犬が飼い主にくっついてくる心理
飼い主がくつろいでいるとき、愛犬が体を密着させるようにしてくっついてくることがあります。(狭かったのかな?)と思って少し横にズレると、愛犬も少し横にズレてまたくっついてきます。
(あれ?これは何だ?)と感じることがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、犬が飼い主に「くっついてくる」とき、どんな気持ちでいるのかを探ってみましょう。
1.甘えたい
犬が飼い主の膝にあごを乗せるようにしてくっついてくるのは、甘えたいからです。
膝にあごを乗せた愛犬が上目遣いでジッと見つめてくる姿は、飼い主にとってたまらなく可愛い瞬間ですよね。いくらでも甘やかしてあげたくなるのではないでしょうか。
どうぞ思う存分甘えさせてあげてください。
頭や背中を撫でていると、うっとりとした表情を見せてくれたり、目を細めて嬉しそうに微笑んでくれたり、そのまま眠ってしまうこともあります。
2.関心を惹きたい
犬が飼い主にくっついてくるのは、飼い主の関心を惹きたいからです。やや強めで強引な自己アピールである、と考えてもよいのではないかと思います。
スマートフォンを見ているとき、テレビを見ているとき、家族と会話をしているとき、体をトンッとぶつけるようにしてくっついてくることがあるのではないでしょうか。
飼い主が自分以外の何か・誰かに夢中になっているとき、疎外されてしまっているような気持ちになってしまう犬もいるかもしれません。
あなたも大切な家族の一員だよ、という気持ちを持って触れてあげるとよいと思います。
3.信頼して安心してリラックスしている
犬が飼い主の体におしりを当てるようにしてくっついてくるのは、信頼して安心してリラックスしているからです。我が家では「しりトンされた」とよく言っています。
犬が飼い主におしりを向けるということは、飼い主の仕草や行動を犬が確認することができないということです。余程の信頼と安心がなければ、犬が人におしりを向けることはないでしょう。
犬が飼い主におしりを向け、さらにくっつけるのは、愛犬からの「大好き♡」の愛情表現として受け取ってもよいと思います。
4.同じように過ごしたい
犬が飼い主にくっついてくるのは、飼い主と同じように過ごしたいからです。
飼い主がソファーに座れば、自分も一緒に座ってくっつきたいのです。飼い主が床に寝転がっていれば、自分も一緒に寝転がってくっつきたいのです。
飼い主が移動する度にまとわりついてくるように感じられるかもしれませんが、群れで生活する習性のある犬ならではの行動であると言えるのではないでしょうか。
自分だけ群れの仲間と違う行動をしてしまっては、食料を獲られないかもしれませんし、敵に命を奪われることだってあるかもしれません。
飼い主と同じように過ごしていれば安心だ、と考えているのかもしれませんね。
5.安心感を得たい
犬が飼い主にくっついてくるのは、安心感を得たいからです。
自宅ではくっついてこないのに、外出先ではくっついてくるというときは、不安や緊張や恐怖を感じているのです。飼い主にくっつくことで安心したいのです。
自宅にいるとき、たまにくっついてくることがあるというときは、何か不安や緊張や恐怖を感じるような出来事があるのでしょう。来客があるとき、雷が鳴っているとき、地震が起きた直後などです。
お留守番中、飼い主がいなくて不安で怖くてパニックになる、ということがあっては可哀想ですよね。ケージやクレートでハウストレーニングをし、安心できる場所として教えてあげるとよいと思います。
まとめ
犬が飼い主にくっついてくる心理を5つ解説しました。
- 甘えたい
- 関心を惹きたい
- 信頼して安心してリラックスしている
- 同じように過ごしたい
- 安心感を得たい
飼い主にくっついていないと不安で怖くて鳴いたり吠えたりしてしまうという場合には、分離不安症などの病気の可能性も疑ってみる必要があると思います。
ほとんどの場合は、信頼や愛情を表現するための行動ですので、愛犬の気持ちを探りつつ、寄り添ってあげられるとよいのではないでしょうか。