ノーフォークテリアは抜け毛は多い?少ない?
ノーフォークテリアは抜け毛が少ない犬種と言われています。ですが、換毛期には下毛が抜けるのでケアが必要です。
ノーフォークテリアは、表面にはゴワゴワとした硬い直毛の毛、内側には柔らかい毛が生えていて、上毛と下毛のある二層構造になっています。
毛色はレッド、ウィートン、ブラックタン、グリズルがあります。レッドは赤茶色で、明るく元気な印象があり、高い人気を誇っています。ウィートンは白色に近いクリーム色で、柔らかい色合いが穏やかそうな印象を受けます。
ブラックタンは、黒色とオレンジ寄りの茶色い毛の二色で構成されたカラーです。グリズルは、主に黒色に灰色や赤茶色が混ざっているカラーで、深みのある毛色になっています。日本では見かけることがほとんどない珍しい毛色です。
毛色による抜け毛の違いはありませんが、余分な抜け毛を取り除き、快適に過ごせるように適切なケアをしてあげることが大切です。
ノーフォークテリアは、テリア種の中でも小柄な体格ですが、活発で好奇心旺盛な犬です。猟犬の血を引いているので気が強く、警戒心が強い一面を持ち合わせています。日本国内ではあまり見かけることがない、珍しい犬種です。
自宅でできるノーフォークテリアの抜け毛対策
日頃のケアは、毛や皮膚を清潔に保つためにも大切なお手入れです。定期的にケアをしてあげるとで、抜け毛が減りやすくなります。スキンシップにもなり、リラックス効果を与えることができるでしょう。
必要のない毛を取り除くことで、部屋の中に落ちる毛の量を減らすことができたりと、犬にも人にも様々な嬉しい効果が得られます。
毎日のブラッシング
毎日ブラッシングするのが理想ですが、できれば週に2、3回程度、スリッカーブラシとコームを使ってブラッシングしてあげましょう。換毛期には、ファーミネーターなどを使って、普段よりもしっかりケアしてあげることが大切です。
ブラッシングによって、皮膚の新陳代謝と毛の生え変わりが促進され、常に質のいい毛が生えそろっている状態を保てるでしょう。
定期的なシャンプー
月に1回程度、テリア向けのシャンプーを使用することがおすすめです。ノーフォークテリアのようなゴワゴワとした毛を持つ、ワイヤーコートの犬に適したシャンプーを選ぶと、独特な毛の質感を損なわずに洗うことができます。
シャンプーをすることで、抜け毛を洗い流せるうえに汚れも落とせるので一石二鳥です。抜け毛は水分を含むと固まってしまうので、シャンプー前にしっかりとブラッシングすることがポイントです。
抜け毛を放置するとどうなる?
体に抜け毛が残ったままだと、皮膚の通気性が悪くなります。そのため、毛の中が蒸れてしまい、雑菌が繁殖しやすい状態になります。それが原因で皮膚炎を起こしてしまうかもしれません。
抜け毛のケアをしないで放置したままでいると、柔らかい下毛が毛玉になってしまいます。毛玉になるとそこに汚れが溜まり、不衛生な状態となり、皮膚のトラブルを起こしてしまいます。
できてしまった毛玉を取るときも、皮膚が引っ張られて痛みが発生します。犬にとってはとても苦痛です。触られるのが嫌になってしまうかもしれません。
日頃のお手入れを通して異常に早く気づいてあげることもできるので、こまめにお手入れしてあげましょう。
ノーフォークテリアのお手入れにはプラッキングが必要
ゴワゴワとした毛質のテリア種の毛をトリミングナイフと呼ばれる道具や指を使って、少しずつ抜いていき、新しい毛を育てる方法を「プラッキング」と言います。
生後3ヶ月頃から初め、1ヶ月半〜2ヶ月の感覚でプラッキングすることにより、しっかりとした硬い毛や、色味を出すことができます。
テリア本来の外見を保ち、「テリア本来の姿を引き出したい」という方はプラッキングをオススメします。しかし、全てのトリミングサロンで受けられるわけではないので、テリア種のプラッキングを得意とするところを調べておく必要があります。
プラッキングをするメリットは?
テリア種は、一度でもバリカンやハサミを使ってカットすると毛が柔らかくなり、硬い毛質に戻るまでに時間がかかってしまいます。テリアの毛は、抜いてあげないとだんだん細く、色も薄くなっていってしまいます。
プラッキングをすることで、毛色の退色を防ぐこともでき、短期間で本来の硬い毛に戻すことができます。また、抜け毛も少なくなるのでお手入れが楽になります。
硬く強い毛になることで、皮膚を保護することもできます。プラッキングで美しい毛と健康な皮膚を期待できるでしょう。
プラッキングをするデメリットは?
プラッキングは感覚を空けすぎずに定期的にすることで毛質が硬くなるので、手間と時間が時間がかかります。一回あたりの時間も、3時間〜5時間とかかり、料金も1万〜3万とそれなりの費用もかかります。
トリミングサロンによっては、プラッキングの講習を行っているところもあるので、やり方を学び、自分でプラッキングをすれば、費用も抑えることができます。
時間もかかるため、シニア犬には負担がかかってしまいます。シニア期に入ったら、プラッキングをやめ、ハサミやバリカンでのカットにした方がいいでしょう。
プラッキングは痛い?
犬が痛がるかもしれないと不安かもしれません。初めてプラッキングをする犬は、皮膚の刺激に驚いて嫌がることがあります。
小さい頃から定期的に行い、慣らしてあげる必要があります。継続的にやっていくことで慣れていくと言われているので様子を見ながら続けていきましょう。
痛みは人で言う、腕や足の毛を抜く感じに近く、少しずつ抜けばそんなに痛くありません。プラッキングで抜く毛は、古くなって抜けかかっている毛なので、しっかりとした毛を抜くわけではありません。
必ず、やらなければいけないわけではないので無理をさせず、心配な場合はハサミやバリカンでカットしましょう。
カットは必要?
ノーフォークテリアの毛は、長くなる前に毛が抜け、一定以上に伸びないので、基本的にカットは必要ありませんが、伸びてくるとボサボサになってくるので、カットして整えてあげるといいでしょう。汚れを防いだり、お手入れもしやすくなります。
顔も毛が伸びてくるので、目元の毛は目に入りやすくなります。こまめにカットしてあげましょう。
プラッキングをしないと、毛が柔らかいので毛玉になりやすいため、きちんとしたお手入れが必要です。あえて、フワフワのままぬいぐるみのようにカットしたり、短くサマーカットにしたりと、ハサミやバリカンを使って様々なカットを楽しむことができます。愛犬に合ったカットスタイルを見つけてあげましょう。
まとめ
抜け毛を減らしたり、ノーフォークテリアらしい硬い毛を目指すためには、定期的にプラッキングが必要になってきます。せっかく珍しい犬種を飼っているなら、ノーフォークテリアらしい毛を維持したいと考える方も多いのではないでしょうか。
抜け毛を軽減させるためには様々な方法があります。抜け毛対策に、こんなことがあるんだと知っておくだけでも、気持ちが軽くなると思います。
あくまで飼い主さんの考え方次第なので、プラッキングのメリット、デメリットを理解した上で、愛犬が快適に過ごせる方法でケアしてあげましょう。