょうか。勝手に心配しています。
上記の病気以外には、まつ毛の異常、角結膜炎などの目の病気、肘関節の異常、僧帽弁閉鎖不全症などがダップーがかかりやすい病気として考えられます。
ミニチュアダックスもトイプードルも進行性網膜委縮症(PRA)を遺伝性疾患として持っていますが、PRAには複数のタイプがあり、また現在分かっている原因遺伝子以外の遺伝子も関与している可能性もありますので、ダップーについてはどの様なPRAがどの程度見られるのかは不明です。
しかしPRAの原因遺伝子を広めないためにも、ダップーの両親犬はPRAの遺伝子検査を受け原因遺伝子を持っていないことが分かっている犬であるべきでしょう。