水道管の奥へと逃げる犬を追って
通報・発見
コンクリートの水路に居ついた2匹の犬のうち1匹が大雨で増水した水に溺れて命を落としてしまいました。それを知った人から、保護団体HOPE FOR PAWS に残る1匹の保護依頼が届きました。
犠牲が出ないと事が動かない典型的な例ですね。とにかく、もう1匹を助けましょう。今回は、協力関係にある別の保護団体とも一緒です。
日が落ちてからの保護活動。懐中電灯片手に長靴で水の中を歩きます。おそらく普段は水はほとんどなく、大雨の時だけ水を流すような水路なのでしょう。
水の上に出ている乾いた場所に犬を発見しましたが、接近する人を恐れて、犬は大きな水道管の奥へと歩いて行ってしまいます。「待って、待って」と声をかけますが、どんどん奥へ。その先は行き止まりでした。
犬を追って
円いふちに沿って、こんな体勢で警戒しています。人がさらに近づくと、壁をお尻からよじ登ろうとして何度もすべっています。よほど恐いのですね。
ワイヤリードの輪を首に通そうとすると、見えますか?後足で立ち上がって、イヤイヤしています。そのまま、レンガの壁際に置かれた古い椅子の後ろに隠れてしまいました。
ちょっとずつ触ってみると、大人しく耐えています。椅子をどけて、正面からなでてみました。緊張して固まっていますが、よーく見ると、緊張が少しだけとけてゆくのがわかる、ような気がします。
この流れでワイヤリードも受け入れてくれた犬を抱き上げて、外に向かいます。放心状態な感じです。
ケア
2時間後、「ビッティ」は病院でシャワータイム!シャワーの後はごはんを手からパクパクと食べて、元気そうです。リラックスできてよかったね。
それから
ビッティは一時預かり施設に引き取られました。先住犬の「フランキー」も大きな水道管から救助された子。元気なフランキーの存在に、ビッティも勇気づけられたことでしょう。
そしてフランキー自身も、保護当時、別の保護犬と寄り添って環境の変化を乗り越えました。犬たちと周りの人たちの輪は広がります。
動画をご覧ください。
※こちらの記事は動画配信をしているYouTubeチャンネルより許可を得て掲載しております。
掲載YouTubeチャンネル:Hope For Paws - Official Rescue Channel
Hope for Paws
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