ローズマリーは犬に使える?ハーブの効果や注意点、与え方

ローズマリーは犬に使える?ハーブの効果や注意点、与え方

ローズマリーは、最近ではスーパーでも買える、身近にあるハーブと言えるのではないでしょうか。ハーブと聞くと体に良いイメージを思い浮かべる人も多いと思いますが、犬に与えるのは良いことなのでしょうか。ローズマリーの効果や注意点などをご紹介します。

ローズマリーは犬にも使えるハーブ!

ローズマリーは犬にも使えるハーブ

ローズマリーは、ほんの少しの甘い香りと、刺激的なほろ苦さをもち、清涼感を伴ったほのかに甘いハーブで、ローズマリーの用途として多くの人が身近に感じているものは、食用としての使われ方ではないでしょうか。

ローズマリーは、香りをつけて臭みをとる香辛料として、肉や魚料理によく使われる、なじみの深いハーブです。料理だけでなく、様々な用途に使うことができる、非常に万能な植物です。

ローズマリーの香りが好きな人もいるのではないでしょうか。” この香りが好きだな” というものがあれば、そのものが持っている効能が、メンタルや精神面で良い影響を与えてくれると言われています。

健康促進としても使われるハーブですが、犬にローズマリーを与えても大丈夫なのか気になる人もいるのではないでしょうか。

たくさんあるハーブの中で、食べさせたら問題のあるハーブもありますが、ローズマリーは犬にも使えるハーブの一つです。

犬にも人と同様の効果の期待ができると言われていますが、犬に使う場合は、ローズマリーの効果や注意点をきちんと把握した上で使用しましょう。

ローズマリーの成分や香りから犬に期待できる効果

ローズマリーの成分や香りから犬に期待できる効果

ローズマリーはたくさんの成分が含まれており、細胞が老化するのを防いでくれることから、別名「若返りのハーブ」とも言われています。

犬に与えることで期待できる効果もたくさんあり、健康維持と栄養補給を行うことができます。

虫除け

ローズマリーには、虫が好まない成分が含まれており、この成分は防虫剤の原料としても使われています。手作りで作ることができるので、人にも使える肌に優しいオーガニックなスプレーを作ることができます。
 

アレルギーを抑える

ローズマリーには、ロスマリン酸と言われるポリフェノールの一種が含まれており、これには抗酸化作用があるので、アレルギー症状を抑える作用があると言われています。また、脳の機能や健康を維持する効果もあると言われています。

口臭ケア

口臭の原因となる微生物に対する抗菌作用があるので、犬用のデンタルケア用品には、ローズマリー由来の成分が含まれているものもあります。

胃腸の不調改善

胃や腸の不調を改善してくれ、食欲低下や消化不良によって弱ってしまった消化器のサポートをしてくれます。

弱った血管を強くする働きがあり、血行不良によって引き起こされていた不調を和らげてくれたり、自律神経を整える効果などがあります。

犬にローズマリーを使う時の注意点

犬にローズマリーを使う時の注意点

ローズマリーの医療目的での薬効作用に関しては、信頼のおけるデータはありません。間違った与え方をしないように、扱い方には十分気をつけなければいけません。

体に良い成分があると言っても、与えすぎないように気をつけましょう。

てんかんの持病を抱える犬には与えない

脳への興奮が、てんかん発作の引き金になると言われています。ローズマリーには、脳内を活性化させる働きや、脳内血流に働きかける作用があるので、てんかんを持つ犬へ使用すると、てんかんの発作を悪化させてしまいます。

ローズマリーには、「ローズマリー・シネオール」と「ローズマリー・ベルベノン」という種類があります。

ローズマリー・シネオールの精油のスッキリした香りは、全身の血流促進の効果があると言われています。脳にも血流をアップさせるので使用しないようにしましょう。

高血圧や、妊娠中の不安定な時期も、ローズマリーの使用は避けてください。
 

愛犬の反応を見る 

犬にも嫌いな香りと好きな香りがあります。顔を背けたり、匂いを嗅ごうとしないなど、その場から逃げようとしているときは、不快に感じています。

くしゃみをしたり、過度によだれをたらしたり、落ち着きがないなどの反応があるときは使用するのをやめましょう。

アロマオイルの扱い方

人が使える精油であっても、犬には不向きなものもあります。使用可能な場合でも、既往歴などにより使用できる精油が限られてくる場合もあります。

詳しい専門家に相談し、健康な犬の場合でも、初めのうちは少量から使用し、様子を見ながら徐々に慣らしていきましょう。

また、精油を薄めないまま犬の皮膚についてしまったり、なめてしまうと危険なので、愛犬の届かない場所にしまうなどをして保管には十分に注意しましょう。

冷蔵庫での保管は、低温のため精油瓶の中の空気が水滴になり、精油と混ざってしまい品質が劣化してしまうのでおすすめしません。

直射日光が当たらない、温度変化の少ない冷暗所に保管しましょう。引火性があるため、火気の近くにも置かないようにしましょう。

犬にローズマリーを使う方法

犬にローズマリーを使う方法

ローズマリーは様々な使い方ができます。言葉が話せない犬への使用には人以上に注意が必要です。ローズマリーを上手取り入れてあげましょう。

シャンプー後の仕上げに

ハーブティーをシャンプー後のリンス代わりに使用すると、毛の生え変わりをスムーズにし、健康な毛の再生を助けてくれます。夏に日差しなどで傷んだ毛を艶やかな毛にしてくれる効果があります。

アロマテラピー

ローズマリーの香りは、気持ちが不安定な犬にぴったりなアロマオイルです。マッサージ用として売られているベースオイルにローズマリーの精油を混ぜて、犬の毛や皮膚をマッサージしてあげましょう。

アロマの香りを嗅がせながらマッサージすることで、通常のマッサージ以上のリラックス効果が期待できます。集中力を高めてくれる作用があるので、注意が散漫になってしまっているときなどに使ってあげるといいでしょう。

食べ物に

いつものごはんに、少量のローズマリーをトッピングしてあげましょう。乾燥したタイプのものがいちばん簡単ですが、生のものなら消化しやすいように細かく刻んであげると良いでしょう。 

ハーブは独特の香りがあるので嫌がって食べない犬もいます。その時は無理に食べさせないようにしましょう。またハーブは基本的に刺激が強いので、少なめの量で与えてください。

飲み物に

ハーブティーとして犬に飲ませることもできます。しかし、与えすぎないようにし、水で薄めて飲ませるようにしましょう。

市販のハーブティーを与える場合は、犬が食べることのできないハーブが使われている場合があるので注意が必要です。何のハーブが使われているか必ず確認し、できるだけ一種類のハーブを使ったものにしましょう。

芳香浴

もし、愛犬がローズマリーの香りでリラックスしている様子があれば、留守番時に、アロマディフーザーを使って、室内に香りを拡散させておきましょう。

火事や火傷防止のため、電気タイプの使用がおすすめです。まずは短い時間から試して、リラックスに導いてあげましょう。

まとめ

ローズマリーのアロマセット

基本的に、健康で正しい食事をとっている犬であれば、ハーブは必ず取らなければいけないものではないので、あくまで健康維持のための補助食くらいの感覚に思っておくと良いでしょう。

ハーブには与え方や注意点があります。あげるならば、正しくあげることが大切です。適量が分からないなど不安がある場合は、自分だけの判断でむやみに与えず、獣医師に相談しましょう。

健康のために与えたいロズマリーも、与え方を間違えると効果は出ない上に、愛犬の身に危険が及んでしまうかもしれません。効果や注意点をしっかり把握し、愛犬と一緒にハーブを楽しみましょう。

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