犬の歯磨きを嫌がる理由
まずは、犬が歯磨きを嫌がる理由をご紹介します。歯磨きに対して苦手意識を持たせないように配慮する必要があります。
- マズルを掴まれるのが苦手
- 歯ブラシに慣れていない
マズルを掴まれるのが苦手
犬の中にはマズルを掴まれるのが苦手な子がいます。マズルとは、犬の顔から突き出している口の部分です。犬にとってマズルは大切な器官ですので敏感なため、触られるのを拒否する場合があります。
そのため、歯磨きをする時に強く掴まないように注意しましょう。マズルを触らせてくれるのは飼い主さんを信頼している証拠です。マズルを触られることに少しずつ慣れていく必要があります。
歯ブラシに慣れていない
「突然歯ブラシを入れられた」「ブラッシングで痛みを感じた」などの経験から歯ブラシを怖がる子がいます。歯ブラシを怖いものだと認識するとトラウマになり、歯磨きが困難になります。歯ブラシ自体に慣れてないうちは、焦らず少しずつ歯磨きの練習を進めていきましょう。
愛犬が、あまりにも嫌がって噛みつく場合、飼い主さんがケガを負う危険性があります。何らかの理由で、口内に痛みを感じている可能性があるので、獣医師に診てもらうことをおすすめします。
犬が嫌がらない歯磨きのやり方とコツ
ここからは、犬が嫌がらない歯磨きのやり方やコツをご紹介します。犬は3~5日程度で歯石ができて取れなくなってしまうので、毎日少しずつ歯磨きを進められるのが理想的です。
歯磨きの練習で重要なのは、焦らず少しずつ進めることです。愛犬の歯磨きにお困りの方はぜひ参考にしてください。
歯磨きに慣れさせる練習
ほとんどの犬が顔や口を触られるのを嫌がります。そのため普段から少しずつ触らせてもらい、慣れさせましょう。まず、手を使って少しずつ口元を触らせてもらいます。触らせてくれたらごほうびをあげて、抵抗感を失くしていきます。
歯磨きを意識して歯や歯肉に触れたり唇をめくって、できたらごほうびをあげます。コツは、口元を無理矢理に掴まないこと。歯磨き練習に長い時間がかかる場合もあるので、焦らない気持ちが大切です。
歯ブラシを好きになってもらう
愛犬が歯を触らせてくれるようになったら、「歯ブラシを歯に当てる。できたらごほうびをあげる」を繰り返します。最初は歯ブラシを噛む場合もありますが、歯に当てることでごほうびがもらえると認識できるまで繰り返します。
歯ブラシにどうしても慣れない場合は「歯ブラシガーゼ」を使って、飼い主さんの手で歯茎などを優しくマッサージし、徐々に歯ブラシに移行します。
歯ブラシでみがく
歯ブラシを濡らして前歯から優しくみがきます。最初は外側、慣れてから内側や奥歯に挑戦します。ここでも焦らずに初めのうちは少しできたら、ごほうびをあげましょう。
ポイントは歯と歯茎の間に45度の角度で歯に当てて、少しずつみがきます。また、すでに歯周病が進んでいて口内に痛みがあり歯磨きを嫌がる場合は、動物病院での受診をおすすめします。
たくさん褒める
歯磨きが終わったらたくさん褒めてごほうびをあげましょう。犬は虫歯になりずらいのでごほうびのお菓子をあげても問題ありません。歯磨きが遊び感覚になるように、楽しい時間だと認識してもらうことが重要です。
歯磨きのコツ
犬はストレスがたまると噛みつきやすくなります。そのため、歯磨き前にお散歩などのストレス発散を行うのもおすすめです。老犬や子犬の場合でも、無理のない程度に歯磨きをすると良いでしょう。老犬は歯の健康状態を獣医師などと相談ながら歯磨きを進めるとよいでしょう。
犬の歯磨きをサポートするおすすめグッズ
ここからは、歯磨きをサポートするおすすめグッズを紹介します。歯磨きが苦手な子は、歯ブラシ以外のグッズから進めてみるのもおすすめです。
- 歯磨きシート
- デンタルガム
- 歯磨きスプレー
歯磨きシート
歯磨きシートを指に巻きつけて犬の歯や歯茎を優しくみがきます。歯ブラシと同様に前歯から奥歯までみがいていきます。歯磨きシートの種類は香りがついてるもの、洗って繰り返し使えるもの、和紙や天然水でできているものもあります。歯ブラシに慣れる前に使うのもおすすめです。
デンタルガム
飼い主さんが忙しくて、歯磨きができない日におすすめなのが歯磨きガムです。ガムを噛むことによって汚れが落ちる仕組みです。お菓子感覚で楽しめてある程度汚れも落ちるので、負担が少ない歯磨き方法です。愛犬に合ったサイズを選ぶことで、口内を傷つけたりする心配がなくなります。
歯磨きスプレー
歯磨きスプレーもデンタルガムと同様に、忙しい時にささっと済ませられるのでおすすめのグッズです。直接、愛犬の口内にプッシュしたり、飲み水へ混ぜるだけで口内のケアができます。歯磨きが苦手で頻繁にできない子にも使いやすいグッズです。
まとめ
犬の歯磨きについてご紹介しました。まとめると、
- 歯磨きに苦手意識を感じないように少しずつ慣らしていく必要がある
- 歯磨きはコツを掴んで長期的に練習する
- 歯ブラシ以外にも様々な歯磨きグッズがある
愛犬のストレスにならないよう適度に歯磨きをして、歯周病などの大きな病気を予防しましょう。