1.『ピーナッツ』のスヌーピー
世界で一番有名な犬のキャラクターといっても過言ではないのが、スヌーピーです。スヌーピーの犬種がビーグルであることは、愛犬家であればほとんどの人がご存じですよね。ですが、みなさんが「ビーグル」と聞いて想像するのは、白・茶・黒の3色が混じった犬ではないでしょうか?
実は、ビーグルの被毛にはいくつかのカラーバリエーションがあり、白・茶・黒の混じったトライカラーや、白・茶の2色のバイカラー、白地に薄い茶色のレモンカラーなどが一般的です。スヌーピーのような白黒のビーグルも全くいないわけではありませんが、非常にまれといえるでしょう。
2.『名犬ラッシー』のラッシー
アニメだけでなく、実写映画・ドラマでも絶大な人気を博したのが、『名犬ラッシー』です。名前を聞いただけで姿形をイメージできる人は多いかと思いますが、ラッシーの正確な犬種名をご存じですか?シェットランド・シープ・ドッグ、いわゆる「シェルティー」だと勘違いしている人もいるのではないでしょうか?
ラッシーはシェルティーではなく、シェルティーよりも体格の大きな「コリー」です。正確には、5品種あるコリーの中でも、ラフ・コリーという名のコリーになります。
3.『アルプスの少女ハイジ』のヨーゼフ
最近は某学習指導塾のCMでもパロディされ、今なお多くの人に親しまれている名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』。その作中に登場する、おじいさんの飼っている大型犬が、ヨーゼフです。
実は、ヨーゼフは原作小説には登場しないアニメのオリジナルキャラクターであり、犬種が何であるかは定かではありません。ですが、大きさや見た目の特徴、そして、アルプスの山で飼育されているといった特徴から、スイス原産のセント・バーナードがモチーフになっていると考えられます。
4.『わんわん物語』のレディ
ディズニー映画『わんわん物語』には、さまざまな犬種の犬たちが登場します。その中でも主人公のレディは血統書付きのお嬢さま犬であり、その優雅な見た目も設定を後押ししています。レディのモデルは、スタッフの愛犬であるアメリカン・コッカー・スパニエルだといわれています。
他にも、レディを見守る2匹のおじいちゃん犬、ジョックはスコティッシュ・テリア、トラスティはブラッドハウンドがモチーフです。いずれもそれぞれの犬種の特徴をよく捉えたキャラクターになっているので、注目ですよ。
5.『未来のミライ』のゆっこ
最近のアニメ映画からも1つ。細田守監督率いるスタジオ地図が2018年に公開した作品、『未来のミライ』にも、物語の鍵を握る犬のキャラクターが登場します。それが、主人公の家で飼われている犬、ゆっこです。
ゆっこはミニチュア・ダックス・フンドの男の子。ミニチュア・ダックス・フンドは実にバリエーション豊かな犬で、被毛の長さだけでもスムースコート、ロングコート、ワイヤーコートの3種類あり、被毛の色は単色からバイカラーまでさまざまです。その中では、ゆっこは、クリーム系のロングコートに分類されると考えられます。
6.『フランダースの犬』のパトラッシュ
犬好きなら涙なしには見られない名作、『フランダースの犬』。パトラッシュを知らない人はいないかと思いますが、パトラッシュの犬種を知っている人は実は少数派かもしれません。改めて聞かれると、セント・バーナードにしては耳が立っているし、もしかしてミックス犬なのでしょうか?いいえ、
実は、パトラッシュはその名もブービエ・デ・フランダースという、ベルギー原産の犬だといわれているんです。ですが、アニメのパトラッシュは、ブービエ・デ・フランダースをモチーフに描かれなかったため、実際のブービエ・デ・フランダースの姿とは大きく異なっています。ただし、現地にある銅像のパトラッシュは、しっかりブービエ・デ・フランダースの姿をしていますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?アニメを見ていて犬のキャラクターが登場したら、ぜひ、モチーフとなっている犬種が何であるかを調べてみましょう。犬種の知識が増えるだけでなく、アニメ好きな友人にちょっと自慢できるかもしれませんよ。