遠目には子犬のようなかわいらしさ。
通報・発見
道路脇で鳴いている白犬を発見した人がタキス・シェルターに保護依頼しました。
犬は目が見えないようです。その上、精巣ガンのよう。この状況から、獣医師に見せれば安楽死をすすめられるかもしれません。
下の静止画では、まるで子犬のようにさえ見えますが、よく見ると病変をかかえた老犬であることがわかります。
犬の状態
どうやら目が見えていないよう。
股間をちょっと、失礼。睾丸にガンが広がっているのが確認できました。
歯は黒ずみ、
腰に力がない様子は、老犬によく見られます。こんなヨボヨボで病気の犬はいらない、と捨てられたのでしょうか…?
犬を車に乗せました。これから病院へ向かいます。
この子の運命やいかに…。
シェルターにて
続いて「動画2」です。
ものすごくのどが渇いていたのでしょう。ペタペタ、ペタペタ、と水を大量に飲みます。
病気の作用でのどが渇くのかもしれません。
後足を踏ん張ることができないので、ビョンと腰を跳ね上げるようにして立ち上がりました。
そしてチョコチョコと、小刻みに歩きます。おじいちゃん、という感じ。
「食べなさい?」とカリカリを口元に持って行くと、気づいてポリポリ、と食べ始めました。
ほんの3、4粒食べたかな?犬は周りにいる犬たちに興味を持ったよう。
左右に振れるようにチョコチョコ、チョコチョコ、と少しずつ前進して、他の犬に近づきます。なんて微笑ましい。
その後
さらに「動画3」で思わぬ展開に!
床で眠り込むこの子を撮影しながら、タキスさんが驚きの経緯を口頭で説明します。
なんとこの子の飼い主が見つかったというのです!
今朝何かの拍子にフラフラと出て行ってしまった愛犬が、タキスさんの元に保護されていることをフェイスブックで知って連絡してくれたそうです。
家は犬が発見された場所からほんの100mの所でした。でもこの子は盲目で体力もなく、帰れなくなっていたのです。
16年間この子を飼っていた飼い主家族は、今朝からずっと探していたそう。
「もう間もなく家族が迎えに来ることになっています。この子はかわいがられているので、安心して家族の元に帰せます」とタキスさんは言っています。
残念ながら飼い主さんとの感動の再会の動画はありませんが、この子の身元が判明し我が家に帰れることになり、めでたしめでたし。
なるべく今の状態を維持して、幸せに長生きしてね!
ところで「動画3」には、黒犬1匹と猫1匹も映り込んでいるのですが、その黒犬はあの黄色い車輪が印象的な「ブラック」です!(家の中では車輪ははずしています。)
この白ちゃんは、ブラックと一瞬交差していたんですねえ(しみじみ)
動画を見ることは保護支援にもつながります!
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Takis Shelter
ブラックのお話はこちら
ブラックを知らない方、もう一度あの子の姿を見たい方は、下のリンクからどうそ。
『海の中に捨てられた動けない犬。末期がん、脊椎骨折…でも瞳は輝いていた』
『末期がん、下半身麻痺…ブラック、人々の心を揺さぶった犬の15ヵ月』