犬が『肉球を舐めてしまう』理由3つ 止めさせる方法や処置が必要な症状まで

犬が『肉球を舐めてしまう』理由3つ 止めさせる方法や処置が必要な症状まで

愛犬が何度も肉球を舐めていると、何か原因があるのか心配になりますよね。本記事では、犬が肉球を舐める主な理由や、舐めるのを止めさせるコツ、病院へ行くべき症状を解説していきます。

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記事の監修

大阪府立大学生命環境科学部獣医学科卒業。その後、約10年に渡り臨床獣医師として動物病院に勤務。予防医療、行動学、老犬の介護問題に興味を持っています。正しい知識と情報を多くの方に伝えたいという思いからWEBライターとして動物関係の記事を執筆しています。

犬が「肉球を舐めてしまう」3つの理由

足の肉球を舐める犬

1.ストレスや退屈

犬にとって「舐める」という行動は、自分の気持ちを落ち着かせるためのカーミングシグナルのひとつです。

飼い主とのコミュニケーション不足や、運動不足によるストレス、あるいは環境の変化に戸惑っている場合、不安を紛らわせるために自分の足を舐め続けることがあります。

特に、お留守番が長かったり、室内で退屈な時間が続いていたりすると、その暇つぶしや気晴らしとして肉球を集中して舐める癖がついてしまうケースも少なくありません。

2.怪我や湿疹、皮膚トラブル

肉球やその間は、散歩中に小石やトゲが刺さったり、地面の熱で火傷を負ったりしやすいデリケートな場所です。

また、蒸れやすい場所でもあるため、皮膚に湿疹ができたり、細菌が繁殖して炎症を起こしたりすることも。犬は言葉で痛みを伝えられないため、患部がむずがゆかったり痛かったりすると、その違和感を解消しようとして執拗に舐め続けます。

傷口を舐めることは細菌感染を招き、症状を悪化させる原因にもなるので注意が必要です。

3.アレルギーや寄生虫

特定の食べ物や、家の中のハウスダスト、散歩中に触れる草花などが原因でアレルギー反応を起こし、皮膚に激しい痒みを感じることがあります。特に足先は地面に近いため、外部からの刺激を受けやすく、アレルギー症状として肉球の赤みや痒みが現れやすい部位です。

ノミやダニなどの寄生虫が足先に潜んでいる場合も強い痒みを伴います。愛犬が執拗に足を噛んだり舐めたりしているときは、こうした見えない原因も疑うようにしましょう。

舐めるのを止めさせるための対処法

前足を舐める犬

適度な運動や遊びでストレス解消

ストレスが原因で舐めている場合、まずは愛犬が抱えるエネルギーを適切に発散させてあげることが大切です。毎日の散歩の時間を少し長くしたり、室内で知育玩具を使って頭を使う遊びを取り入れたりすることで、心身の満足度を高められます。

また、飼い主とのスキンシップや一緒に遊ぶ時間を増やすだけで、不安が解消され、無意味に足を舐める行動が収まることもあるようです。愛犬の「楽しい」「嬉しい」という感情を大切にしましょう。

足裏のお手入れ

足裏の毛が伸びすぎていると、雑菌が繁殖しやすくなったり、フローリングで滑って肉球に負担がかかったりします。定期的に足裏の毛をカットし、散歩から帰ったらウェットティッシュや濡れタオルで優しく拭いて汚れを落とし、しっかり乾かして清潔を保ちましょう。

清潔な状態を維持することで蒸れや炎症を予防できます。ただし、過度な洗浄や乾燥は逆効果になるため、保湿クリームなどを使用してケアを行うことも有効です。

エリザベスカラーなどの活用

どうしても舐める癖が治らず、傷口が悪化してしまう場合は、物理的に舐められないようにすることが必要です。エリザベスカラーや洋服を着せることで、患部に口が届かないように保護します。

ただし、これらはあくまで一時的な対処法です。愛犬にとってカラーは大きなストレスにもなるため、装着中はいつも以上に優しく声をかけて安心させ、なぜ舐めてしまうのかという根本的な原因を解決するための対策を並行して行うようにしましょう。

病院で処置が必要なサイン

診察を受ける犬

肉球に明らかな赤みや腫れがある、出血している、あるいは患部から膿が出ている場合は、早急に獣医師の診察を受ける必要があります。

また、舐めている部分から異臭がする場合や、夜も眠れないほど頻繁に舐め続けている場合も、皮膚炎や感染症が進んでいる可能性が高いです。

自己判断で市販薬を塗ると症状を悪化させることもあるため、まずは専門家に診てもらい、適切な診断と治療を受けることを優先しましょう。

まとめ

肉球を舐める子犬

愛犬が肉球を舐める行動には、ストレスや皮膚トラブルなど必ず何らかの理由があります。まずは毎日の観察を通して、いつ、どのような時に舐めているかを把握することが大切です。

清潔を保つケアや環境改善を試しても症状が続く、あるいは赤みや異臭がある場合は、ためらわずに動物病院へ相談しましょう。日頃の小さな変化にいち早く気づき、適切に対処してあげることが、愛犬との健やかで幸せな暮らしを守ることに繋がりますよ。

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