老犬にトリミングが必要なとき
老犬のトリミング頻度は、1ヵ月に1回程度がおすすめです。犬にとってトリミングは、被毛や皮膚を清潔に保つために欠かせないケアです。ノミやダニの予防以外にも、肉球の毛が伸びすぎて転倒するなどの怪我を防ぐこともできるので老犬にとっても大切なお手入れになります。
トリミングは、毛が伸び続けるトイプードルや、換毛期に下毛が生え変わるチワワなどの犬種が定期的に行うと良いでしょう。
しかし高齢犬になると様々な理由から、トリミングが負担になる可能性があります。その場合、プロのトリマーさんにお任せすると素早くトリミングしてくれます。そして、なるべくストレスを少ない状態で施術し、皮膚炎など病気の早期発見をしてくれる場合もあります。
老犬はストレスや負担を感じやすいため、トリミング頻度を1ヵ月に1回程度に控えて、プロのトリマーさんにお願いすることで、自宅での愛犬のお手入れも簡単に済ませることができます。
老犬のトリミングでの注意点
老犬のトリミングにおける注意点をご紹介します。
体力・筋力が衰えているから負担が大きい
老犬になると体力や筋力が衰えるため、トリミングの負担が大きくなります。長時間立ちっぱなしで身体にも精神にも負担を感じ、疲れさせてしまいます。愛犬の負担が気になる場合はトリマーさんと連携して、それぞれに合った頻度や時間に設定してもらうとよいでしょう。
ストレスになることも
老犬は若い頃と比べて身体に自由が効かなくなるので、些細なことでストレスを感じてしまいます。特に、長時間のトリミングでストレスを感じることも。必要以上にサロンを変更して知らない環境で疲れさせない配慮も必要です。
持病が悪化する場合がある
老犬はトリミングによるストレスが原因で、体調不良になり持病を悪化させることがあります。最悪の場合、命に関わる危険性もあるので獣医師にトリミングについて相談するのも良いでしょう。
老犬のトリミングは断られることもある
老犬になるとトリミングをお断りされる可能性があります。なぜなら、トリミングによるストレスから持病が悪化し、命に関わる危険性もあるからです。
飼い主さんと長時間離れたり、長時間立ったままで足腰に負担がかかることで、体調不良や持病悪化につながります。ですが老犬でも清潔な状態を保つために、定期的なトリミングやケアは必要です。ここからは、愛犬が高齢になったときにトリミングに対してどのような対処ができるかご紹介します。
老犬のトリミングはどうするべき?
ここからは、老犬のトリミング方法をご紹介します。
トリミングサロンを併設している動物病院に連れていく
動物病院に併設されているトリミングサロンだと安心できます。シニア犬が持病や免疫力が弱まっていて、トリミング中に体調に問題があった場合はすぐに動物病院で診てもらえます。
動物病院によっては獣医師が全身状態の健診をし、それぞれに合ったシャンプーを使用してくれる場合もあるので安心して利用できます。
トリミングの出張サービスを頼む
サロンに行く際の長時間の移動が、シニア犬の負担になることがあります。そんな時におすすめなのが、トリミングの出張サービスです。実際に自宅に来てもらい、トリミングをしてもらうサービスです。
飼い主さんもそばで様子を見ることができ、体調の変化などに気づきやすい利点があります。しかし、自宅まで来てもらうためサロンに行くより高額になってしまうことがほとんどです。お住まいの地域に出張サービスが対応しているかも確認しておく必要があります。
自宅でセルフトリミングをする
自宅でセルフトリミングもできます。ご自身で、愛犬の全身トリミングを済ませるのでなく、できる部分だけ被毛をカットします。するとサロンでの施術が早く終わり、シニア犬のストレスを軽減させることができます。セルフカットには、以下のグッズが必要です。
- バリカン
- トリミングシザー
- ブラシ(コーム)
カット前にブラシで被毛の絡まりなどをほぐしておきましょう。一度に全て終わらせるのではなく、今日は右足だけなど、少しずつカットしておくことで愛犬の負担も減らせます。予めトリマーさんに相談して、カットのアドバイスを聞いておくのがおすすめです。
まとめ
以上が、シニア犬のトリミングにおける注意点や対処法でした。シニア犬のトリミングは、
- 皮膚や被毛を清潔に保つため1ヵ月に1回程度で定期的に行う
- ストレスで体調不良や持病が悪化しないように配慮が必要
- トリミングを断られる可能性がある
- サロン以外にも様々な場所でトリミングが受けられる
高齢になると身体的、精神的にも負担が大きくなるのでそれぞれに合った場所でトリミングを行い愛犬の負担を減らすことが理想的です。