コロナ禍でペットを飼う人増加!保護施設で歯磨き教室を行う意義
コロナ禍により、ペット需要が高まっています。
しかし、コロナの影響で経済事情の悪化や飼育の知識なく飼い始めた結果、手放す人も多いためペットの「飼育放棄」につながり、「保護犬」も増加していると言われています。
「日本ペット歯みがき普及協会」の赤津代表によると、「 保護犬は若い子からシニアまで幅広く、人を怖がったりすることもあり、子犬からしつけた子と違い、難しい面があります。
このため、そういった子たちの為にも 、 新しい家族と幸せに 健康に長生きできるようにしたい」という思いから保護施設での歯磨き教室をおこなう事にしたそうです。
「日本ペット歯みがき普及協会」赤津徳彦代表理事は、ペットの歯周病ゼロを目指し、これまで 9 都道府県で 31 回、 1,000 頭以上のペット達の歯磨きを指導する歯磨き教室を実施してきたといいます。
同協会によれば、犬の死因として上位にあがる病気(心臓病や糖尿病、肝臓病、腎臓病、ガンなど)の多くは歯周病が原因と言われているそうです。
歯磨きをやろうとしたけど、犬が怖がったり嫌がったりして途中であきらめていた…という方も参加者の中にはいらっしゃいました 。
愛犬への歯磨きのコツ『歯みがき初心者はマズルを触ってあげて!』
歯磨きが苦手だと思う飼い主に「まずマズルを優しく触ってあげてください」と赤津代表。
また、「普段からリラックスした状態のときにマズルを触るクセをつけてあげてください。そうすることで犬の恐怖心を無くし、飼い主さんの手が口元にくることを怖がらなくなる」と教えていました。
続いて、歯磨きシートや歯磨きガム、歯ブラシの使い方に関する解説を行いました。
シートを使用する場合、愛犬を横向きに抱きかかえて顔の上下を指で固定すると、無理のない体制でお手入れができる、と赤津代表より飼い主の皆さんへその方法を伝授されました。
「最も磨きやすい犬歯から始め、犬が慣れてから奥歯のクリーニングに移るのがコツである」と説明していました。
「磨く時は、強くこすり過ぎないこと。」
犬の場合、歯の表面を覆っているエナメル質は人間の 5 分の 1 程度と非常に薄いため傷がつきやすいといいます。
一方の歯磨きシートは、汚れが落ちやすい構造になっており、優しく磨けば十分に汚れが取れるそうです。
力を入れるよりも、拭き残しが無いように注意を払うのが効果的であると教えていました。
歯ブラシの代わりにガムが有効
「歯磨きガムは人間の歯間ブラシの代わりと考えればよい。」
飼い主が手に持って、場所を変えながら、まんべんなく歯を使って噛ませることが重要であるといいます。
「歯磨きシートでは届かない、歯の間についた汚れを落とす効果があり、使用するタイミングとしては、夜、寝る前がおススメ」と赤津代表。
人間と同じように、犬も就寝中は唾液の分泌が減り口の中の細菌が増えやすいといいます。
歯磨きガムで口内を綺麗にし、ある程度唾液を出させてから寝ることで、雑菌の繁殖を抑える効果が期待できるということです。
参加者のお声
会場ではコロナ禍ということで、全3 回おこなわれ各 3 組の飼い主が参加しました。
参加者の飼い主さんたちに話を聞くと「実際に実践できるので非常に分かりやすかった」、「水をボールやお皿であげることで口をゆすぐこともできるなど、知らなかったことが
分かり参加して良かった」、「今まで愛犬の歯みがきの重要性に気付けず 11 年間飼育していました。今回参加したことで大変勉強になった歯みがきの大切さを知りました。」など、みなさん笑顔で答えていました。
今後の歯磨き教室スケジュール
次回は11 月 28 日(日)に浜松市東区にあるペットショップ「ペッツマート 浜松市野店」にて、各部2名・約40分の全 6 回を予定しているといいま す。
ペット歯周病ゼロを目指して!
赤津代表は「今後は、同じ思いで協会の設立に賛同してくださったそれぞれのエキスパートである獣医師様やしつけトレーナーの方々と協力しワンチームとなり、ペットへの日ごろの歯磨きの重要性を啓蒙し、全国47都道府県すべてでペットへの歯磨きをお伝えしていきたい」と語っていただきました。
あなたの街でペットの歯磨き教室が開催される際には、参加されてみるのも良いかもしれません。