ペット終活は何のために?終活が動物と人に与えるメリット

ペット終活は何のために?終活が動物と人に与えるメリット

獣医医療が進化を続けペットの寿命が伸びてきている昨今、「ペット終活」を意識する飼い主さんも増えてきたように思います。しかし「そもそもペット終活は何のためにするものなの?」と疑問に思う飼い主さんも多いかもしれません。今回はペットロスカウンセラー・ペット終活アドバイザーの視点から、ペット終活には動物や飼い主にとってどのようなメリットがあるのかをお話します。

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以前はトリマーとして働いていましたが、愛犬を亡くしたことをきっかけにペットロスカウンセラーに転身しました。現在はペットロスカウンセリングやグリーフケアを行う一方で、Webライターとして動物に関する記事を執筆しています。

多くの飼い主が行う“ペット終活”とは

シニアのチワワ

「ペット終活」と言っても、どのようなことをしたらいいのかわからない飼い主さんもきっと多いでしょう。

これは家庭によってさまざまではありますが、多くの飼い主さんが行っているのは以下のようなものです。

  • ペットを含めた家族での思い出づくり
  • 思い出ノートやエンディングノートの作成
  • 写真をたくさん撮る
  • 肉球スタンプをとる
  • ペット葬儀の業者についてリサーチする

あくまでもこれは一部で「何が正解」ということはありません。

愛犬がどのようなことをしたら喜ぶのか、どのように余生を過ごしたいかなどを、ぜひご家族で考えてみてください。ペットのことを想って考える時間も、立派な「ペット終活」の一部だと思います。

ペット終活が私たちに与えるメリット

飼い主と犬

筆者がペットロスカウンセラーとしてペットを亡くした方とお話する中で「ペット終活をしていた」という飼い主さんはじつはとても少ないのが現状です。

愛するペットとの別れなんて考えたくないですし、それも仕方のないことなのかもしれません。

ですが、「ペット終活」を行うことは私たち飼い主にとっても、愛犬にとってもメリットがあるのです。

ここからは、ペット終活のメリットについて詳しくお話していきます。

ペットロスの軽減につながる

みなさんは「ペットロス」という言葉をご存知でしょうか?

ペット終活と同じように年々耳にすることが増えたように感じますが、こちらはずっと昔から存在する言葉です。

「ペットロス」はペットと死別した場合やペットが盗難にあったり迷子になって見つからなくなったりした後の飼い主の精神状態のことを言います。

ペットロスに陥るとさまざまな症状が表われますが、次のようなものが代表的です。

  • 強い無気力や疲労感
  • 突然涙が出る
  • 吐き気や拒食
  • 罪悪感や自責感

ペットロスは決して珍しいことではなく、動物と暮らす人ならば誰にでも陥ってしまう可能性はあります。

そして、ペットロスの症状が重症化してしまうと普段の生活にも支障をきたしてしまうようになり、精神科や心療内科での治療が必要となってくるケースもあるのです。

しかし、ペットの生前から終活を行うと「もっとああしておけばよかった」と思うことを最小限にしてペットを前向きに送り出すことができるので、ペットロスの軽減にもつながると言われています。

ペットの生活の質が上がる

私たち飼い主にとって、残された「愛犬との時間」はとても貴重なものですよね。でも、それは愛犬にとっても同じことが言えるのです。

みなさんは「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」という言葉を聞いたことがありますか?これはわかりやすく言うと「生活の質」のことで人間の介護の現場でも多く使用される言葉です。

ペット終活で言うと「その犬がどれだけ自分らしい生活を送って、どれだけ人生に幸福を見出しているのか」を捉えた概念のことを指します。

難しく思えてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。最期まで「愛犬が愛犬らしく」いられるためにはどのようなことが必要なのかを考えて、飼い主は「全部やってあげる」のではなく「愛犬ができなくなったことややりたいだろうと思うことをサポートしていく」のが重要なのです。

ペット終活の一環で、思い出をつくったり愛犬の好物を食べさせてあげたりすることで「愛犬の生活の質」はぐっと高まります。

そうすることで、愛犬にとっても残された貴重な時間はとても濃いものになりますし、私たち飼い主にとっても幸せな時間になると言えるでしょう。

葬儀への後悔を回避できる

飼い主と愛犬の精神面のためにも重要である「ペット終活」ですが、愛犬が旅立った後の葬儀に悔いを残さないというメリットもあります。

覚悟をしていたお別れだとしても大切な家族を失ってすぐは平常心を保つことは非常に難しいです。

そんな時に「葬儀はするのか」「火葬はどこの業者に頼むか」など、たくさんのことを決めるのは飼い主にとって大きな負担となりますし、火葬が済んだ後で「こうしておくべきだった」と悔いてしまうことも多くあります。

実際に私がペットロスカウンセラーとしてお話を伺った飼い主さんで、「愛犬が亡くなってすぐに市が運営しているペット火葬を依頼したが気が動転していて、他の家のペットと一緒に火葬されまとめて供養されると言うことを聞き逃していて後悔している」と言う方もいらっしゃいました。

こうした後悔を避けるためにも、愛犬の生前からネットなどで評判の良いペット火葬の会社をリサーチしておくのが良いかと思います。

プランやオプションなどもさまざまですから、納得して愛犬を送り出せそうなものをあらかじめチェックしておきましょう。

ペット終活は飼い主と愛犬のために

犬と飼い主の微笑ましい姿

ペット終活には、愛犬との残された時間を濃いものにしてペットロスや後悔を軽減するメリットがあることをお話してきました。

もちろん、気が進まないのに無理に終活をする必要はありません。大切な家族である愛犬との別れなんて考えたくないという気持ち、痛いくらいにわかりますからね。

しかし、ペット終活は決して人間のエゴではなく、愛犬のためにもなるのだと言うことを覚えておいていただけたら幸いです。

ペットちゃんも飼い主さんのことが大好きですから、きっと最後の1分1秒まであなたと濃い時間を過ごしたいと思っていてくれるはずです。

特別なことをするわけでなくても、無理なくできることから始めてみるのはいかがでしょうか。

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